概要
幼馴染の残したメッセージを頼りに、旧校舎の七不思議に立ち向かえ!
高校二年生の須藤一樹(すどう かずき)は、数年振りに再会した幼馴染の雛森沙夜(ひなもり さや)と同じ新聞部に在籍している。
一樹と沙夜は夏休みの登校日に校内新聞のネタを持ち寄って相談しよう、と約束をして別れたが──登校日を迎えても、沙夜は部室に姿を現さなかった。
けれども一樹は沙夜が愛用している赤い表紙のメモ帳を発見し、そこにとある異変を見付ける。
『旧校舎から出られない』
助けを求める幼馴染のメッセージを発見した一樹の脳裏によぎったのは、女子生徒が次々と消息を絶つという賽河原高校の七不思議の一つ。『赤い手帳』と呼ばれる話だった。
偶然にも自分がネタとして調べてきた七不思議の状況に酷似した事件を予感した一樹は、新聞部の仲間である新倉真二(にいくら しんじ)と村田響子(むらた き
一樹と沙夜は夏休みの登校日に校内新聞のネタを持ち寄って相談しよう、と約束をして別れたが──登校日を迎えても、沙夜は部室に姿を現さなかった。
けれども一樹は沙夜が愛用している赤い表紙のメモ帳を発見し、そこにとある異変を見付ける。
『旧校舎から出られない』
助けを求める幼馴染のメッセージを発見した一樹の脳裏によぎったのは、女子生徒が次々と消息を絶つという賽河原高校の七不思議の一つ。『赤い手帳』と呼ばれる話だった。
偶然にも自分がネタとして調べてきた七不思議の状況に酷似した事件を予感した一樹は、新聞部の仲間である新倉真二(にいくら しんじ)と村田響子(むらた き
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!☆青春ラブコメな学校の怪談!
ひと夏の青春ホラーもの。
まず率直な印象として、序盤の掴みが素晴らしいと感じました。甘酸っぱさのある青春の一コマから始まるキャッチーな冒頭。登場人物たちも一樹に沙夜、そして新倉や村田さんといった、メインの四人のキャラクター性がシンプルでありながらもしっかり差別化されているため、読み手としてそれぞれの個性が違和感なく自然と馴染んできました。それ以外でも、物語の本題が割と早い段階で展開され、作品が目指しているコンセプトが非常にわかりやすかったです。この冒頭での掴みは小説に限らずあらゆる媒体の物語でも避けては通れない課題であり、たとえばテレビドラマなどでは第一話が面白くないと次週も視聴してもらえ…続きを読む