第23話

翌日。

久しぶりに早く目が覚めてしまったので顔を洗いリビングに行く。扉が閉まっていて扉を開ける。お兄ちゃんがソファーに腰かけていた。

「早いな、雫。おはよう」

あくびをしながら挨拶するお兄ちゃんに挨拶を返す。

「おはよう、お兄ちゃん。ご飯まだー」

「飯は炊けてるよ。おかずはまだだから待ってろ」


ご飯を食べ終え、自室に戻り制服に着替え髪も整える。

家を出る時間になり、

「行ってくるね、お兄ちゃん」

と、言い玄関の扉は開けて出る。

「気を付けて行ってこいー」


昇降口で波暮君と挨拶を交わす。

「おはよう。波暮君」

「やっはろー、雨下先輩。早いですね、今日は」

「ちょっと今日は早く起きたからね」

「そうですか。またです」

小走りで走っていく。


午前の授業が終わり、屋上に行く。

汀銘君がいた。

隣に座り一緒に昼御飯を食べる。

「昨日はありがとう。お礼にクッキーを作ってきたんだ。はい」

袋ごとくれた。10枚入っていた。

「ありがとう。汀銘君」

「いいよ」


放課後になり、廊下を歩いていると汀銘君と羽水岐さんが楽しそうに話していた。

楽しそうだなぁ。私もああできたらなぁ。

帰ったら汀銘君に貰ったクッキーを食べながらミセスをきこうっと。

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