第26話

二週間後。修学旅行当日。

陽が昇り始めた時間に学校に集合してバスに乗った。

DVD を車内で観たり、カラオケをしたりと賑やかな車内だった。好きな曲が流れたりして、あの人がこの曲を歌うんだなどと思いながら揺られる。


二条城に着いて皆で回る。

次に金閣寺を回る。


夕方になり、ホテルに着いた。

泊まる部屋でゆっくりする。

他の子はテレビを観たりウノをしたりと楽しんでいる。

他の部屋の子が来たりもしている。

私は外の景色を眺めていた。

綺麗だな。


豪華な夕食を食べ終え、自動販売機で紅茶を買う。がらんと音がした。

ペットボトルを取りだし、椅子に腰かけ紅茶を一口飲む。

汀銘君がきて自動販売機で缶コーヒーを買って隣に座った。

「やあ、雨下さん」

「汀銘君はどうしたの」

「好きな人はどうかなどの話しを聞いてきて、抜け出してきたんだ」

「私はそうじゃないんだけど、汀銘君大変だね」

「まあね」

「じゃあ、また明日。汀銘君」

小さく手を振る。

汀銘君も振り返してくれた。

部屋に戻ると十人もの子が集まっていてウノをしていた。


就寝時間になり恋ばなが始まって結局寝たのが11時30分だった。


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