目が合うたびにドキッとしたり、休みだと一日中気になったり、風呂でその日交わした短い会話を思い出してニヤけたり、夜寝る前は夢に出てきてくれないか? なんて思ったり。だけど、本当に伝えたい言葉は幼すぎて伝えられなかったり、僕は素直じゃないからあの子を傷つけたり、上手くいかなくて切なくて涙して「馬鹿だね」なんて膝を抱えて笑ったり。闇野ゆかいさんの『雨上がりの空に』を読んで黒井はそんな初恋を思い出しました。辛いけど愛しい。思い出したい人も、まさに真っ最中の子も、ぜひ読んでみてください。おすすめです(●´ω`●)
ラブコメ好きな男性読者の立場から楽しませてもらいました。ラブコメの良さってありませんか?例えば、描写に生活感があって日常の台詞や行動に共感できる部分を持つ魅力的なキャラクターや前向きで幸せな気持ちになれるようなテーマ。ラブコメの個性の強さに印象負けしないように恋愛ジャンルとして完成させているバランス感覚は、ラブコメジャンルの作品も恋愛ジャンルの作品も両方書くことができる作者自身の文芸センスだと思います。
何気ない日常がとても共感できて、まるで一緒に学生生活を過ごしているような気になれる素敵なお話の数々です。心が温かくなれる優しい世界観。お兄ちゃんも後輩も同級生も、そして気になる男の子も。出てくる人みんな好きになれる。それはきっと主人公の女の子の魅力が、読む人にいっぱい伝わってくるからなのでしょうね。
気づけば1年…。それをすごく感じました。さらさらと読めて、気づけば1年が経っている。でもそれなのにあの人との恋は進まない…。頑張ってはいるけどそんなに頑張ってはいなくて、気だるそうで怠けているような…でも、想いはしっかりあの人にある。実って欲しいです…!
テンポはややスローな印象で、一定のテンポを保って淡々と描かれているところが特筆される。 話の抑揚が比較的少ないのは想像力を駆り立てる。こういう書き方はなかなか出来ないだろう。 僕は子供の頃にアリジゴクやウスバカゲロウをよく見たので、それをイメージしてみました。
学生時代の淡い恋が脳裏に浮かびました。自分にもこんなピュアな頃があったような、なかったような。言いたくても素直に言えないあの頃が、ほろ苦く思い出されます。
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