第18話

8月下旬。

あと数日で夏休みが終わる。

この日は図書館に来ていた。

自習室から汀銘君が出てきた。通りすぎるときに手を振ってくれた。

私も手を振りかえす。

緊張したー。

図書館が閉館する10分前に外へ出た。

やはり暑い。

駐輪場に行くと汀銘君がいた。

「あれっ、汀銘君どうしたの」

思わず聞いた。

「ポカリ飲んでて、一緒に帰る」

遠慮がちに聞いてくる。髪をいじりながら。

「一緒に帰ろうっか」

自転車に乗り帰った。

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