第3話
昼休みが終わるまであと十分もあり、教室に戻ろうと廊下を歩いていると前から汀銘君の腕に抱きついていた子が走り去って行った。
彼女と付き合っているのかな...。
私じゃダメなのかな。
「どうした、雨下。俯いて」
「ああっと、何でもないです。月島先生」
後ろから声がして振り向くと、袋を提げている月島先生がいた。
月島先生は現国の教師でいつも会うと声をかけてくれる優しい先生。
「何か悩み事があったら相談しろよ。じゃあ」
手を振り歩いていく。
教室につき、午後の授業の用意をする。
ホームルームが終わり、帰る支度をして教室を出る。
下駄箱につき、辺りを見渡す。
汀銘君を探す。
もう帰ったのか、まだ残っているのか分からない。
履いていたスリッパを下駄箱に入れ、靴を取りだし履く。
昼に会った彼女とはどんな関係なんだろう。
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