第6話
家に帰るとキッチンからいいにおいが漂ってくる。
「ただいま」
「お帰り、雫ー。晩御飯今作ってるから」
「わかったー、お母さん」
私は自室に籠る。
制服を脱いでパジャマに着替える。
昨日買ってきた本を開け読み始める。
6時になり下からお母さんが私を呼ぶ。
「雫ー、晩御飯出来たから降りてきなさいー」
本を閉じ、大声でこたえる。
「わかったー、今いくー」
階段を降り、リビングに向かう。
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