番外編4 貴方に毒を盛るためにへの応援コメント
最後まで読んで何となく分かりました。
毒を盛られたのは、我々、読み手だったんですね。
このフランソワーズさんは、本編の要所要所に出演されていますが、本人の思いをここまではっきりと表現されてなかったかも知れません。
キャラを披露するいい機会だったように思いました。
座右の銘『ためらわない、振り返らない、愚痴らない』は、いいですね。
特に『愚痴らない』が、いいです。
愚痴って、言っている本人にとっては、ストレス発散になっているかも知れませんが、聞く側はたまったもんじゃありませんよね。
聞いてて、いい思いをする人は少ないと思います。
このフランソワーズさんは、愚痴りたい経験を別のパワーに変えられる人のように思いました。
だから、前向き。
いい感じじゃないですか。
毒を盛られた読み手ですが、毒は薬にもなります。
盛られた側で、毒を薬に変えましょう。
人生前向きに行きましょう。
作者からの返信
コメントありがとうございます。ただ今次作を執筆中で色々苦しんでいる合間でございます。
このフランソワーズさんの奔放な生き方には私も時々感心させられます。最初は彼女、こんな設定ではありませんでした。アメリや前夫を放り出して勝手気ままに生きる悪女だったのです。
しかしですね、アメリが襲撃事件に巻き込まれて作者の私も色々思うところがあり、お見舞いに来させてそれから少し物語に絡むようにいたしました。私自身、これで良かったと思っております。
この作品はなにかと母親が濃いめの話でした。アメリの母親フランソワーズさんにリュックの母親ジョアンヌさんですね。二人共それぞれが主張していますが、根はいい人なのです。
その辺りは番外編でしっかりと述べられて良かったと思います。
私も時々フランソワーズさんのように楽しく気ままに生きたいと思うこともありますね。
番外編3 地震雷火事王妃への応援コメント
本編にありましたね。
『少々ややこしい事態』。
これがそうでしたか。
王妃様はアメリさんの側室云々は知らないと思いますので、王様の読み通り『妊娠しているせいで不安定になっている』ように思いました。
その不安定さを物語るエピソードとして、湯浴みがありました。懐妊による単なる体形の変化のためだけではなく、精神的にも余裕がなくなっていたのかも知れません。
合間妹子様は、一つの物事を書くのではなく、前振りを忘れていません。この湯浴みのエピソードで、王妃様の精神状態を表現されていたのです。
だから、より素直に、側室の件(くだり)へと、ストーリーを導入できているのだと思いました。
王様がリュックさんに早く結婚しろとせっついたのは、王妃様の懐妊による精神不安定に原因があったようです。
アメリさんは、これから生まれてくる王妃様の赤ちゃんに、結婚を促されたと言えるでしょう。
小さな命が、次の命(ミシェルちゃん以降の子供達)のきっかけを作る。
別な意味での命の連鎖です。
なかなか興味深いテーマでした。
なるほど、番外編の順序も、その辺が考慮されていたようです。
番外編の順序が入れ替わっていたら、このテーマに気づかなかったかも知れませんね。
例え、番外編であっても、うまく構成されていると思いました。
最後に、湯浴みのところで、侍女さんがレベッカさんを引き合いに出しています。
これは、合間妹子様が『ミラ王妃⇔レベッカさん』の対向する位置関係を、常に意識なされているためと思いました。
登場がなくても、位置関係からストーリーを構築させる。うまさが光っていました。
作者からの返信
番外編3もお読みくださってありがとうございます。
さて、王妃さまですが亜愛さまのご推測とは違い、実は精神的に余裕を持って出産に臨めているのです。第三子ということもありますしね。湯浴みはただお腹が大きくなってきたのでただ面倒なのです。
少々分かりにくかったでしょうか。説明不足の点もあったかも知れません。まあ物語の本筋に関わってくるエピソードでもないですしね。
陛下がリュックに早く結婚してしまえ、と婚約の王命を下したのは王妃との間に側妃問題が勃発したからに相違ありません。王妃さまは側妃の一人や二人どうぞめとってください、とどっしり構えているにもかかわらず、陛下の方がタジタジです。
番外編の順番は特に意識しているわけではないのですが、自分がより面白いだろうと思うネタは後に取っておくようにしています。ですから時系列もバラバラなことが多いですね、私の場合は。
亜愛さまがお考えのような高尚な意図は、あまりないのです。失礼いたしました。
レベッカさんと同様、数名の登場人物は時々王妃さまでも叱ってしまうという強者がおります。今まで出てきた人物の中では女官長のリゼットさんもそうですね。
これを書いていた時には面倒で入浴を嫌がる王妃さまを無理矢理風呂に入れさせる役はいつものようにレベッカさんを想定しておりました。でも、ふと夜中だしレベッカは実は既婚者で子供もいるので夜間の勤務はしていないだろうな、と考え直して名も無き侍女さんに登場願ったという経緯でした。
番外編2 親思う心にまさる親心への応援コメント
合間妹子様の想いがたくさん詰まった後日談のような番外編でした。
やっぱり、物語のその後って考えてしまうんだな。とか、
で、いい感じなエピソードになったから、書いたのかな。とか、
思いました。
私も自身が書いた作品に続編の機会があればと思いつつ、その後を考えたりします。
公募に落選してばかりなので、続編の機会は一度もありませんが……。
さて、本題に入ります。
アメリさんの父さんであるミシェルさんが、この番外編の軸に居たように思いました。
姫と言う呼び方は、お父さんから始まっていますし、懐妊の報告へお墓へ行っていますし、一番のインパクトを感じた生まれた子供の名前がそのものですし、ラストもお父さんの言葉が登場しています。
本編のラストがお墓だっただけに、アメリさんのお父さんへの想いがギュッと詰まっているように思いました。
中でも、アメリさんの『男の子でも女の子でも』には、強い想いを感じました。
男の子なら、女の子なら、という考え方が一般的と思います。
性別を越えて『男の子でも女の子でも』は、私としては衝撃でした。
実は、性別に関係なく名前にこだわった例を、私は知らなかったんです。
こんな風に『男の子でも女の子でも』と突き進んでいいんだと、勉強させていただきました。
なので、一番のインパクトとなったわけです。
その生まれたミシェルちゃんですが、懐妊の話が出たところで、何となく女の子かな? と、感じました。
私は漠然と、ビアンカさんが男の子を産んでいると思い込んでいたんです。勝手に思っていました。
なので、その子とつり合うには女の子かな? と、ふと思い浮かんだんです。
親友の子供同士が恋人になると面白い、そんな考えが根本にあったからでした。
性別については、当たっていました。でも、男女なんて50%なのだから、大したことありませんね。
そして、ラストのギヨームさん。この子がビアンカさんのお子さんかな? と、思いつつ、印象ある名前なのに、心当たりが見つかりません。
すっきりしないので、前作『この世界の何処かに』のラストを見返しました。
すると、ビアンカさんには男女一人ずつお子さんがいるようでした。男の子だけではありませんでしたね。漠然とした思い込みだったので、違っていて当然です。しかしながら、名前は分かりませんでした。
ちょっとモヤモヤが残りますが、後続の作品等におけるケアを期待することにしました。
前後しますが、『今晩は最高の初夜にしてみせますよ』は、よっぽど自信がないと言えない台詞ですよね。さすがリュックさんと言ったところでした。
そのお母さん、ジョアンヌさんは冒頭で貴族らしいキャラを出しています。
どちらも相変わらずのキャラで安心しました。
私が書いた前回の応援コメントに対していただいた合間妹子様から返信を、この回を読む前に読みました。
心遣いを感じる文章が溢れていて、
なんか、花束をいただいた気持ちなってしまい、私の気持ちが舞い上がってしまいました。
この回の作品を読むことはできましたが、応援メッセージを書こうとした時、私の足が空回りしている感じがありました。
なので、直にメッセージを書かずに、メモ帳に下書きとして書き始めました。
案の定、時間がかかってしまい、すぐに、応援コメントを発信できませんでした。
しかも、その下書きも、かなりメチャクチャで、お見せできるレベルに達せず、書き直した次第です。その書き直しが本応援コメントとなるわけです。
気持ちが舞い上がるなんて、
返信のコメントがメチャクチャ嬉しかったんだと、しばらくして自ら気づきました。
と、言うわけで、大変ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いいたします。
また、その返信に『なかなか上手い感想とかレビューとかが書けなくて、いつも悩んでしまいます』とありました。
私が書いている感想は、私は書く側として読んでいると思っておりますので、作品のいいところを吸収しようする過程の副産物といったような感じです。
参考になるか分かりませんが、私がやっていることを書きますね。
私がカクヨムにて応援コメントを書く場合は、以下のような手順です。
① 一気にその回の最後まで読む。
② 読んだ後、何に印象が残ったのか思い返す。
③ 印象に残った理由は、文章にあるので、どの部分か後戻りして再度読む。
④ なぜ印象に残ったのか考える。これはケースバイケースですね。
⑤ 印象に残った理由が分かれば、応援メッセージに書く。分からない時もあります。
文章にはテンポもありますので、一度目は途中で立ち止まりません。ゆっくりですが、一気にその話数の最後まで読みます。
スタンス(心構え)としては、
a.一読者として、印象に残った部分を作者に伝える。
b.印象に残る理由は、文章にある。私自身にあるわけではない。
c.文章には作者の意図が反映されている。
d.作者の意図に思いを馳せようと努める。
こんな感じです。
簡単に言えば、『読んだ後でも覚えている内容がある。なぜ憶えているのか探る』と、言った感じでしょうか?
実を言うと、手順とか、スタンスとか、今まで考えたことがありませんでした。今回初めて、自らの思考の流れから書き出してみました。
レビューについては、私としては、その作品の宣伝文句です。
映画の予告編みたいなものを目指して臨みます。
私の例は以上ですが、応援メッセージもレビューも人それぞれで構わないと思います。
ですから、『リュックさんの開けっぴろげな台詞が魅力的!』の一行でもいいと思いますよ。
応援メッセージの内容以外の部分が多くなってしまい、すいませんでした。
また、非常に長くなって、すいませんでした。
花束をもらった嬉しさのあまり、突っ走ってしまったのかも知れません。
作者からの返信
この番外編は前回のリュック視点の回想よりもずっと書きたかったものでした。それこそ、物語を書き始めた時点で既に考えていました。亜愛さま、再びコメントありがとうございました。
私はコンテスト等は意識して小説を書いておりませんので、字数も何も縛られることなく好きなことを好きなように書いているのですね。
アメリは幼い時に亡くした父親がだぁーい好きだった子なので、父親への想いも人一倍です。ですから本編の最初で若くして亡くなってしまったミシェルさんですが、本編中よくアメリの回想に登場してきます。
さて、物語を書いている途中に、アメリとリュックの最初の子供は女の子がいいなあ、と考え始めた私です。アメリは子供にお父さんの名前をつけたがるだろうなあ、じゃあそうしようとのアイデアに行き着きました。しかし、その当時はミシェルさんは違う名前だったのです。急遽男女どちらでも使える名前に変更!ということになったのです。もう文章のあちこちに出てくる彼の名前を書き直すのが大変でした!
日本語の名前は男女共用できるものが非常に少ないですが、いくつか候補がありまして、結局ミシェルに決定したのです。聞いただけ、字面を見ただけで性別が分からない名前は時として小説の中に使えますよね。その人物が登場したときは例えは女性だと読者に思わせておいて、しばらくしてから実は男性でした!みたいな感じですね。
親友の子供同士が恋人になるという次世代の番外編というかスピンオフ、いいですよね。そのうち書こうかな、なんて思ってしまいますね。結婚後のビアンカには男女一人ずつ生まれます。
さて、この話の最後に出てきてミシェルちゃんにいつも言い負かされてタジタジのギヨーム君はあの方とあの方の子供です。シリーズ作を読み進めていかれるとそのうちお分かりになるので、今は伏せておきますね。
リュックは思いが通じて婚約期間も一年と長かったのでその間ぐっとあのけしからん本(淑女と紳士の心得)の第一章だけで我慢していました。ですから初夜を張り切るのも無理はありません! 最高の初夜になって良かったですね、リュック!
お義母さまのジョアンヌさんもお母さんのフランソワーズさんも相変わらずですね。
いつも亜愛さまには私の作品へのコメントに時間を割いていただいて、感謝のしようもありません。しかもそのコメントの書き方が素晴らしくて、私は大抵応援コメントは一言だけなので大変参考になります。
番外編1 隣は何をする人ぞへの応援コメント
しばらくぶりとなってしまいました。申し訳ないです。
書く方(ほう)と、インフルエンザのために、読むのが遅くなってしまいました。
久しぶりに読めて嬉しいです。心地いい文章に、どこに居るかも忘れる思いでした。
読めただけでも堪能なのですが、回想に入る手法といいますか、更なる過去へ向かう手法と戻る手法が、さすがに、うまいと思いました。
回想に入る手法は、お母さんの話を上手に踏み台にしていました。
いきなり、アメリさんの家から聞こえる楽しい様子に入らない手法が、角を急に曲がるのではなく、ゆるいカーブを曲がりながら、回想へ入るように感じ良かったと思います。やっぱ、うまいですね。
回想から戻る手法は絶妙で、アメリさんたちが隣の家から去って、回想から戻ったところで、あの再会の場面です。
ヅガンと、アメリさんの姿が目に飛び込んだイメージにドキッと来ました。読み終わってから、仕組んであったんだなあと、しみじみ思いました。
そして、ラストは本編でも印象深かった場面でした。
アメリさんがリュックさんの剣をしっかりと覚えていた点に目が注がれます。
ただの記憶なんて、誰一人として思いませんよね。
アメリさんの想いが浸み込んだ『少し余裕がなかった?』だったのです。
リュックさんでなくても、「『参った』のだった」と、なってしまいます。
今回はリュックさんの立場から、彼の想いが紐解かれました。
本編で表したかったけど、構成上入れられなかったのかな? と私なりに想像しました。
でも、短い番外編だから、印象が強められるのかな? とも思いました。
読めて嬉しかったです。
また、お母さんの話を半分にしか聞いていなかったというところも、リュックさんらしく感じるとともに、話よりも実際に見たモノが真実に近いという、読者へのメッセージのようにも思えました。
始めに少し書きましたが、1月はカクヨムwebコンテストに間に合わすために、作品を書いて(書き直して)おりました。読む時間をも継ぎ込みました(始めは応募する気がなかったのですが欲が出ました)。
期限ギリギリに、一挙公開できました。
ホッとしたためか、すぐにインフルエンザにかかってしまい、ダウンしていました。また、応援メッセージ等の対応などもあって、読みに戻るのが遅れてしまいました。
でも、合間妹子様の作品を読めて、とても居心地が良かったです。楽しい文章でしたし、すごく落ち着きました。
また、ご興味がございましたら、私の作品にも立寄ってみてください。案の定、あまり読まれていないので、来ていただけると大変嬉しいです。
ただし、ターゲットが若い男性なので、ちょっとHです。
ちょっとですよ。
作者からの返信
亜逢さま! お久しぶりです。お忙しくされているのだろうな、とは思っていましたが体調を崩されてもいたとは。お大事にして下さいね。
再び亜逢さまのコメント、とても嬉しいです。リュック視点のこの話、本編のあちこちに盛り込んでも良かったのですが、結局はこのような形になりました。亜逢さまの細かいところに気が付く感想、とてもためになります。自分自身はそんな意識をして書いているわけではないのですが、例えば回想部分への入り方とかですね。
私は他の作者の方の作品になかなか上手い感想とかレビューとかが書けなくて、いつも悩んでしまいます。
子供時代のリュックとアメリの接点は家が隣同士だったということです。リュックの母親の貴族としての矜持が幼い二人がもっと仲良くなることに歯止めをかけています。リュックママの存在は二人が大きくなっても障害として立ちはだかってくるので、物語の構成上大事な要素ですね。
二人が再会して騎士道大会の後のやり取りは、お互いの恋心をぐんと深めるきっかけでした。ですからまあ私ももう一度リュック視点で書いてみたかったということもあります。
亜逢さまの作品、是非読みに参ります。知らなかったとは言え、読者選考中に読みに行かず、申し訳ありません!
こちらも少々私事でバタバタしておりまして、書く方はしばらく休み中なのです。とりあえず公開中の作品は全て完結させてきりもいいことですし。
編集済
主要でない登場人物と動物への応援コメント
前作に引き続き、本作品にもチョイ役の紹介がありました。
合間妹子様は、どんな登場人物も大切に扱っていらっしゃると感じます。
ですが、作品内ではその大切さを大きく表に出さず、その役どころに合った使い方をしています。
合間妹子様はチョイ役をよくわきまえていらっしゃると思っていました。
個性あるチョイ役キャラが目立ってしまうと、主役を食ってしまいかねません。
以前に書いた私の作品には、大した役どころでないキャラを書き込み過ぎてしまい、変に読者に期待を持たせて、結局主たるストーリーには関わりませんでした、なんて、感じのものもありました。
これじゃあ、失敗ですよね。
その点、合間妹子様はよくご存知です。チョイ役にはチョイ役を演じさせる。でも、大切に扱う。これって、大事ですよね。
さすがと思いました。
このチョイ役たちの中で、本作品中で一番、私の目に付いたのがオージェという名前でした。
個人的に注意が向いたというだけなんです。
専門的になりますが、走査型電子顕微鏡にオージェ電子分光測定器がついたものがあるのです。
その測定器は、電子顕微鏡を覗きながら、見ている物質にどんな元素が含まれているかを測定する装置です。
学生時代、電子顕微鏡本体にオージェがアルファベットで書いてあるのを指差されて、読み方を問われたことがありました。(その電子顕微鏡は、さる大企業の研究室にあったものです。当時通っていた大学には、そういう高価な装置はありませんでした。貧乏大学?)
たまたま知っており、読んで褒められたことを思い出したのです。オージェ電子を見つけた科学者の名前と教わっていました。あとで知ったのですが、本当の発見者ではないようです。
アルファベットですと、「Auger」と書きます。
フランス人なので、英語読みをすると笑われてしまうのです。
全く個人的なことで申し訳ありません。この作品中でこの名前に出会って、懐かしく感じましたので……。
作者からの返信
チョイ役にも本当にエキストラのような方々と結構存在感のある登場人物と色々です。私はそれぞれの役に思い入れが結構ありまして、チョイ役をまとめるのも楽しんでいます。物語が完結して、懐かしく思い出しながら書くのがいいのです。
私はシリーズ作全作を通して登場人物にはほぼ仏語の名前を付けています。たまーにフルネーム実在の人物と同じということもあるのですが、綴りは書かず総カタカナですし、ただの偶然と言うことでお許しください。
オージェも例によって仏語の苗字Augerです。オージェ電子の名前の由来になった物理学者の方はPierre Augerですね。ピエールという下の名前は知りませんでした。良かったです、重ならなくて。
走査型電子顕微鏡ですか、懐かしいです。実は私も以前関わっていたことがありました。SEMやTEMの機器がありました。私自身は走査型電子顕微鏡に手を触れたことはなく、別の分析測定をしておりました。カクヨムではまず個人的なことは書かない私ですが亜逢さまがあまりにピンポイントで懐かしいことをおっしゃるので思わず……
後書きへの応援コメント
カオス状態という、表現がよかったです。
新たなる思考・新たなる作品は、カオスから生まれてくるのかも知れません。
本作品は前作に比べて、主人公達が越えなければならないハードルが多く、長く楽しめました。
前作は始めから2人の気持ちが高まっていましたが、本作品は高まっていく2人の気持ちが、そのハードルのために抑え気味でした。徐々に高まっていく感じでした。
どちらも味があるのですが、本作品の方が長く楽しめる構成だったと思いました。
前作も、2人の仲を邪魔する意地悪なキャラとかが登場していれば、長く楽しめる作品になったかも知れません。
サブタイトルが凝っていたと、私でも気づいたくらいですから、他の皆さんも気づいていたと思います。よく勉強なさっていると思っていました。
中には普段では目にしない難しいものもあって、こんな言葉もあるのかと、私も勉強になりました。
本作品の番外編を平らげてから、アナさんの作品へ向かおうと思います。
どちらも楽しみにしております。
作者からの返信
カオス状態なのは私が片付けも掃除もなかなか出来ない人間だからなのですね……お恥ずかしい限りです。そりゃあ家の中が綺麗に片付いているのは理想的ですが、私は少々散らかっていても人には迷惑掛けていないし、程度の考えです。創作意欲、想像力をかきたてる環境とはとても言えませんが、まあ小説を書く以外にも色々とバタバタしておりまして……
今作はそうですね、少しずつ二人が自分の気持ちに気付き、お互いの想いを確認し合い、それに事件が起こってさらに障害が立ちはだかり、とゆっくり展開していきました。まあ前作の「世界」は私の処女作でもあり、何となくあのようなスピード展開となったわけです。
サブタイトル考えるの、結構好きなので楽しんでいます。本文の内容に合うような慣用句や故事、諺が思いついた時はそれをあてました。私も結構勉強になりました。
この作品の番外編も自信を持ってお勧めします。お楽しみください。今作にちらほらと出てきたアナ、ただのチョイ役にしては妙に存在感がある人でした。次作の主人公だったのですねぇ。
編集済
最終話 春の海風に寄せてへの応援コメント
結婚式は晴れの舞台です。
特に女性はそうでしょう。
その舞台で杖をつきたくない。この願い、よく分かります。
さらに、短くしてしまった髪が伸びる時間が欲しい。この気持ちもよく分かります。
アメリさんは髪を切りたくて切った訳ではありませんでした。本来の自分を取り戻してから式に臨みたいという想いが伝わりました。
執念とまではいきませんが、女性の強い想いを感じました。
近くの男性陣は、そんな想いを理解してアメリさんに合わせてくれました。優しい人たちに囲まれて、アメリさんは幸せそうでした。
出会いとなったワンちゃんの登場がありました。
もちろん、ワンちゃんは、とうに寿命を迎えていました。
合間妹子様の2人を結びつけたワンちゃんへの想いを感じました。
でも、ごめんなさい。私はこのワンちゃんを忘れていました。そんなところへ、スッと差し出されると、時を感じてしまいます。
物語の中を流れる時間を思い起こさせるいいきっかけのように思いました。ラストにふさわしいエピソードでした。
そして、他の時も感じました。ここまで私が読んできた時間です。
前作も含めて、なんと長く読んできたのだろうと感じてしまいました。穏やかな充足感を味わいうことができました。
ワンちゃんの登場は効果が大きかったです。
ラストシーンは、ワンちゃんに引き続き、お墓でした。
お父さんとお兄さんのお墓でした。
この作品は恋愛をテーマにしているように見えますが、それも含めた家族がテーマだったのだと、大きな印象を与えてくれました。
思い出してみますと、そこここに家族が表現されていました。だから、この作品は薄っぺらい物にならずに、深みを持った心を掘り起こされるような作品に仕上がったのだと思います。
とても、きれいなラストシーンでした。
長い間、物語をありがとうございました。
でも、まだ、ちょっと、話数があるようなので、その最後まで読んでみたいと思います。
最後に、ひ孫の相手をするのは、メッチャ大変ですよ。デジャルダン子爵には、疲れない程度に剣の手ほどきをして上げられるよう、ご配慮ください。
追伸
前回は申し訳ありませんでした。
国語力のない自分が恥ずかしいです。穴があったら入りたいです。
ずっと、戦う気持ちを揺れ動かすから揺動作戦と思っていました。合間妹子様がおっしゃるとおりでした。とにかく、お恥ずかしい、申し訳ないの言葉に尽きます。
ここはグエッと首を閉められるような言葉が並んでもおかしくない場面ですのに、優しくたしなめていただき、合間妹子様の心の広さ、優しさに感謝でいっぱいです。
なかなかできることではありません。心がよくできた立派な方と感じました。
勉強させていただきました。感謝、感謝です。
知識が至らず、本当に申し訳ありませんでした。(ああ、恥ずかしい!)
作者からの返信
最終話までお読み下さってありがとうございました。
アメリは結婚式はどうしても自分の足で歩いて祭壇の前まで行きたかったのですね。そこまで待たなくてもと言う家族に対し、リュックはアメリの気持ちを分かっていて、待ってくれました。理解のある旦那さまですね。
リュックの家の番犬ランスは第一話にちょっと登場していただけだったので、忘れられてもしょうがない存在ですね。それをリュックはちゃんと覚えていました。アメリと会えて親しく話すようになったのもランスのお陰ですね。二人で彼のお墓に挨拶に行けて良かったですね。天国でワンワンと吠えて祝福していることでしょう。
最後のお墓でのシーンは私も涙ぐみながら書きました。愛する娘を残して逝かなければならなかったお父さん、さぞ無念だったことでしょう。それでも天国からいつも見守っていたのですね。アメリも良くお父さんとお兄さんのことを思い出しています。
主題は恋愛の小説を書いている私ですが、前作の「世界」もこの「貴方の隣」も家族愛が恋愛に次ぐ重要なテーマになっています。やっぱりこれは外せません。特にこの話では家族の再生も書いてきました。アメリ自身の家族もそうですし、リュックの家族も最終話の時点では以前と違ってより良い関係になっているのではないでしょうか。
時の流れを感じさせられる、と亜逢さまはおっしゃいました。正にその通りですね。長い間、最終話まで丁寧に読んで下さってありがとうございました。この後、後書き、主要でない登場人物、番外編と続きます。引き続き読んで下さると嬉しいです。
リュックもアメリも、デジャルダン子爵に子供の守りをさせようとは本気では思っていないでしょう。孫の相手でさえも大変ですからね。お祖父さんには曽孫の誕生も見守れるくらいまで長生きして欲しいという若夫婦の願いですね。
追伸
実は私、陽動作戦はこの字で合っているだろうと思っていましたが、揺動と言う言葉は知りませんでした。字面からすると揺動の方が意味に近い気もしますね。お陰で一つ言葉を知ったわけです。大抵はネットでググっておしまいですが、久しぶりに大辞林を引いてみました。今後も何かご意見、不審な点があれば遠慮なくおっしゃって下さい。
第三十四話 騎士道はやはり一日にしてならずへの応援コメント
1日で決勝戦までやると、シード選手とは言え、かなりの疲労と思います。
技やそのタイミングも重要と思いますが、最後に物を言うのは体力といったところでしょうか?
リュックさんのおっしゃるとおり、煙草は持久力に陰を落とします。その辺りに差が出てしまっての決着と、分かるように表現されていたと思いました。
揺動作戦? の会話で、リュックさんとジェレミーさん、2人の違いをうまく引き出せていました。
ここで、ごめんなさい、作品中で、「陽動作戦」と、ありましたが、「揺動作戦」ではないでしょうか? ご確認願えれば幸いです。
勝利のすぐあと、リュックさんはアメリさんへと向かい、動きがよくなった理由に「守るものができたからだよ」と胸を張る!
それ! カッコよかったです!
女性であればこんな風に言われたいことでしょう。
多くの女性読者が持つ、はっきりと口に出せない、そんな淡い期待に、フィクションと言う枠の中ではありますが、リュックさんがカッコよく応えてくれました。
読んだ女性は、心地よく感じたことと思います。
合間妹子様は読み手の欲しいものを、よくご存知であると改めて関心いたしました。
長いキスはやっぱり、裏で囁かれている噂が関係しているように思えてなりません。リュックさんはそんな噂を一気に吹き飛ばそうと、公衆の面前でキスしたように思えました。優しい男の一面と、私はとらえました。
かくいう、かの雑魚さんたちはキーキー言っていたようです。
リュックさんの思惑通りといった感じでした。よかったです。
キスを見て反応する家族の人たちを描いているのも、よかったです。
そのため、読者はキス自体を俯瞰(ふかん)できて、その俯瞰の輪に加わっている錯覚を得ます。共感し易いうまい手法でした。勉強になります。
そして、そのキスを実質的に止めたのが、あのクロードさんですね。立場上、性格上、長い時間、見過ごせなかったためでしょう。
合間妹子様が、要所要所で、うまくキャラを使っていると思いました。ボケと突込みがガッチリと、かみ合ったようでした。(ちょっと、表現が違うかな?)
最後のジェレミーさんの囁きです。揺動作戦の流れが、ここに開放されたようでした。
そうなんですね。あの本を貸した張本人なんですから、揺動ネタにはきちんとした裏づけがあった訳なんですね。
こういう話のつながりを読むのも楽しいものです。
その時に見せたアメリさんの反応も、メッチャかわいかったですよ。
その愛らしさが、読者の好感度をアップさせることでしょう。
そして、忘れてはいけない内容がもう1つ。
久しぶりに王妃様のご登場と相成(あいな)りました。
リュックさんのお母さん、ジョアンヌさんの気持ちをほぐしてくれました。
ただ、男女関係を面白がっているだけではなく、面白がるにもきちんと責任を負う姿勢がいいですね。王妃様の魅力を引き立てていました。
また、第2王子が生まれたようで、おめでとうございます。
騒ぎの素にならないように、育って欲しいものです。
そんな感じで、漫画表現として見たくなってしまうような、今回のお話でした。(漫画とか書いてすいません)
コミカルな要素が多くて、大いに楽しめました。
本トに、ありがとうございました!
作者からの返信
そうですね、亜逢さまのおっしゃる通り決勝戦まで一日で済んでしまうということは上に進むほど騎士の方には負担ですね。スタミナ、持久力、剣の腕、その日の体調など色々な要素が絡み合って勝敗が決まる騎士道大会です。
普段の稽古ではほぼ互角の腕のリュックとジェレミーの決勝戦でした。最後にはリュックが白星を挙げ婚約記念日に花を添えました。良かったですね、ロマンティストのリュックは満足していることでしょう。
陽動と揺動を辞書で調べてみました。この場合は敵の気を逸らすという意味で陽動が正しいです。揺動はゆれ動くこと、ゆり動かすことという意味です。中々日本語って難しいですね。勉強になりました。
この回のリュックはカッコよさ二割り増しですよね。守るものができたから、という彼の台詞には私も萌えます。彼はアメリと婚約までこぎつけたことがよほど嬉しいのでしょう、大衆の面前で堂々とキス(しかも長い!)をしています。雑魚さんたちももう悲痛な叫びをあげる以外できません。
リュックとアメリの家族各人の反応もそれぞれ分かり易く、書くのが楽しかったです。ジェレミーは面白がって邪魔をしに入り、クロードは表彰台でイライラし始めるところもボケツッコミというか、個性が出ています。
ジェレミーの作戦は失敗して彼は再び優勝を逃したものの、特に悔しそうにしているわけでもなく、アメリにまでいらんことをそっと聞いています。彼は要するに人をからかって楽しんでいるだけのようですね。アメリの反応を見てご満悦のようです。リュックはジェレミーとアメリがやたら仲がいいのがまだ少し気になるところです。心配はいらないですよね、ただの友人です。ジェレミーに女友達というのが少々違和感があるのでしょう。
王妃さまはリュックの両親がアメリのことを最初認めていなかったことを知ってか知らずか、さりげなくアメリのことを持ち上げる行動に出ました。要所要所で王妃さまは気の利いた行動に出ますよね。ただ面白がってけしかけているだけではないのです。トーマ第二王子も無事に生まれ、何よりでした。
この作品ではなくシリーズ次作なのですが、特にギャグシーンは某漫画を思い出します、と以前言われました。私はその漫画を意識して書いたわけではないのですが、言われてみれば納得でした。しかも私はその漫画大好きなのです。作者としては、読者の方々それぞれの感性で読んでいただけるのが何よりです。
編集済
第三十三話 ごまめの歯ぎしりへの応援コメント
結婚を断ったアメリさんに文句を言ってきたジョアンヌさんでしたが、きちんとアメリさんに謝罪したようです。
変なプライドを振りかざすような女性ではなさそうに見えました。
それなら、今後アメリさんも、うまくやっていける? かも。
リュックさんが人気者なだけに、噂が雪玉式に膨らんで暴れまわっているようです。
でも、まあ、婚約、結婚、出産、という行事? が進めば自然消滅することでしょう。
あとは、リュックさんの浮気度がどのくらいあるのか? で噂が再燃するか否かが決まりそうです。
リュックさんのロマンチストぶりは前にも出ましたが、意外と記念日にこだわる人のようです。
アメリさんを迎えに行ったあの日とか、年を取っても憶えていそうですね。
結婚記念日くらいに、お祝いをするのかな?
ただ、今回リュックさんが企んでいるように、記念日が同じだと、記念日のお祝いが一つ少なくて済むのかな? 憶え易いし徳かも知れません。
家族を亡くしたアメリさんが、改めて家族と一緒に過ごす。
急流を乗り切った笹舟が、新しい大きくゆったりとした流れに優しく揺られていく思いがしました。
平かな気分でした。
幸せな世界に焦がれそうです。
そして、銀行で会ったアナさんにも、良い兆しがるようです。まだ、あまり、アメリさんとのこれから関わりがよく分かりませんが、危機を脱したのことはよかったと思いました。
良い友人となってゆくのでしょうか?
さて、シード選手のリュックさん、優勝は成るのでしょうか?
記念日に花を添えられるのでしょうか?
きっと、気合が入っていることでしょう。
でも、大々的に婚約発表なんてやったら、さっきの雑魚さん達がキーキー言いそうですね。
その辺りも楽しみです。
作者からの返信
亜逢さま、今日もまたコメントありがとうございます。
アメリの母親も第一印象は非常に悪かったですね。しかし、物語が進むにつれて『このオバチャン案外いい人なのかもね』と変わってきます。リュックの母親も同じです。一度自分の非を認め、長男の嫁としてアメリを認識したらもう心強い味方です。
モテモテのリュックですから、彼や家族と一緒に居るアメリに対してファンの女性達が向ける視線が結構キツいですね。アメリはそんなことはあまり気にしていないようです。ジョアンヌさんも胸を張って堂々としていなさいと言ってくれています。リュックもまあ、アメリ一筋になった筈ですし、婚約の書類も提出したことですし、大丈夫です!
ロマンティストのリュックは節目節目の記念日を大切にする人のようです。これからは毎年騎士道大会の度に婚約記念日を思い出すことでしょう。素敵ですね。アメリを南部まで迎えに行ったのは年明けすぐですから毎年お正月にでも南部まで行って求婚した記念日を祝うのでしょうか……
アメリは少しずつですが、お祖父さんともお母さんとも再び家族の絆を深めていきました。そのお陰か、お祖父さんとお母さんの関係にも縁を切ってから二十年以上も経った今、変化が起きようとしています。作者としてはこのような形に持っていけたことを我ながら嬉しく思っています。
銀行前で出会ったアナさん、ただのチョイ役かと思いきや再び登場です。とりあえず彼女が抱えていた問題は解決しつつあるようですね。さて、アナはアメリとどう関わってくるのでしょうか……
リュック選手、婚約記念に好成績を残したいところです。頑張って欲しいですね!
婚約が発表されたら雑魚さんたちはそりゃあギリギリ歯ぎしりするでしょうねぇ。
次回もどうぞお楽しみに!
編集済
第三十二話 冬来たりなば春遠からじへの応援コメント
隠せないものなんですね。
アメリさんがリュックさんと一緒に、少し遅い帰宅。スザンヌさんにはお見通しだったようです。
まあ、リュックさんがボション家を始めに訪ねたのですから、その時から想像が予測を呼んでいたのかも知れません。
ビアンカさんの弟、セドリック君がリュックさんを睨むのも分かります。年上だけど、アメリさんがいい子なだけに、「こいつっ!」と思ったことでしょう。
そして、遅く帰宅、「こいつっ! こいつっ! こいつうっっ!」と思ったのかな?
その辺はよく分かりませんでした。
ビアンカさんの妹、リナさんの結婚式を機に、アメリさんは王都へ戻りました。ビアンカさんをタイミングよく帰省させるための行事? でした。
うまく、物語が作り込まれているなぁと思いました。
クロードさんはビアンカさんに同行できなかったんですね。義妹の結婚式なのに出席できないなんて、ちょっとかわいそうでした。
でも、まあ、理由としては仕方ないですね。その通りと納得でした。
その代わり、仕事を放り出してでも、ビアンカさんを迎えに出る。「しょげた大型犬」と比喩されたように、忠実なワンちゃんみたいでした。
この比喩は、とてもよかったと思いました。ピッタリでした。合間妹子様のセンスが光っていました。
クロードさんがリュックさんにアメリさんの帰りを教えているとか、クロードさんにしては大盤振る舞いと思いました。しかも、ウィンクまで!
ビアンカさんの影響をひしひしと感じました。「君臨すれども統治せず」とか、思ってしまいました。えっ? 意味が違う? すいませんでした。
前後しますが、ビアンカさんはアメリさんの未来を見ていたんですね。ここは、合間妹子様にしてやられたと思いました。考えてもいませんでしたから。
作者ではありますが、どれだけキャラを見てるんだ? と感心、感心でした。
アメリさんもビアンカさんにヤバイシーンまで見られてたらと、思うと顔を赤くするのも分かります。このシリーズでビアンカさんの存在は大きいようです。
最後に、アメリさんのお話なのですが、ビアンカさんとジェラールさんとの昔話のシーンがありました。
人のつながりを忘れない合間妹子様の想い・姿勢が伝わり、暖かいものを感じました。嬉しかったです。
追伸
前回のコメントに返信をありがとうございました。そして、気を遣わせてしまい、申し訳ありませんでした。
私だったら恥ずかしいので、そう書いてしまいました。私はそのコメントを書いていて少し恥ずかしかったですが、嫌々ではありませんでした。喜んで、とまではいきませんが、それなりに楽しんで書きましたので、お気になさらないでください。
お心遣いありがとうございました。
作者からの返信
スザンヌ母さんには何もかもお見通しです。まあ遠い南部までわざわざアメリを追いかけて来たリュック、しかも二人の間にあった壁(アメリ一人が築いていたものでしたが)もなくなり気持ちが通じ合ったのですからね。いくら敬虔で厳しいスザンヌさんも今回ばかりは大目に見てくれました。
ビアンカの弟セドリック君はこの時15歳です。アメリには淡い憧れを抱いていますが、それがあっけなく打ち砕かれました。「こいつっ! こいつっ! こいつうっっ!」と思った彼も、アメリの幸せが何よりだと祝福してくれていることでしょう。
秋の結婚式の時に家族とは再会していたビアンカですが、妹の結婚という家族にとって一大行事に帰省します。就職してから帰省するのは初めてです。もっとゆっくりしたかったでしょうが、愛する夫を王都に一人残して来たので今回は数日だけの滞在となりました。
クロードは何と言っても公爵様ですからね、ボション領にはまず泊まるところがありません。その他諸事情にもより、今回は一人お留守番でした。
ビアンカの魔力を感じて彼女が王都に近付いてくるということが分かったクロードは居てもたっても居られず、仕事をサボって迎えに行ってしまいます。ビアンカにそれをたしなめられるも、とっても嬉しそうな彼、しっぽをフリフリしている姿が目に浮かびますねー。
リュックとは犬猿の仲に見えましたが、実はビアンカの言うように彼には一目置いているクロードなのです。リュックとアメリの仲が上手くいったことも彼なりに喜んでいるのでしょう。それにビアンカという生涯の伴侶を得た彼ですから、長い事離れていた恋人同士がやっと再会できるその喜びも分かるようになりました。ですからリュックにもアメリの帰還を教えてあげたのでしょうね。
上機嫌の彼、アメリにまでウィンクしています。これもビアンカの影響でしょうか。彼のお茶目な一面が見られるのは正にビアンカのおかげです。
ビアンカが近未来が見えたり、人の気持ちが分かったりするのは彼女の意志ではなく、時々ふと彼女に起こる現象なのです。親しい人やあまりに強い感情を抱いている人の将来や考えていることが彼女の脳裏に流れ込んでくるようです。
アメリがボション領に行きたいとビアンカに相談した時に、彼女はアメリの手を握ってしばらく考えた後に「しばらく南部でゆっくりするのもいいかもね」と賛成してくれました。その時に見えていたのですね。ビアンカの脳裏に映るものははっきりしたものではありませんし、一瞬のことですから……ビアンカの目に触れる前にヤバめなシーンはカットされているのでしょう。
ビアンカの原点は南部ボション領のあの教会です。ジェラール牧師が息も絶え絶えな生まれたてのビアンカを見つけて保護していなければ物語は始まらなかったのですね。その同じ教会で親友のアメリがリュックとの結婚を決めました。何だか不思議な巡り合わせです。
最終話まであと少しです。二人の気持ちが通じ合ったので、もうこれからはずっと安心して読んでいただけると思います。時々甘々になりますが、もう前回のような恥ずかしくなるシーンはありません!
編集済
第三十一話 淑女と紳士の心得への応援コメント
よかったですね。よかったですけど、コメントが難しいですね。
この回は、ここまで読み続けた人へのサービス回なのでしょうか?
書くにも恥ずかしかったことと察します。
なので、難しいですが、こちらも、その恥ずかしさに、僅かながらでも応えなければなりませんね。
まず、何の用意もなく、感情のままに、雪崩れ込んでしまうところに若さを感じました。
アメリさんには、それまで、普通の日常だったわけなんですから。ニオイもいいスパイスになったのかも知れません。それに、アメリさん、冬なのに毎日、脇の処理とか、心がけていたのかな?
その時の行為でもアメリさんは大胆でした。始めに自分からとか、初めてとは思えないです。これが、本の魔力でしょうか? えっ、呪力?
そんなに大胆なことをする割には、言葉にされると恥ずかしい。うんうん、その方がかわいいです。
その大胆さゆえに、経験豊かなリュックさんとのバランスが取れたのかも知れません。その本を提供してくれた王妃様とジェレミーさんに感謝でしょうか?
また、本だけでここまでできるアメリさんも立派です。よほど、熟読し、脳内シュミレーションをしたことでしょう。
にしても、その本、3章、4章まで必要だったのでしょうか? ニーズからすると、別冊にするのでは? うーん、そこは考えさせられました。
そんな本を取り締まっていない社会、思った以上にオープンな世界なのかも知れません。
恥ずかしさに応えた危ない部分は、このくらいにします。
この回において、マジでよかったのが、リュックさんがアメリをどれだけ見ていたのかを、言ってくれるところですね。
アメリさんも短く「うん」と答えるところが愛らしかったです。
アメリさんの傷をも愛しているリュックさんに暖かさを感じました。
内容が内容なだけに、今回は短くなってしまいました。(危ない部分は除く)
何年経っても、2人には、この日のことを憶えていて欲しいものです。
大変幸せな回だった、と思いますよ……?
作者からの返信
この回はなんと言うか、大変失礼しました。特には恥ずかしくないのですけれどね、私は。あまり直接的な表現にしてしまうと読者の方々にヒかれるかな、とそれが心配でした。
コメントをするのに気まずい思いをさせてしまったのでしたら申し訳ありません。
二人は感情の赴くままになだれ込んでしまったわけでもないのです。リュックは我慢の限界だからと、自制心を駆使して一度手を止めましたよね。彼も紳士ですからそれ以上彼の方から進むことはなかったでしょう。それをアメリが解き放ったと言いますか、折角遠距離の旅をして南部まで来てくれたのだから、自分から動かないと何も起こらないから思い切って行動に出たのですね。
まあ一応R15だし、季節は冬ですので、ニオイとかどこそこのお手入れとかまあ生々しい観点にツッコむのは避けておきましょう……と逃げます。
アメリは未経験にしては大胆でした。本で読んだだけ、先輩侍女から色々聞かされていただけではやはり……でもそんなぎこちなさや恥じらいも残っているところがリュックの目には可愛く映ったのでしょうね。
問題の本ですが、まあ広く浅く色々なこと書かれている庶民の間で読まれているものです。なぜそんな本をジェレミーや王妃さまが読んでいるのか?どこで手に入れたのか?それはこの時点では謎のままです。
リュックはちゃんとアメリのことを見ていますよね。この回の後半部分は私も好きな場面の一つです。前半のイチャイチャ部分も好きですが!
シリーズ作全てを通して一番キワドイ回でした。お読み下さってありがとうございました。今後はもうそんな場面はすっ飛ばしております。
編集済
第三十話 当たって砕けろへの応援コメント
やっと、ここまで、こぎつけましたね。
目出たいことです。
2人はくっつくと分かっているという前提に、どのようにハードルを設けていくか、どのようにそのハードルを越えさせるのか、この作品はそんな難しい課題をうまくクリアしたと思いました。
その最後のハードルが、直前まで、心と口が違うアメリさんでした。
そんな心と口が違うなんてことはないだろうと思う男性もいれば、そうそう、そんな風に逆を言っちゃうこともあるよと言う女性もいることでしょう。
常にという訳ではないと思いますが、心と口が違ってしまうことは、現実に有り得るのです。
この作品のアメリさんは、好きな男性に対しては、恋する感情とは逆なことを、ほぼ100%言ってしまう感じです。
常にではない現実を、作品ではほぼ100%に引き上げている。この作品はそこをうまく利用できていたと思いました。
そこで、「ほぼ」というところが重要で、例外があるのです。その針の穴ほどの例外を、作り出すようなストーリーがよかったです。
不器用なリュックさんが、どうやってアメリさんの例外を作り出していくのか、それを受けたアメリさんが自ら例外になっていく気持ち、そこに面白さを感じました。
両親の許可もありましたが、リュックさんの一番は、アメリさんのお母さんフランソワーズさんの一言でした。
「押してもダメなら時には引いてみることね」
この言葉がリュックさんにとっての決め手だったと思いました。
そして、ビアンカさんの魔法石が助力してくれましたが、アメリさんの一番の決め手は、お父さんの言葉でした。
『私の小さなお姫様は彼女だけの王子様を見つけて、誰よりも幸せになるのだからね』
つまり、アメリさんのお父さんとお母さんが、アメリさんの心と口が違う例外を作ってくれたのです。
そう! 一番の後押しをしてくれたのが、その両親でした。
恋する2人のお話ですが、私は見守る両親も想ってしまいました。なんか、嬉しかったです。
そして、アメリさんが恋愛の心と口が違う性格を持っていたからこそ、「イヤだ、リュック。行かないで」、「松葉杖も放り出して倒れこむようにしてしがみついた」のように、ダムが決壊するような激しい感情を爆発させることができた思いました。
ここまで、こつこつと育て上げてきた花が、一気に開花した思いでした。
あー、なんと、目出たいことなんでしょう。
このコメントの始め、固い書き方になってしまい、申し訳ありませんでした。アメリさんの両親に気づいたので、少し冷静になってから書き出しました。
そのお父さんが出てきたところには意表を突かれました。
こんな隠し球があったとは、思いもよりませんでした。
きちんと作り込まれている証拠ですね。
リュックさんの「良く言えました」はスゲーカッコよかったです。男冥利に尽きるというものです。
国王陛下の「少々ややこしいこと」もよかったです。王妃様の顔が目に浮かびました。
心と逆を言った「婚姻前契約」の件(くだり)も面白かったです。リュックさんの「愛人を作るって大前提」という反応が特にそうでした。
これで、一番大きなハードルを越えました。
今後、どのように閉じられていくのか?
そこに、注目しましょう。
いやー、両親の後押しが、メッチャよかったです~~。
今回も、ありがとうございました。
作者からの返信
ここまで来るのに三十話、7万7千字、馬車で丸一日かかる距離を費やしました。やっと作者の肩の荷も下り、読者の皆さまも安心されたことと思います。
リュックが現れた時に最初アメリは何を言い出すのだろうと作者の私まで頭を抱えておりました。全くもって彼女は心で思っていることがきちんと口に出せない人でした。
リュックには身分に見合う、両親に祝福される結婚をして欲しいというだけの切なる想いなのでしょうが……全くもう本当に手の焼けるアメリでした。
お母さんのフランソワーズさんの助言通り、リュックは一旦引いてみましたね。彼の去って行く背中を見ながらアメリを突き動かしたのはお父さんの言葉でした。
物語の構成上、泣く泣くアメリのお父さんとお兄さんは海の事故で亡くなるという設定にしてしまいました。それでもやっぱりアメリはファザコンと言えるくらいのお父さんっ子なので、天国のお父さんも少しは活躍させることで私の罪悪感も少し紛れました。お兄さんのフェリックスさんのこともアメリとフランソワーズさんは折に触れて良く思い出しています。
懐かしいお父さんの言葉がアメリの耳に聞こえてきて、彼女が松葉杖を放り出してリュックにしがみつく場面はこの物語の中で私の好きな場面の一つです。リュックの「良く言えました」もいいですよね。なんかアメリが絶対すぐにはうんと言わないって分かっていたようです、彼は。
国王陛下は「少々ややこしい事態」に陥ったため、リュックとアメリをさっさと婚約させる王命を下しました。こののっぴきならない事態については本編終了後に番外編を書いておりますのでよろしかったらそちらのことも頭に留めおいていただけると嬉しいです。
アメリはリュックに婚姻前契約などを持ちかけていましたが、これは物語を思いついた時点で既にアメリに言わせようと考えていました。アメリもこんな契約を持ち出すのは本意ではなかったのでしょうが、作者としてはどうしても言わせてみたかったのです。アメリが意地っ張りぶりを大いに発揮した一場面でした。
物語が大団円を迎えるための大障壁であった意地っ張りアメリが素直になったので、物語はハッピーエンドに向けて加速します。この後は最終話まで大した問題もきっと起こらない?と思われます。リラックスして二人の甘々ぶりをお楽しみください。
天国のアメリパパとお兄さんも喜んでいることと思います。
編集済
第二十九話 明日は明日の風が吹くへの応援コメント
アメリさんのホッと安らぐ日々を想いました。
安らぎつつも、その日々は決して過保護ではないようです。
生活の端々に結婚を、彼を、思い起こさせるものがあり、その1つ1つを乗り越えていくアメリさんを想いました。
そのような経験が強い心を形成していくのだろう、と考えさせられました。
また、1度でもいいから、大きく泣くというはいいことですね。理屈や思考ではどうすることもできない、心に溜まった膿(うみ)のようなものが吐き出されていくと思います。
促してくれたスザンヌさんには感謝ですね。
ビアンカさんの妹さん、リナさんもご結婚とのこと、この世界の結婚年齢は低いように感じました。でも、それが、生き物としての人間の本来なのかも知れませんね。
どうか、幸せになってください。
アメリさんはその幸せに、どのようにたどり着くのでしょうか?
まだ、リュックさんの足音も聞こえてきていないようです。
これからを期待しましょう。
最後になりますが、ビアンカさんが手紙を頼んでいる鳥さんは、返事を持って帰ってくれると以前にもありましたが、本当に賢いですね。もしかしたら、ビアンカさんも賢い鳥さんを選んでいるのかも知れませんね。
さらには、鳥さんにも個性があって、喜んで手伝ったり、逆に嫌がったりがあるのかも、とも思いました。
それだけでも、考えていて楽しいですね。
この作品の裾野の広さを感じました。
作者からの返信
温かいボション一家と過ごす日々、アメリも少しずつ元気を取り戻しつつあるようです。リュックのことを思い出すことはあってもやはり王都から離れた土地ということもあるのでしょう、気が紛れることも多く彼女も立ち直ることが出来そうですね。
ビアンカの母親、スザンヌさんはとても懐の大きな方です。アメリも自分が得られなかったいわゆる母親の愛を求めているのかもしれません。
ビアンカの妹リナはビアンカと一つしか違いませんから結婚の時点で19歳ですね。アメリはリナと同い年です。この世界での女性の適齢期は二十歳前後と考えて下さい。ビアンカも19歳で結婚しました。
アメリもきっと幸せになれるでしょう。その日が来るまでもう少し?の辛抱です。
ビアンカはボション領までの長距離のお使いは大型の鳥に頼むようです。何しろ馬車でまる一日かかる距離です。大型の鳥でも半日飛び続けです。動物や植物と話すことの出来るビアンカ、彼らも個性というものがあるのでしょうね。
本日もコメントありがとうございました。
第二十八話 逃がした魚は大きいへの応援コメント
リュックさんは、クロードさん、じゃなかったビアンカさんの所へ、すでに、行っていると思っておりましたが、クロードさんとの接触を避けて後回しになっていたようです。
なるほど、クロードさんは、それほどまでに避けられているという訳ですね。
「フン、二兎を追う者は一兎をも得ず、と身をもって知ったか」
「大切な妻をな、お前みたいに女と見れば見境なく声をかけるような男と二人きりにさせる馬鹿がどこにいる? 身から出た錆だ」
心の声が、そのまま出ちゃってますね。どうやら、これが避けられる原因のようです。
うーん、クロードさんの目には、リュックさんは相当な女たらしと写っているのようです。
このように言われると予感していたので、リュックさんもビアンカさんには近づきずらかったのでしょう。
今回は、この2人の会話がメインになってしまったようです。確かにコミカルで面白かったですよ。特に、泣きそうなリュックさんが、男性ながらかわいかったです。
しかし、前段のアントワーヌさんのパートと、ラストのビアンカさんのパートも忘れてはいけません。
アントワーヌさんのパートでは、銀行におけるフォローがされています。
ここに、合間妹子様の投げ捨てない姿勢が現れているように思えます。
銀行の件は前話までで終了しても、よかったのかも知れません。ですが、アントワーヌさん、銀行の担当者アランさんにも言い分があり、その内幕を教えていただきました。
このようなフォローを入れているところに、合間妹子様のキャラへの想いを感じました。
ひいては、物語にふくらみを与え、読者に広い視野を提供しています。物語に安定感を感じました。
その余裕がリュックさんの切羽詰った感じや、猪突猛進の勢いから、読者を解放しているように思えます。(この解放はこの話数の全体に言えることでもありますが……)
男性を読者のターゲットとしてるのであれば、この広い視野は大きな役割を果たさないのかも知れませんが、このような恋愛物、女性をターゲットにしている物語であれば、いい感じの緩衝材になっているように感じました。
リュックさんにブレーキをかけてあげる、そのことで読み手に広い視野と安定感を与える、うまい手法と思いました。
また、アナさんの話も出てきました。彼女の家がもつ領地で、何かが起きているような予感があります。次につながる小さなステップのようでした。
ビアンカさんのパートだって、負けていません。
前作から読んでいる読者からは、興味深い目が向いたことでしょう。
特に、ビアンカさんのクロードさんへの見解です。リュックさんには、とても信じられる内容ではないようですが(駄洒落になってすいません)、読者からすると「うんうん」とうなずける内容でした。
観察の視点が変われば、180度も認識が変わるものだと、新しい境地を見せていただきました。
大変興味深く、かつ、楽しく読めました。
そして、ビアンカさんの最後の会話、「頑固なアメリを説得して『うん』と言わせるのはまた別の話ですわ」は、まだまだ、リュックさんには試練がありそうと予想させてくれます。
次への楽しみと、後を引くラストでした。
そして、そこに、合間妹子様からの大きなメッセージを、私は感じました。
ビアンカさんがここまで言えるということは、深い親友である証と思うのです。
さらには、リュックさんを手放しで応援している感じでもなさそうです(この時点では、です)。
そうなんです。ビアンカさんは親友として中立の立場を取ろうとしていると分かるんです。というか、そう感じました。
これは、ビアンカさんがアメリさんを尊重していることに他なりません。
ここに、良い親友の関係といいますか、合間妹子様が理想とする親友像が現れているように思いました。
なにか、若い人へのメッセージのようにも思えます。(ごめんなさい、合間妹子様も若い人の仲間と信じております!!)
人間関係の手本を見せていただいたような気がしました。
わ、「若い」とか、出すぎた書き方になって申し訳ありません。
現代においける人間関係、特に若い世代の人間関係が薄く、変質していると感じておりましたので、このようなメッセージは重要と思い書かせていただいた次第です。
他意はございません。発信元の年齢に関係なく、送信先の年齢を言いました。
お気を悪くされたのでしたら、謝ります。ごめんなさい。
最後になりましたが、公爵夫妻の間では「自宅で、ゆっくり夕食」が“何か”の隠語になっているような表現がよかったです。うまーくベールに包んでる感じがいいですねぇ。(“何か”とは、なんでしょうか? 恥ずかしくて書けませんね)
えーと、そんな、こんなが、ありまして(汗)、今回も作品から分厚いメッセージをいただいた思いであります。
あ、ありがとうございました!(礼!)
作者からの返信
毎回熱いメッセージをありがとうございます。返信が少し遅れました。年の瀬も押し迫り、忘年会の季節ですので……
リュックはまだビアンカにはアメリの居場所を聞いていなかったのですね。クロードが避けられているのもありましたし、まずは家族に聞いてみようという考えのリュックでした。
公爵家を訪ねるよりは職場である魔術塔の方がビアンカには会い易いだろうと思っていたリュックでしたが、いとも簡単にクロードに阻まれてしまいました。なかなか過保護な旦那さまの鉄壁の守りを崩して奥さまに接触するのは容易ではないようです。クロードは完全に遊んでいますね。本当にビアンカの言うように相手をして欲しいだけなのかもしれません……
銀行側から顧客情報が漏れたのはアランさんの責任ではなく、リュックのサヴァン家を担当する人物が脅されてお金の使い道をばらしてしまったからですね。アランさんの無実を証明しつつ、私がこのシーンを入れたのは、アントワーヌ君の(僕からの結婚の祝儀は王都銀行の小切手にしてやろう……)という心の声をどうしても書きたかったからなのですね。
アントワーヌ君は色んな意味で熱い他の主要男性キャラに比べて、年も若いのに常に冷静沈着です。少し異彩を放っていると言ってもいいですし、私の大のお気に入りキャラでもあります。ですからほんの少しの登場でもなるべく活躍させたいという作者の贔屓目なのです。確かにリュックの猪突猛進ぶりや、クロードのビアンカ溺愛ぶり、ジェレミーの下品な言動とはいい対比を成し、癒しキャラとしての座を築きつつあります。
さて、アメリが銀行前で出会った女性アナのことにも少し触れました。アントワーヌ君も少し気になるようで調べてみると言っていますね。今後彼女がらみでどんな展開を見せるのか、少し気になるところです。
ビアンカがリュックを取りなす場面です。えっ、そうなの?と言いたくなるような彼女のクロード分析です。すぐに頷けるような内容ではないようですか? が、そう言われてみればそうなのかも?副総裁さまって実は構ってちゃんなの?さすが彼の愛妻は夫のことが良く分かっている!と思えませんか?
リュックもなかなか大変です。頑固なアメリをどうやってうんと言わせるか、ビアンカも言っているように簡単ではないでしょうね。
ビアンカはどう思っているのでしょうね。親友のアメリは遥か遠く南部の地まで寒い中、怪我も治っていないのにすぐに旅立ちました。そこまで思い詰めていた親友のことを心配しています。これもリュックが両親としっかり話し合う前にフライングで求婚してしまったからだとビアンカはとっているのではないでしょうか。アメリをちゃんと説得して王都に連れて帰らないと許さないわよ!と言外にリュックを脅しているように私は思います。
『現代における人間関係、特に若い世代の人間関係が薄く、変質している』と亜逢さまはおっしゃいました。それは私も同感するところもありますね。世代によるところもあるでしょうが、人と人との繋がり方は年代にかかわらず、個人差があるようにも私は思います。
小説を書く上では私は自分が書きたいことを文字にしているだけなので、あまり特定の世代に向けてのメッセージとかそんな大それたことは特に考えていません。年代に関わらず私の作品を楽しんでいただけたら、それだけで十分なのです。時々後書きやらひとことで自分の歳がばれるようなことを言っています、私は。ですから年齢に関しては別に気にすることはありません。
ビアンカの言う「自宅でゆっくり夕食を」は全くそのまんまの意味ですね。クロードはそうではないですね。「お食事? お風呂? それとも私?」の三択だったらそりゃあもちろんビアンカですね!
第二十七話 一難去ってまた一難への応援コメント
武闘派の猪突猛進振りが目に浮かびます。
銀行の担当者に、ものすごい勢いで迫ったと想像ができます。
怖い人たちの相手を多く経験している担当者なら、うまくしのげたのでしょうが、普段から貴族が相手であれば、リュックさんのようなお客に慣れていない担当者もいることでしょう。
それも、リュックさんの行動力ゆえです。そこに真剣さを見る思いでした。
そして、すっかり私は騙されてしまいました。
てっきり、小切手の使い道は旅費なのだろうと思っていました。孤児院に寄付とは、合間妹子様は1枚も2枚も上手と痛感した次第です。
やっぱ、スゴイです! さすがです!
アメリさんもカッコいいです!
孤児院に寄付なんて、リュックのお母さん、ジョアンヌさんも、何も言えなくなってしまいますね。
さらに、合間妹子様の細かい配慮が、物語に現実味を与えてくれます。
残りの金貨1枚を手数料に当てているというところです。深く考えていない作り手であれば気付かないと思います。身体の深いところまでストーリーが浸み込んでいる作り手でないと簡単には出てこないことでしょう。
ここも、さすがと思いました。
両親が話し合った結果もあるでしょうし、このアメリさんの態度からも結婚の許可を得たことは、大変喜ばしいことです。
なので、猪突猛進にアメリさんを探し回るリュックさんですが、なんとも見つからない。
公爵夫妻の所へも行ったのかも知れませんが、アメリさんが口止めしているのであれば、「連絡が取れなくて、困っているんです」とか、ビアンカさんは言ったことでしょう。
と、いうことで、アメリさんのお母さん、フランソワーズさんが再登場となりました。アメリさんが見つからず、リュックさんの手札が少なくなってきた証でしょう。
それは、さておき、なかなかの助言でした。
「真正面から立ち向かっても頑なになるだけ……時には引いてみる」
母と娘ですね。離れて暮らしていても、よくご存知のようです。
こんな具合に親子のつながりをスッと入れてくるなんて、物語にはキャラの想いがつまっているのだと、改めて教えていただきました。
作り手の想いが、心に深く広がりました。
助言を受け、リュックさんの猪突(ちょと)る行き先は、どこへ向かうのでしょうか?
面白がってしまうほどに、期待してしまいます。
最後に、今回はリュックさんの意外な一面を見せてもらいました。
恋文を、まめに保管しておくタイプだったのです。
しかも、その手紙をすぐに持って来れるようです。アメリさんだけが特別なのかも知れませんが、無駄に女性が集まってくる割には、女性を丁寧に扱っているような印象を受けました。
キャラの意外性って、楽しいですね。
追伸
先日は熱くなり、申し訳ありませんでした。書いている途中で気付いてしまったので、そのまま前のめりに書いてしまいました。
ただ、前向きの受け取っていただけたようで、安心しました。
これからも、合間妹子様の作品を大事に読んでいければ、と思っております。
作者からの返信
リュックも武闘派のノリで銀行に乗り込まなくても……一応その道のプロである弟のクリストフ君を連れていたというのに!と言わずにはいられません。それだけ切羽詰まっていたのでしょうね。
彼はアメリの性格を良く理解していたということもあります。アメリは曲がったことが大嫌いですから、手切れ金を受け取って換金したのには何か訳があると信じていたのです。さすがリュックです。株がグーンと上がりました。
ビアンカの実家への旅費は、アメリは怪我の補償金や貯金でまかなうつもりでしたが、結局はクロードが全て出してくれました。作者としては思いがけない収入であった手切れ金はアメリならやはり寄付するだろう、と真っ先に思い浮かびました。アメリが匿名で孤児院にした寄付をどうやってリュックが暴くか、ということに少し悩みましたね。
手切れ金は金貨50枚でした。アメリは一括で寄付するのではなくて、子供達の日常生活の質が少しでも良くなりそれがなるべく長い間続くことを願いました。ですからこのような勘定になったわけです。
25+(2×12)+1=50
金貨50枚を一括で寄付するならば、換金して現金で送ればいいだけですね。もしそうだったらリュックがお金の使い道を辿るのももっと難しかったでしょう。それに作者の私はアントワーヌ君をもっと活躍させたかったというのもあります。ですからアントワーヌ君に王都銀行の担当者を紹介させて……という経緯になりました。まあ、小切手を換金するにも手数料が要るでしょうし、金貨一枚くらいは担当者のアランさんと銀行にあげてもいいかな、と思いまして……
とにかくリュックはアメリのお金の使い道を調べました。両親のサヴァン伯爵夫妻もついに折れ、アメリとの結婚を許してくれました。バンザーイ!
が……今度はアメリが消えてしまいました。リュックさんも苦労が絶えませんね。祖父のデジャルダン子爵も、母親のテリエン伯爵夫人も知りません。さあ、どうしましょうか!
アメリの母親、フランソワーズさんはずっと一緒に住んでいなくても、アメリの意地っ張りな性格はしっかり分かっています。というのも彼女のそんなところは祖父のデジャルダン子爵譲りですしね。アメリ攻略法は正に、押しても駄目なら引いてみろなのです。
この物語開始当時は身勝手なフランソワーズさんは母親失格、頑固なお祖父さまももっと優しくなろうよ、みたいな雰囲気でした。アメリの怪我の頃から少しずつ彼らとの関係も変わりつつありますね。特にフランソワーズさんの方は我儘なだけの貴族の夫人というイメージをやや払拭できています。何と言ってもアメリとは血の繋がった家族ですからね。
さて、リュックの熱い想いは空振りしかけています。頑張れリュック、きっとアメリの居場所の手掛かりも分かるはず!
リュックは意外とロマンティストなのですよ。思い出の品、アメリからの礼状を大切に保管している彼です。アメリのことは再会後からはもう彼の中では特別な存在ですしね。
亜逢さまの熱い想いをしかと受け止めております。嬉しい限りです、私の書いた作品をネタに熱くなっていただけるとは。
第二十六話 隣の芝生は青いへの応援コメント
兄弟が結束して両親に対抗する! なんか、下克上のようで面白かったです。
弟のクリストフさんも、アメリさんを子供の頃から知っていた。家族同居なんですから当然ですよね。その弟が兄を羨ましがるなんて、アメリさんはその頃から、素敵な子だったに違いありません。
こんなところからも、アメリさんの輪郭がうかがえるというものです。
今回はアメリさんが手切れ金を受け取ったと、リュックさんは信じませんでした。でも、受け取ったことは事実です。
そのことをリュックさんはどのように知り、どう受け止め、どう行動に起こすのか? この辺りに興味が向いていきます。
お母さんがアメリさんを妾にすればいいと言っています。読み手からすると、ひどい言いようですが、その世界の人たちからすると、貴族の妾になるということは、特に不自然ではなく、平民からするといいことかも知れません。
なにか、価値観の違いを見せつけられた思いがしました。
でも、アメリさんも子爵令嬢、貴族です。
そこが、ひどいところですね。
例え爵位が下であっても、アメリさんのお爺さんに対しても失礼に当たります。公の場では問題発言になるかも知れません。
リュックさんが言うように、お母さんが病院にまで押しかけるというのは、改めて考えると、こちらもひどいことですよね。
怪我が治っていない人(貴族の令嬢)に対して、交際についてといいますか……、! ! ! よくよく考えると、アメリさんがリュックさんにまとわり付いているのならともかく、結婚を断ったことについて文句を言ってくるなんて、常識的にもひど過ぎます!
断っている相手に手切れ金を渡すなんて、いくらアメリさんから申し出たとはいえ、傷口に塩を塗るような行為ですし、精神的に怪我人をいたぶっているようにも思えます! これって、ひどいですよ!
(ごめんなさい。少し、熱くなってしまいました。前の段階で気付くべきでした。アメリさん、遅くて申し訳なかったです)
常識的なリュックさんの言葉で、お母さんが、あまりにも身勝手と気付いた次第です。貴族の夫人という人種はこういう感じな人が多いのでしょうか? あまり、関わりたくないと思ってしまいます。
ところで、クリストフさんがリュックさんの援護射撃をしていますが、爵位を継ぎたくないという理由からです。
なぜ、継ぎたくないのでしょうか? これからの文官は、地位ではなく実力主義と言うことは分かったのですが、出世以外にも爵位や領地の使い道はあると思います。
継ぎたくないような爵位とは、いったい、どのようなものなのでしょうか?
少々疑問に思ってしまいました。
それともクリストフさんには、特別に継ぎたくない事情があるのでしょうか?
今回はちょっと熱くなってしまい、申し訳ありませんでした。
それも、合間妹子様の卓越した表現の賜物なのです。
読者を(私だけかも知れませんが)入れ込ませる魅力をお持ちと思います。
そんなストーリーを、ありがとうございました。
作者からの返信
今日もまた丁寧な、というよりは熱い思いのたぎるメッセージをありがとうございます!
リュックとクリストフ兄弟は子供の頃、アメリの一家の仲の良さがとても羨ましかったのでしょう。アメリが昔から可愛い子だったということもありますが!アメリパパ、ミシェルさんと子供たちはいつも庭で楽しそうに遊んでいましたから。
リュックが信じなかったのは、アメリがお金目当てでリュックに近付いた、手切れ金を要求された、という二点が主ですね。しかしアメリは実際にお金を受け取っていますし、小切手は換金されています。アメリはリュックのためを思って身を引いたから小切手も受け取ったのでしょうが、リュックはどう捉えるでしょうね、この事実。
お母さんの感覚では貴族の結婚なんて体面を保つだけのもの、愛人やら妾なんて囲うのは普通よ、なのでしょう。アメリは子爵令嬢といっても半分は平民です。アメリのお祖父さんに対しては失礼な発言ですが、まあその辺りは少々繊細な問題です。アメリの母親は商人のミシェル・ガニエに嫁ぎましたから、アメリは子爵令嬢というよりもガニエ家の娘と見られます。実際お父さんが亡くなっていなければずっとアメリ・ガニエのままだったでしょうしね。
次期伯爵の息子のこと、伯爵家の体面のためとは言え、リュックのお母さんは少々出過ぎたことをしたという感じは否めませんね。アメリが求婚を断ったのは、リュックが両親の了解を得る前にフライングでプロポーズをしてしまったからでもありますが。とにかく、リュックはアメリにフラれて傷心で何も手につかない状態、母親のジョアンヌさんとしては息子のことが心配だというのも分かります。彼女の行き過ぎた行為ですが、アメリに渡した小切手は手切れ金と言うよりも迷惑料という感じだったのでしょうね、ジョアンヌさん側からすると。
ジョアンヌさんの言動は褒められたものではありません。それでも、格式のある家を守り、代々子孫に繋げていくということも簡単なことではないのです。ジョアンヌは伯爵家第一、アメリはリュックの幸せを願い、こんな事態に陥ってしまいました。
弟のクリストフはまず、文官の家系にもかかわらず長男の兄が好きな道に進んでしまったということに対して少々不満を持っています。彼は折角次男に生まれたというのに、お気軽人生を歩み、文官ではなく別のことをしよう、という選択肢がなくなってしまいました。そして今度は伯爵位まで自分の双肩にのしかかってきそうな勢いです。これは作中には記述していません。クリストフの台詞からなんとなーく、彼も伯爵位なんてどうでもいいのかな?と分かる程度です。クリストフはリュックが長男としての責任を全て自分に丸投げしてくるのが面白くないのですね。
確かに、貴族なのだから爵位を継いで領地を栄えさせて裕福な生活をしてなんぼ、と考える人間の方がきっと多いことでしょう。リュックの両親のような人達ですね。どうやらリュックとクリストフは違うようです。この両親の元に育ったというのに、です。きっと子供の頃に見た、一介の商人であるアメリ一家の仲の良さも彼らの考え方に少なからず影響したとも言えます。
亜逢さまがここまで読み込んで、熱い議論を発展させて下さるとは思ってもいませんでした。これは第一作「世界」を読み始めて下さった頃から感じておりました。作者の私としても時々はっとさせられることが多いです。
第二十五話 重荷を負うて遠き道を行くへの応援コメント
故郷を離れるということは、物悲しいものがありますね。
「前を向いて生きていく」という言葉に救われますが、「万感の思いで小さくなっていく街並みを眺めていた」には、やっぱり物悲しさを思いました。いい表現でした。
銀行で会ったアナさん、私は悪い方に考える癖がついているためか、始め引ったくりの類かと思っておりました。
アナさん、ごめんなさい。
話してみれば、いい方でした。アメリさんが力になってあげたいと思うわけです。
アメリさんがここでもアントワーヌさんを頼るところから、アントワーヌさんの人柄が想像できますね。
現実で、このくらい頼られたいものです。
アナさんがアメリさんに、今後どう関わっていくのでしょうか? 期待するところです。
2人の運命が絡み合い、そんな中から幸せをつかんでもらいたいです。
また、アメリさんが「図々しいと思われて放っておかれるだけかもしれません」と、アナさんにもアントワーヌさんにも配慮しています。
こういう細かいところが、アメリさんいいところと思います。
現時点ではありますが、リュックさんは、大きなと、言いますか、優秀な魚を逃してしまったと言ったところでしょうか?
公爵夫妻のエピソードは、2人のアメリさんへの想いを感じました。アメリさんにも、どれだけよく思われているかが伝わったことと思います。
暖かく感じました。
作者からの返信
アメリは生まれ育った故郷を去ります。そこまで思い詰めていたのですね。傷心の彼女ですがいつも前向きです。きっと南部ではいいことがあるに違いません。絶望の中にも少し希望が見えそうな終わりにしたかったのです、今回の話は。
王都銀行前でアメリに声を掛けてきたアナです。アメリが用事を済ませている間、寒い中で銀行の前に佇んでいました。彼女も流石に二回目は変な人だと思われてもしょうがないと覚悟していたようです。でもアメリのことが放っておけなかったのですね。
アントワーヌ君は人当たりも良く聞き上手ですから、思わず色々と話して相談してしまいたくなるのですね。まだ若いですけれどしっかりしていますから。流石に飛び級しただけあります。
でもアメリもあまりにも厚かましいかと心配していますね。自分の小切手のことでさえ、アントワーヌ君には全く関係ないことでしたからね。その上銀行前で出会った女性の話を聞いてくれとは彼にも呆れられるかもしれないと思いながらも、切羽詰まった様子のアナの助けになりたかったのでしょう。
金策に苦労しているアナの状況が良くなるかどうかはもう少し先に分かります。
さて、こんなアメリは王都を離れて遠い地に行ってしまいます。リュック、愛する彼女が貴方のためを思って身を引いてしまいましたよ!どうするのですか!?
アメリはビアンカとクロードに公爵家で手厚くもてなされて、南部への長旅も快適に無理をせず出来る手配をしてもらえました。寒い季節の旅で、しかも怪我が治りきっていないので本当に良かったです。
以前も亜逢さまに言ったかもしれませんが、この第二作「隣」の執筆時の楽しみの一つに、ビアンカとクロードのその後の様子を書くことがありました。クロードはビアンカにメロメロです。微笑ましいです。
第二十四話 善因善果への応援コメント
前作で少しだけ登場したアントワーヌさんが、今作でも登場しました。
今のところ、脇役でしょうか?
アメリさんに急接近という感じには見えませんね。
「御三家」、まだ使っても大丈夫な言葉のようで、ホッとしました。
私事ですが、公募の評価書等で、言葉が古いとの指摘を受けたことがあるのです。「っぱねえなぁ」とか、新しい言葉も率先して使っているのですが、どうやら、時々、もう使われない言葉を出してしまっているようで、対象の読者層には違和感があるようです。なので、言葉の意味はさることながら、古さも気にしている次第です。私事ですいませんでした。
応援メッセージに戻ります。
その御三家は、今作では全体のトップ3というより、それぞれの部門のトップ1名を集めた感じのようです。使い方も色々あって参考になります。
侍女達の噂には、なかなか、ビックリでした。アダルト向けの漫画レベルでしょうか? 18歳未満は入場できない領域ですね。
どこの職場の女性陣も、こんな感じなのでしょうか?
噂の輪に入れない女性も居そうな気がします。聞くだけとか?
当のアントワーヌさんが聞いたら、顔で笑って心でドン引きかも知れませんね。
でも、なかなか、リアリティーのある演出でした。こういうのって、書いてても恥ずかしいものですから、合間妹子様の勇気を称えます。
そのアントワーヌさんも、貴族について調べて記憶しています。その交友関係まで把握しているとは、噂好きの侍女達も真っ青なことでしょう。
彼の場合、興味本位ではなく仕事に役立てたい気持ちからでしょう。仕事に対して真面目に取り組んでいる様子がうかがえます。その知識、ゆくゆくは出世に関わってきそうですね。
侍女達だけでなく、彼の将来を期待している大人達も多く居ることでしょう。
最後に伏字の使い方です。OやXをどれか1種類で使うのではなく、言葉ごとに使い分けているところに目を引きました。こうすると、伏字にもそれぞれ存在感ができますね。
小さい所ですが、いいな、と思いました。
作者からの返信
前作「世界」でクロードの惚気を聞かされるためだけに登場したアントワーヌ君の再登場でした。前作では学生だった彼も、学院を優秀な成績で卒業し、文官として王宮に就職しました。アメリには急接近しませんが、とても頼りになる彼です。あの手切れ金も彼の助言で有効利用?が出来そうです。
御三家って古い言葉なのでしょうか?私もですね、年齢のせいもあるのでしょうが、流行りの言葉などには疎いのです。年代的には新御三家世代よりもちょっとだけ若いのですが……ご存知のように亜逢さまの「花バト」の対象読者層からはかなり外れております。
亜逢さまのおっしゃるように、御三家とはある分野で秀でた三者を指す言葉なのですよね。ということは三つの分野のそれぞれのトップの三人は正確には何と呼べば良いのでしょう?三巨頭、三本柱、三羽烏、何だかちょっと違うような……私には男性アイドル歌手を指して使うというイメージが大きいので、やっぱりサンレオナール王宮の男性アイドル三人も御三家がしっくりくるような……
アメリの先輩侍女達の噂話は伏字のオンパレードです。アメリは会話には加わらないものの、興味もあるのでいつも耳をダンボにして聞いているようです。田舎の敬虔な養父母の元でそだったビアンカには???な内容です。
噂されているアントワーヌ君本人はどう思っているのでしょうね?シリーズ作もう少し進むと、特に年上のお姉さま方から無駄にモテることについて彼自身コメントしています。とりあえず今は就職したばかりで彼も忙しく、お姉さま方とめくるめく時を過ごす暇もないでしょうねぇ。
アメリの回想だけですけれども、私も書くのが恥ずかしかったので『筆おろし』以外は全伏字です。普通なら私も一部伏字なのですが、例えば『筆お〇し』のように。
アントワーヌ君は一年飛び級をして学院を出ているので新人の中でも更に若いのですね。彼は並大抵ではない努力家です。王都近辺の貴族の名前を覚えているのと、アメリの交友関係を把握しているのには彼なりの事情があるのですが、ここでは触れていません。とにかく勤勉で真面目な彼、男爵家の次男ですが将来はきっと大物に化ける予感がしますね。
伏字は単語一つだけなら大抵私は〇を使います。今回は単語が三つなので変えてみました。
『私はOOOOやOoOしてあげたいわぁ。OOOOooOでもいいわよー』
いかがわしすぎて文字全てを伏せたこともあり、このように全てOとoにすると少し見にくいような気もしましたしね。全て伏せましたが、開拗音や促音の大きさは再現しております。一応彼女が何を言っているかお知りになりたい読者の方への小ヒントということです。
第二十三話 人には添うてみよへの応援コメント
母親と言う大きな壁が立ちはだかりました。
ただ、母親個人と言う単純な問題ではなさそうです。
侯爵家と言うもっと大きな存在のようです。
手切れ金をもらうということは、妙案とも思いましたが、それを知ったリュックさんの気持ちを察するといたたまれません。
アメリさんが手切れ金を手にしたという事実は、覆水盆に返らず、もう後戻りできない、くらいのインパクトだったことでしょう。
また、「親に反対されて一緒になった夫婦の行く末は身をもって体験している」は、ビアンカさんへの大きな説得材料でした。
出自が人生に関わっていく因縁を感じました。というより、そう作り込まれていました。
合間妹子様が事前に仕込んでいらしたのです。
さすがです!
アメリさんがボション領へ行きたいと言うのは、ビアンカさんが以前に招いたという伏線が効(き)いていました。
ただ、友達を招いただけではなく、その友達の人生に大きく関わることだったのです。
このような伏線が織り込まれていたとは、思いもよりませんでした。始めからストーリーが深く作り込まれている証拠です。
さすが以上です。
敬服します。
アメリさんの悲観妄想は、読者の想像を超えていました。
「愛人たちにも失礼」とまで、言うとは……。
ビアンカさんがビックリするのも分かります。
キャラを作る上で、ここまで想いの裾野を広げる作家さんは、少ないと思います。
どれだけ、キャラにのめり込んでいるかが想像に難くありません。
こちらも、敬服です。
この回は、合間妹子様が作品に注がれた想いを堪能できた回でした。
私は拍手喝采でした!
作者からの返信
貴族同士の縁談をまとめるのはなかなか大変なようです。本人たちの意志だけでは決められません。
アメリが手切れ金を要求した、と知ったとしたらリュックはアメリのことを見下して気持ちも冷めるだろうと彼女は考えたのですね。リュックには家族皆から祝福される結婚をして欲しいという切ない女心です。ですからリュックの母親が切った小切手も突き返さずに受け取りました。
アメリの両親は彼女の祖父に大反対されながらも身分差を乗り越えて大恋愛の末結婚したのですが、結局は別れてしまいました。そのことがアメリの少女時代からずっと引きずられていて、世の中や貴族社会を冷めた目で見ているアメリを作り上げてしまいました。
いい感じになってきていたリュックとの仲も、大怪我がアメリの気持ちに水を差したようです。復職もすぐには出来ない今、何もかも放り出して遥か遠い地に行ってしまいたいという思いも分かりますね。遠い地と言えば南部のビアンカの実家です。知り合いの全然いない土地よりもビアンカの温かい家族がいる彼の地が思い浮かんだのでしょう。
以前ビアンカの里帰りにアメリが同行したのは、特に今回の伏線と意識してではなかったのです。アメリがたった一人の家族と言える祖父、デジャルダン子爵と疎遠になってしまっているということ、アメリの血の繋がりのある母親や祖父と、ビアンカの血は繋がっていない家族との違いを読者の皆さまにより印象付けたかったという方が大きな理由です。
悲観的なアメリの考え方はとことん悲観的です。まだ襲撃事件の呪いが残っているかのごとく悪い方向へとしか考えていません。結婚してもリュックが愛人をたくさん作るということが彼女の中では決定事項です。全くもう、アメリは……ビアンカもあきれかえっていますね。
登場人物としてアメリを作り上げるのには苦労しました。シリーズ作中でも一、二を争うキャラ作り難易度の高さです。彼女はかなりひねくれていて中々素直になれないところがありますから。でも、こんな友達がいればさぞ頼りになるだろうな、と思えますね。
拍手喝采だなんて、手放しで褒められるなんてすごく照れます!
編集済
第二十二話 断腸の思いへの応援コメント
貴族社会は複雑なようです。
正式なプロポーズでなければ受けられない。
現世の現代において、正式かどうかはあまり重要と思えませんが、この世界では、読者が考えているよりもずっと重要なことなのかも知れません。
そうですね。貴族同士の結婚は大きな家と家の結びつきを強固にするのですから、家族の人たちの考えも重要なのでしょう。
財産・領地の相続とか、後々関わっていく訳ですから……。
そう考えると、アメリさんの選択もあながち売り言葉に買い言葉ではなかったのかも知れません。
貴族を中心にした社会という育った環境が、アメリさんの考え方に大きく影を落としているようです。
ただ、自分の気持ちも大事にして欲しかったと思いました。装飾は異なっていたとしても、方向は全く一緒だったんですから。
リュックさんも女断ちと言っている時点で、それまでは女遊び三昧だったと白状していると受け取られても不思議ではありません。
そういう人が正式ではなく結婚と言っても、口説き文句の一つと思われても仕方がないかも知れませんね。
そうやって、考えていくと、アメリさんの選択は遠回りかも知れませんが、間違いではなかったように思えてきました。
うーん、合間妹子様が、作品世界を深く掘り下げているように感じます。
アメリさん、リュックさん、そして、作品の世界観が三つ巴になっているようにも見えてきました。
ここに来て、『貴方の隣に立つために』という題名が、アメリさんへ圧(の)し掛かっているような気がしてきます。
さすがです!
最後に、下品な言葉の応酬を、ビアンカさんが聞いていたというところが、面白かったです。真っ赤な顔とありましたが、2人をたしなめた時の顔を挿絵等で見てみたかったです。(また挿絵と書いてしまいました。すいません)
作者からの返信
貴族社会は色々なしがらみがあります。アメリが求婚を断ったのは、リュックが両親であるサヴァン伯爵夫妻の許可も得ずただ本人の意志だけで結婚を申し込んだからなのです。これが、伯爵家からの正式な婚姻の申し込みであれば身分が下である子爵家のアメリはまず断れません。そういう意味でした。
ここでは少々熱に浮かれているリュックよりもアメリの方が冷静に考えています。アメリも育ちこそは平民ですが、出身は子爵家ですから貴族のしきたりは嫌という程分かっているのですね。それに彼女は大きな身分差を越え、親の反対を押し切って結ばれたものの、結局は破局した両親を見ていることですし。
アメリはやはりリュックの将来や次期伯爵としての立場も考えて断った、というかまずリュックに改まっていきなり求婚されるなんて思ってもいなかったのでしょう。
リュックは家柄良し見目好し性格良し、しかも近衛騎士という職ですからもてないわけがありません。本人が女遊びをしようと意気込んでいなくても女性の方からやってくるようです。それでもアメリに再会してから少しずつ彼女のことが気になりだして、王妃様の作戦の甲斐もあってか、彼はアメリへの気持ちをはっきりと自覚しました。それからはアメリ一筋です。
しかし、アメリの方はというと「貴方の隣に立つため」にはかなり大きな壁を乗り越えないといけない、というかそんなこと無理だと半分諦めの境地にあるのかもしれません。
ビアンカが真っ赤な顔で二人を叱りつける場面は私も好きなのです。ここを書く時はニヤニヤしておりました。私も時々登場人物たちの顔姿を想像して楽しむのですが、イラストや絵で上手く自らのキャラをイメージ通り描けたらなぁ、とつくづく思います。
第二十一話 天知る、地知るへの応援コメント
なんと! 隣国との小競り合いも犯人に仕組まれたことでした。
周到に用意された暗殺計画だったようです。子供を失う悲しみを味わえといった感じに思えました。
しかも、自身の安全も顧みていません。
恨みさえ果たせれば、どうなっていもいいという、かなり身勝手な犯行でした。
かわいそうにアメリさんは、そんな恨みの巻き添えを食ってしまったようです。
犯人の捜索に駆けずり回ったリュックさんは、一息つく間もなく、すぐにアメリさんのもとへ向かったようです。
その一途さが健気に思えました。
化粧までして整えたアメリさんとは対照的にボロボロなリュックさんでした。
ボロボロなところも、男らしさを演出しているように感じました。
対照的な2人の再会が、また絵になっています。
挿絵を見たくなる場面でした。くーっ! 見てみたい!
合間妹子様の目が活かされているのでしょう、待遇や給与の話が、細かい配慮と思いました。普通なら、なかなか行き届かない部分と思います。
現実味を感じることができて、物語への親近感がさらに増しました。
さあ、ここまで来れば、勢いに乗って突っ走っちゃいたいところですが、合間妹子様の含みがある言葉を目にしました。
うーん、すんなりといかないのでしょうか?
でも、楽しみです!
作者からの返信
王太子襲撃事件は解決しましたが、何とも後味の悪い思いが残りました。救いは狙われた王太子が無事だったことと、アメリの怪我も快方に向かっているということです。
リュックや他の特別捜査班の方々のお陰で犯人一味も逮捕され、一安心です。リュックはそれこそ寝る間も惜しんで駆けずり回っていました。体はボロボロですが、やっとアメリに会いに行くことが出来て、しかもなかなかいい雰囲気になっていますね。お互いを思いやる気持ちがひしひしと伝わってくる、そんな場面になっていると願いたいです。
アメリは入院直後から治療費や特別室滞在費の心配をしていました。しかも怪我の治療中で収入もありません。彼女が一番気にかけていることです。それをビアンカも分かっているので、直接上に働きかけてくれたのですね。
さて、次話の題名は『断腸の思い』、不穏な予感ありありです。どうなるのでしょうか!?
番外編3 地震雷火事王妃への応援コメント
王様お見舞いの後突っ込まれて、口割っちゃった感じなのかな?
作者からの返信
まんじさま、いつもコメントありがとうございます。レビューの★も嬉しいです!
これはただ単にミラ王妃が鋭いだけなのですね。彼女はアメリの冗談側妃願いのことは知らぬままです。
国王夫妻の間では側妃問題は結構繊細な話題なのです。ミラにとってと言うよりは国王にとって、なのですが。
この国王夫妻の話「王子と私のせめぎ合い」を今連載中です。いい機会なので宣伝させていただきます!
第二十話 錚々(そうそう)たる見舞客への応援コメント
今回はいつにも増してコミカルな出来上がりでした。
しかも、ノリノリ。
もしかしたら、合間妹子様はこのようなお話が、大好きなのかもと感じてしまうくらいでした。
アメリさんの度胸はメガトン級ですね。
側妃とか、初めてきちんと会話する国王陛下に対して、マトモな神経ならとても言えません。
それも、国王陛下の表情言動から「いける」と判断したのかも知れませんね。観察力も半端ないのでしょう。
無邪気な王太子殿下が微笑ましかったです。吹き込まれたままを言ってしまうところがかわいいですね。
心に傷を負ってない様子でよかったです。
度胸の側妃願いが、軽い伏線でしたね。国王陛下と王妃様の間に微妙な空気が流れていました。コミカル路線を爆走していました。
リュックさんのあの時の言葉が、プロポーズと受け取られているようでした。
国王ご一家に知られてしまった以上、梯子が外された感じです。リュックさんは、もう後戻りできないでしょう。
アメリさんへ向けて、突き進んでください。
最後に、合間妹子様のさりげない配慮がよかったです。
国王陛下が単独で見舞いにいらした時のことです。ドアを開けたままにしておくという陛下の気配りがよかったです。
密室に男女が2人となるとあらぬ噂が立ちます。ドアをオープンにすることで密室を避けました。
国王陛下もマナーをきちんと心得ていると分かる演出でした。
小さいところへも目が届く、合間妹子様のとてもいい持ち味になっていると思いました。
作者からの返信
この回は私も好きな場面の一つなのです。国王陛下がたじたじとなるところとか、王太子の言葉に焦るアメリとか、たまりません!
アメリは一度死にそうな目に遭っていますので怖いものなし、と言いましょうか、半分ヤケになっているとも言えます。彼女の願いは亡くしたお父さんとお兄さんに会うことですが、そんなこと叶えられないのに『何でもいいよ』なんてのたまう国王に少々意地悪を言ってみたかったのかもしれません。
彼女も王妃付きでしたから、国王自身とまともに言葉を交わすことは今までなかったとしても、国王夫婦の関係や国王の人となりは熟知していたことと思います。それ故の側妃発言なのでしょう。
王太子殿下が襲撃事件の後、精神的な傷を負っていなくてなによりでした。自分のことを助けて怪我をしたアメリの力になりたいと彼なりの考えなのか、それとも王妃の入れ知恵もあってか、いきなりの求婚です。アメリはとんでもない、と辞退していますが、王太子も大好きな侍女のアメリだからこその求婚だったのでしょう、きっと。
アメリの側妃願いはこの後も物語の進行に少し波紋を投げかけていきます。楽しみに読み進めてみて下さい。
アメリが怪我を負った時に放ったリュックの言葉を王太子はプロポーズととらえています。そうでなくても王妃様にはジェレミーからの細かい報告が上がっていることでしょう。国王にとっては初耳のようでしたね。
国王がアメリに会いに行った時、どうして扉を開け放していたか、は彼とミラの夫婦関係にあるかもしれません。彼は王国の最高権力者ですから、扉を閉めようが、人払いをしようが、要するに何をしても許される身なのです。彼も若い健康な男性で、アメリの側妃願いも『非常に魅力的ではある』と思わず本音を漏らしています。国王夫妻については本編終了後の番外編で少し書いていますので、よろしかったらその話を読むまで少し心に留め置いて下さい。
第二十八話 逃がした魚は大きいへの応援コメント
クロードの態度普通に笑ってしまったw
作者からの返信
この作品を書いていた時の楽しみはなんと言っても前作「世界」で書けなかった結婚後のビアンカとクロードの様子なのです!
第二十六話 隣の芝生は青いへの応援コメント
すっかり忘れてました。地味男君の存在。
そういえばリュックの弟でしたね。
作者からの返信
これ以前にどこで地味男クリス君が活躍したかなぁ?と混乱してしまいました!そう言えばまんじさまは第四作から読み始めて下さったのでした!
そう言えばリュックの弟、という程度の印象しかない彼ですねぇ。今作と第四作では結構重要な役割を担って活躍しているというのに!
第十九話 思いもよらない見舞客への応援コメント
サブタイトル通りのお客さん達でした。
ジェレミーさんにとっては、かわいがっている甥っ子を助けた命の恩人な訳ですね。納得でした。
そして、王妃様の秘密が1つ明らかになりました。
俗っぽい本を多数読んでいらっしゃる。しかも、ご自分で本を物色なさっている感じです。
なるほど、それでアレだけの俗語が口から出てくるんですね。こちらも納得でした。
でも、王様も以前のお話の中で俗語を分かっている風でした。そういう知識を同じように得ていたのでしょうか……?
フランソワーズさん、アメリさんのお母さん。
この方のお見舞いは思いもよりませんでした。
娘が心配なようでした。
合間妹子様からもそのような意図を感じました。
夫だったアメリさんのお父さんについては分かり様はありませんが、息子さんが亡くなった事には、きっと、フランソワーズさんはひどく嘆いたことでしょう。
その想いが今度の襲撃事件で蘇って、アメリさんを見舞ったように思えました。
合間妹子様のおっしゃるとおり、悪い人には思えないですね。納得でした。
作者からの返信
アメリのことを心配している人はたくさんいます。
ジェレミーも何だかんだ言って彼女とは良い友人になっていますね。彼は意外と子供好きのようです。この時点で彼には甥が二人と姪が一人います。王妃様の子供達エティエン王太子とマデレーヌ姫に彼の妹フロレンスの男の子一人です。(フロレンスの息子くんはここまでの作品には出てきていませんが)王妃様が三人目を身籠っているのでもうすぐ甥か姪がまた一人増えますね。
王妃様はたくさんの庶民向けの娯楽本などを読んでいるようです。侯爵令嬢らしからぬ、王妃らしからぬ語彙はそこから吸収している様子です。さて国王陛下は王妃様の使うそんな言葉をどこで学んだのでしょうね? 特に「世界」の番外編で、王妃様とジェレミーの会話にクロードはついていってなかったのに、国王陛下は大うけしていましたね!良く気付いて下さいました!
アメリママのフランソワーズさんも自分勝手な人間ではありますが、やはり娘のことは気にかけていたのですね。思いきって見舞いに来てくれました。前夫のミシェルさんへの感情はともかくとして、息子のフェリックスが亡くなったことについては彼女も悔やんだことでしょう。
こう言ってはなんですが、怪我が切っ掛けでアメリはお祖父さんともお母さんとも関係が少し良い方向へ向かっているようです。
第十七話 王太子襲撃事件への応援コメント
前回不安そうな顔してたのはこの事だったかー。
伝えなかったって事は、予知能力として認識して無かったんですね。
作者からの返信
まんじさま
読み進めて下さって嬉しいです。
ビアンカは自分の予知能力のことは認識しています。しかし、自分の意思でこの人の近未来を見ようとかは出来ないし、あまりはっきりとどこでいつ起こるかが分からないのです。ですから無駄にアメリの不安を煽らない為にも何も言わなかったのです。
第十八話 一に看病、二に薬への応援コメント
呪いでしたか。
アメリさんの弱気は、呪いから来るものだったのですね。何と恐ろしい。
助かった人間からも生きる気力を奪うなんて、途方もなくいやらしい魔術兵器があったものです。
でも、回復の兆しがあって何よりでした。
入院費用を心配するところが、アメリさんキャラにピッタリでした。
リュックさんはアメリさんを見舞うどころか、王太子襲撃の首謀者を探しています。こちらも、リュックさんキャラらしい行動と思いました。
「首謀者を捕らえるまでは会わせる顔がない」など、律儀なところが出ていました。
さて、首謀者は見つかるのでしょうか?
ビアンカさんがアメリさんのお爺さんを気遣うところも、彼女のキャラが出ていました。
このような演出の細かさが、合間妹子様の持ち味ですね。
えーと、少し気になった文字がありました。
「ビアンカは自分の力不足をひしひしと感じ、たまらない気持ちになった。治癒魔法ても、ここまでひどい怪我は治せない」の中の「治癒魔法ても」です。キーの打ち間違いかな? と、思いました。
ご確認いただければ幸いです。
前回のアイテムの件、申し訳ありませんでした。
私の作品では、主人公とその相手となるキャラ以外はみんなアイテムなんです。作品を構成する上でそう呼んでいました。登場人物が持つアイテムではなく、作者が持っているアイテム的なキャラと考えているんです。書く立場としてのアイテム(駒)だったんです。なので、同じように書いてしまいました。配慮が足りませんでした。
大鷲さん、ビアンカさん、ごめんなさい。
心よりお詫びいたします。
これからは、読む立場に立って書いて参ります。
作者からの返信
アメリは肉体的に怪我を負っただけでなく、魔術によって呪いもかけられてしまいました。それでも少しずつ良くなってきているようです。
入院費用や今後の仕事のことまで心配出来るようになってきたならもう精神的に弱気になっていたところは克服できたようです。
リュックには何としてでも犯人を逮捕してもらいたいところです。アメリは彼が無理しないか心配のようです。
アメリのお祖父さんは孫娘の事が気にかかってしょうがないようですね。ビアンカもそれは十分分かっているようです。今まであまり親しくしていなかったお祖父さんが自ら見舞いに来るのですから。
誤字の件、ご指摘ありがとうございます。早速訂正しました。見落とすことが多くて、恥ずかしい限りです。
なるほど、亜愛さまのおっしゃるアイテムとはそういう意味でしたか。その考えも分かります。私自身よりもきっとビアンカの方が気にするかな、と思ったので言及したまでです。それほどお気になさらないよう。
第三話 会い難きは友への応援コメント
1の時も思ってましたけど、ぶっちゃけ戦争でも起きない限り
クロード<<<<<<ビアンカですよね。能力の重要度って。
作者からの返信
はい、いつか読者の方に突っ込まれるとは思っておりました!鋭いご指摘ありがとうございます!
ビアンカは自分の力を使って診療所みたいなこともしていないようですが。と言うのも彼女が治せるのは軽い怪我と病気だけなのです。この物語が進むと少々記述もあります。
クロードの力は、そうですね遡ること十年ほど前、ビアンカの実家近くで小競り合いが起こった時に役に立ったようです。それ以降、王国も平和な時代に入りクロードは専ら研究職のようなことしかしていないのでした!
第十七話 王太子襲撃事件への応援コメント
他の方も書いておりましたが、サブタイトルからして、これまでと違うストーリーを予感しました。
誰かがケガをするくらいは覚悟して読みました。するとアメリさんでした。しかも重傷っぽい感じです。
そばに居ながら助けられなかったリュックさんは、さぞ無念だったことでしょう。
ただ、子供の王太子が無事で何よりでした。アメリさんの機転がよかったと思いました。
もし私用の外出でしたら、リュックさんは絶対にアメリさんのもとを離れなかったと思いますが、王太子を守るお仕事がリュックさんにはあります。
ひしゃげそうになる心に鞭打って、アメリさんのもとを離れたことでしょう。そんな苦しさも伝わってきました。
王太子を避難させるために、リュックさんは魔術師の人を連れて行きました。この世界において、魔術は思ったより頼りにされているように感じました。
また、地味ではありますが、「王太子がアメリの怪我を直視しないようそれとなく二人の間に入り」との演出がよかったです。
配慮するリュックさんの態度を合間妹子様が配慮なさっている、よく目が届いていると、改めて才能を感じた次第です。
さらに、さらに、それを上回る演出が登場しました。
『大鷲』というアイテムです。
その大鷲のお陰で救援隊の出発が早まりました。
誰も気付かなかったであろうアイテムを使った合間妹子様には、もっと才能を感じました。
これは物語の舞台を満遍なく見れている証拠です。
物語の個性を活かした、素晴らしい演出でした。
そして、話は前後しますが、アメリさんが「王太子の機嫌取りが上手ではあった」とのことに、忘れかけていた孤児院でも働いていたいうエピソードが活きていました。早い段階から、王太子をお世話する構想があったことがうかがえました。こういう伏線も好きですよ。
さあ、賊たちはなぜ、王太子を襲ったのでしょうか? 王族が狙われたとなると、王都の守備を強化する必要が出てきます。そのために兵士を新たに用意しなくてはなりません。
小競り合いをしてる場所から兵士を引き上げることはないでしょう。すると、平穏な所の兵力を割くことになります。
もしかしたら、小競り合いをしている場所以外の所にも、敵は何かを仕掛けてくるのかも知れません。
そうであれば、小競り合いの長期化を狙ってるのかな? と、思えてきます。そんな敵の戦略も考えさせられたエピソードでした。(そこまで、合間妹子様がお考えかどうかは分かりませんが……)
とにかく、アメリさんの様態が心配です。助かるにしても、後遺症や傷跡が残らないように祈りたいです。
作者からの返信
この回は題名にもある通り、ビアンカの悪い予感が当たってしまったのです。書いた私も辛かったですね。
リュックの気持ちを考えるといたたまれませんね。目の前で愛する女性が怪我をしてしまったのですから。しかも自分を突き飛ばしたせいで彼女一人が被害に遭ってしまいました。
作者としてもまだ幼い王太子に心の傷が残らないように、と考えました。王太子もゆくゆくは上に立つ人ですから、下々の者が多少は自分を犠牲にしても尽くしてくれるということは分かっているし、それに伴う責任感も幼い頃から教えられてきているでしょう。でも、体を張って守ったアメリの怪我を直視させるのはまずいと思いました。私は幼い子供が苦しむ姿を見るのが大の苦手なのです。その思いはアメリもリュックも同じです。
私情を交えず、この場合は王太子を守ることを優先するリュックはかっこいいの一言に尽きますね。流石近衛騎士です。アメリの許を離れるのは忍び難かったことでしょう。
王太子の身の安全が第一なのでリュックは魔術師も連れて行きます。敵も魔術で攻撃してきたことですしね。前作の「世界」でもビアンカの実家の隣領地で小競り合いが起こった時にクロード他魔術師が兵と一緒に駆り出されていました。サンレオナール王国は魔術師達によって建国され栄えたとも言えるのです。
大鷲は生き物ですからアイテムではなく登場動物?と呼ばないと亜逢さまはビアンカに怒られますよ……彼女はココという名前まで付けて可愛がっているのですから。(大鷲くん、本編終了後の『主要でない登場人物と動物』で紹介されます)さてこの大鷲くん本当に良い働きをしました。白魔術師ビアンカと意思疎通が出来るお陰ですね。王太子襲撃をすぐさま王宮に報告、その後は鳥に変幻したクロードを案内して現場へ舞い戻ります。クロードも長距離の瞬間移動は出来ないのです。
就職当時アメリは王妃付き、ビアンカは王太子付きでした。ビアンカがクロードと出会い、魔術塔に異動となりそのアナをアメリが埋めるために王太子付きになりました。これはリュックとの再会をアメリは侍女姿でなく下女姿でさせてより印象付けるためと再会後に二人をより接近させるための二つの理由です。街の孤児院で働いていたというエピソードはこの物語後半でも使うので、そのために読者の方々の記憶に残すためでもありました。
賊は何故王太子を狙ったのでしょうか? 王国西端での小競り合いで王都が少し手薄になっていると考えてのことでしょうか? 目的はまだ謎のままです。
とにかく今のこの時点ではアメリの怪我が早く治ることを祈りましょう。
第十六話 秋の夜の夢への応援コメント
アメリさんとリュックさん、どちらもすんなりと相手を受け入れました。意地を張るとか、駆け引きとか、といったような場面はありませんでしたね。自らの心に素直な2人でした。
また、「一度軽いキスを彼女の唇に落とした」の「落とした」の表現がよかったと思いました。
身長差を感じますし、キスをした側のリュックさんの積極性も感じます。さらに、アメリさんもキスを受けている筈です。受け取ったキス以上に、リュックさんの想いも受け取れたようで、アメリさんの幸せも感じてしまいました。
「落とした」は、シンプルでしたが、大変いい表現と思いました。
えーと、ちょっと気になった点もありました。テラスへ出るきっかけです。
ダンスはお祖父さんがいる手前、その流れで違和感がなかったのですが、2人だけでテラスに出るには、特に女性にとっては勇気がいることと思います。建物の中よりも暗いと思いますので……。
おそらく、リュックさんがテラスへ誘ったのだと思いますが、誘うにしても恐る恐るだったのかも? なんて想像してしまいます。
アメリさんがキスを警戒していると、リュックさんが疑っているのかも知れない、とか私は思っていました。なので、警戒を解くようなシーンがあったのかもと、想像した次第です。
それが、小さな駆け引きに思えて、私なりに勝手に想像させてもらいました。(駆け引きの細かい想像は省略いたします)
だから、リュックさんが改めて「またキスしてもいいか?」と、あらかじめ了解を求めたのではないだろうか? と私自らの想像へ勝手に関連付けてしまいました。
たぶん違うと思いますが、なんか、そんな想像までできてしまい、ちょっと嬉しかったです。
そして、ちゃんとジェレミーさんは見張っていましたね。王妃様への手土産もできたようです。
報告を受けた王妃様は、次にどういう態度に出るのでしょうか? 注目ですね。
最後に、ビアンカさんとクロードさんの朝のシーンは、オマケ的ではありましたが、読んだ皆さんが食らいついたことと思います。
そのくらいに、インパクトがありました。
しかも、直接的な表現がありません。そこが、うまいです! ふんわりと薄絹で包んだような表現が、実によかったです。
オマケ以上の価値を提供していたように感じました。読み手には嬉しいサービスシーンでした。
作者からの返信
亜逢さま
この回は今から考えてみると結構内容が盛り沢山でした。
家族ではなく、友人の結婚式というものはロマンティックな気分に浸りきることが出来る場だと思うのです。ですからこの二人もこの時だけは素直になって、ダンスを踊り二人きりでテラスに出て……うふふ
二人ともダンスを何曲か踊ってもまだもう少し一緒に居たかったのだと思います。それも人の多い屋内ではなくてもう少し静かな二人っきりになれるところへ、私としてはそれが自然な成り行きかと。アメリの心境としては、リュックは女性には不自由していないことだし、まさか公爵家のお宅で無体を働くなんてことはないだろうとの考えだったのでしょう。あまりに戻るのが遅いとデジャルダン子爵だって探しに来るかもしれませんしね。
キスを落とす、の他にはキスの雨を降らせる、という表現も私は好きですね。こちらはまだ小説では使ったことがありません。いつか使ってみたいです。
リュックにしてみれば前回王宮の庭で無理矢理いきなりキスをして『リュックのバカ!』と言われてしまったので、恐る恐る尋ねてみたのでしょう。飲み屋のイザベルさんにも素直に気持ちをぶつけてみれば、との助言をもらったことですしね。それがアメリにも伝わって良かったです。やはり、ビアンカが結婚してラブラブムードが影響したのでしょうか?
ジェレミー氏はもちろん二人の後をつけて全て見ていましたね。後日王妃さまに報告すると、彼女も少しは満足することでしょう。王妃さまはまだ物足りなくてまた色々とちょっかいを出してくるでしょうか?
前作の「世界」ではビアンカとクロードの式の様子もあまり書きませんでした。それはそれで私的には良かったのです。この作品では結婚後のラブラブな二人を時々登場させて楽しんでいます。(それでも私のイメージとしてビアンカはあまりオトナな露骨な表現では書かないようにしています)読者の皆さまも同じように楽しんで下さると嬉しいですね。
編集済
第十五話 華燭の典への応援コメント
やった! ダンスで進展のチャンスですよ。
ここでの会話(気持ち)が、2人の将来を左右しそうな雰囲気です。
また、お爺さんとリュックさんに共通点があったとは、なかなかの好材料です。外堀はすでに埋まっているみたいに感じました。
心配していたクロードさんとのダンス。
ジェレミーさんの品のない言葉を制するアメリさんには、やっぱり度胸があります。
それをもってすれば、クロードさんとのダンスなんて、何てことないでしょう。と、思っていたら、それ以上にクロードさんは伊達眼鏡の件で、礼を言う態度でした。
クロードさんも怖いようで、実は律儀なところがあるようです。
でも、その後ののろけっぷり、鼻の下が伸びていたのかなぁ?
アメリさんが心配していた割りには、あっさりとダンスは終わったようでした。案ずるより産むが易しでしたね。よかったです。
さあ、次回は重要な回になりそうです。期待しましょう。
作者からの返信
ギクシャクしていた二人ですが、リュックはきちんとアメリをダンスに誘いました。アメリも彼と踊りたかったことでしょう。
アメリのお祖父さんの頑固さはやはり元騎士だからということもあるでしょうね。共通点のあるリュックはお祖父さんとの会話も弾んでいたようです。
アメリも段々とジェレミーのことが分かってきたようです。侯爵家の令息に相応しくない下ネタ満載の会話になる時は彼の機嫌も良いので、彼女もたしなめられるのです。
だからと言ってクロードに対しても堂々と振る舞えるというのはまた別問題ですね。彼もそこまで怖い人ではないのですが。アメリのことはビアンカの親友と認めていますしね。学院時代の些細な件、伊達眼鏡のお礼まで言っています。
とにかく、アメリの付添人としての役目は終わり、次回は遂に主役二人のダンスです!
第十四話 すれ違う二人への応援コメント
残念、今回は王妃様の出番はありませんでした。
てっきり、アメリさんを誰かに見晴らせてて、キスの情報を素に、あの作戦によって、畳み掛けてくるのかな? と、ちょっと期待しておりましたが、そこまでではなかったようです。
アメリさんとリュックさんも、残念ながら急接近と言うわけにはいきませんでした。
自然にうまくいくというのも、難しいようです。
やはり、王妃様の力が要るのでしょうか?
新登場のイザベルさん、なかなかのお母さんっぷりでした。
「素直に自分のお気持ちを伝えたら?」という言葉も、冷静さを失っているリュックさんには、一番のアドバイスだったと思いました。
こういう女将さんがいるお店は繁盛しそうですね。
作者からの返信
そうですね、王妃様の活躍がなくて残念です。王妃様もあまり押せ押せでも二人の仲は上手くいかないと思っているのでしょうか。リュック自身が気持ちに気付かないといけないということで冷却期間を設けているのでしょう、きっと。
それでもイザベルさんの助言により少しばかりはリュックも自覚してきている?ようです。そうであってほしいですね。イザベルさんは私もお気に入りキャラの一人です。頼りになるお母さんかお姉さん的な彼女、口も堅くてリュックも思わず悩みを打ち明けています。
さて、次回はビアンカとクロードの結婚式です。お楽しみに!
第十三話 遠くて近きは男女の仲への応援コメント
見物人(読者)としては、楽しめた回でした。
リュックさんにとって、王妃様の作戦は即効性の強い超劇薬のようでした。
作戦の翌日にキスですからね。マジで即効性でした。(本人は知ったその日です)
そして、不器用な男性というキャラが、うまく引き出せていました。
思考よりも、言葉よりも、行動が一番に出てしまう、想いに突き動かされた行動にはウソをつけません。
リュックさんはその悔しい想いの根っこを、事後になって気付くでしょう。
この事件をアメリさんにどう説明して、アメリさんとの関係をどう修復していくのでしょうか?
言葉を操るのが、あまり得意で無さそうなリュックさんです。なんだか、楽しみでなりませんね!
*ひとこと*のお芝居、「お腹を殴られて」なんて、えっ! いったい何ごと?! と思いましたが、大木さんでした。ホッとしました。
ビックリしちゃいましたよ!
作者からの返信
じぇらしーめらめら作戦、滑り出しは絶好調ですね。アメリはそんな上手くいくとは全然思っていませんでした。それだけリュックはアメリが気になっているということです。
それにしてもリュックは突拍子もなくいきなり思わずキスなんてしてしまいました。アメリも混乱しています。リュックは彼女のことになるとどうも冷静に物事が考えられないようです。
リュックが自分の気持ちに気付いて、アメリともきちんと話せば二人はめでたくカップルになれるのでしょうけれども……
お腹をげんこつで思いっきり殴られたのは大木さんでした。大木さんよりもリュックの拳の方がきっと痛かったことでしょう。当の本人たちは目撃者?がそんなに沢山居て、ビアンカを囲んで報告会なんてやっているとは露知らずです!
第十二話 飛んで火に入る夏の虫への応援コメント
ミラ王妃様は登場せずとも、君臨するってところでしょうか?
手紙1つで、2人の大人がいいように操られてしまいました。
王妃様、スゴイです。
そして、もう1つの手紙の中に『じぇらしーめらめら作戦』とありました。
あれ? アメリさん本人に作戦名を教えちゃっていいのかな? と思いましたが、ジェレミーさんも堂々と作戦の目的を言っています。
アメリさんには口止めされていないようです。
ここで、王妃様が考えた作戦のターゲットには、アメリさんは含まれておらず、その相手(リュックさん)1人であると、やっと分かりました。
私の理解が遅かったようです。
てっきり、2人がターゲットであると思っていました。
そうでないと、アメリさんの阻止的行動があるのでは? と王妃様も危惧していると思っていました。
しかし、王妃様の作戦は周到であり、命令さえ守られれば、アメリさんが少々消極的でも、目的は達成されるのだと感じました。
なかなかの力技でした。立派です。
ジェレミーさんの「中佐はもう一人居るだろう」は、アメリさんが慌てるほどに意味深でした。
王妃様同様、ジェレミーさんも敵に回したくない人物と、強く感じた次第です。
作者からの返信
はい、王妃様の作戦にアメリとジェレミーの二人は踊らされています。二人で仲良いふりで食事をするところを衆目に晒されました。流石王妃様ですね。
アメリは王妃様の侍女なので王妃様の意図が分かっていても彼女の命令?には逆らえません。それにジェレミーもお姉様の言うことは大人しく聞いているようです。まあジェレミーにしてみればアメリとなら恋人同士のふりをしても彼女は勘違いしないだろうし、周りは良いように誤解してくれるから彼にとってはこの作戦は有利に働きますしね。
ジェレミーはこの時点ではリュックとアメリの関係には気付いてはいないようです。それでもアメリの口からは、彼女の想い人はある程度の身分のある貴族であるということが彼には知らされています。
ジェレミー何の気なしに中佐と呼ばれると紛らわしいから名前で呼べと言ったまでなのですが、アメリはかなりビックリしたでしょうね!
さて、この作戦にリュックは釣られるのでしょうか?そして騎士団の皆さんの反応は如何に?
第十一話 もう一人の中佐への応援コメント
ジェレミーさん、強烈なキャラでした。
堅物と言うイメージでしたが、そうでもないように感じました。「一緒にすんじゃねぇ」とか、「M」とか「ヤれそう」とか、昔は裏で遊んでいたタイプのように感じました。
お坊ちゃんなのですから、有りそうと思いました。
アメリさんも負けていませんでした。小学校などであれば、男子がからかいたくない、言いがかりをつけたくないタイプで、10言ったら、100返ってくるような女子のようです。
そこら辺の男子なら、たじたじとなることでしょう。
「弱みでも握られている」とか、「目の前に餌でもぶら下げられ」とか、目上に対して、そんな無礼な質問はとても言えません。
露骨な表現に対抗する返し刀だったかも知れませんが、度胸もある女性と思いました。
ただ、ふと、リュックさんの縁談を心配する辺りが、強気な発言とのギャップとなって、読み手の心を引きつけそうです。
男勝りな女性が見せる、エアポケット的な女の子らしさ、萌えですね。
ジェレミーさんは、アメリさんを少しは認めたように思いました。芝居のはずが、芝居でなくなってしまう的な展開の芽も感じました。
アメリさんの窮地なシーンでしたが、新たなスパイスとして、ストーリーに期待を抱かせるような回でもありました。
最後に、ジェレミーさんはミラ王妃様の言うことを聞いた方がいいと思っているようですが、妊婦さんとして扱おうとしています。
自分のせいで流産したとか、言われたくないだけなのかも知れませんが、そんな女性への配慮に一筋の光を見た気がしました。
作者からの返信
ジェレミーがその本性を少し現しました。お坊ちゃまですが、言葉遣いは悪いし俗語も色々と知っています。王妃様にも負けていません。しかしまだまだ謎の多い人物です。
アメリも彼の毒舌に負けずに言い返していますね。きっとジェレミーの様子から、この位なら言っちゃっても大丈夫と踏んだのでしょう。本人も言っているように、感情的にならずに冷静に話し合える女性だったら嫌悪の情も湧かないのでしょう。意外と気が合う二人かもしれません。
ビアンカの結婚式の付添人をすることになり、クロードやジェレミーと言った高級貴族の長男も望まない縁談を押し付けられたりと苦労をしているのだと知ったアメリです。リュックもそのうち家柄に見合う令嬢と結婚するのだろう、と気を揉むのはしょうがないですね。何と言っても恋する女の子ですから。
ジェレミーはアメリのことを認めてくれたようです。じんましんも出ないし鳥肌も立たないとか言っていますね。彼女の貴族社会を冷めた目で見ているところとか、威勢の良さが気に入ったのでしょうか。二人で付添人を仲良く務めるというお芝居も上手くいきそうです。それがお芝居でなくなるかどうかは……疑問ですね。
ジェレミーは姉である王妃様に頭が上がらないようです。こんな彼でも家族思いなのです。
編集済
第十話 侯爵家のお宅訪問への応援コメント
不安が後を引くラストでした。
堅物のジェレミーさんが、アメリさんと2人きりに?
いったい、何をするのでしょうか?
彼の表情からは全くうかがえません。
分からないだけに、私も不安からくる恐怖感を味わいました。
うまい演出と思いました。
自分が持っている一張羅でも、訪問するには心配。
アメリさんは生まれが生まれだけに、庶民感覚ですね。そんなキャラに読者はついていき易いと思いました。
その心配の中でも、「屋敷の使用人達にまで馬鹿にされたりしないだろうか」のところは、キャラの立場を理解している細やかな表現と思いました。
「怪しい妖術でクロードさまを陥れた、なんて言われたりもしたわ」など、心配事を打ち明けるビアンカさんに、アメリさんへの親密度を感じました。
きっと、他の誰にも、そう、クロードさんにも、言えなかったことなのでしょう。
心配事は、人に話すだけでも、少しは楽になるものですから、よかったと思いました。
でも、もし、そんな心配事をクロードさんに聞かせでもしたら、「それは、誰だ!」などと、黒い雷を発生させそうですね。
アメリさんとビアンカさんが再会した時の会話、「私もです、侯爵令嬢さま」「まあやめてよ、そんな呼び方」の後に、特に2人の表情や態度の描写がありませんでした。
まあ、大体分かるから省略されたのでしょう。
私には、即席に作ったような不機嫌そうな顔を、ビアンカさんがアメリさんに見せてあげて、一瞬の間の後に2人同時に吹き出し笑いをするシーンが思い浮かびました。
楽しい再会シーンでした。
最後に、「事あるごとに子供の頃の王妃さまに如何に手を焼いたかということを話してくださるのよ」「うわ、聞きたいような気もするけど、聞くのも怖いわ」のところが、この回の中で一番笑いました。
特に、「聞くのも怖いわ」がよかったです。
王妃様の存在感は大きいですね。
作者からの返信
女嫌いで硬派だというジェレミー氏です。付添人の役目も喜んで引き受けたようには見えませんね。さて、彼はどう出るのでしょうか?
アメリは子爵令嬢とは言え、子供の頃は全く平民として育っています。王族とも繋がりのある侯爵家にとても着て行けるような服がないと思うのは当然ですね。でもアメリの心配は杞憂でした。侯爵家の人々は気さくな人ばかり(ジェレミーは今のところ気さくとは言えませんが)、使用人も教育が行き届いているのですね。
さて、クロードは婚約者のビアンカのことを大層心配しています。ビアンカは少々窮屈な思いをしているようです。やはりここは過保護な将来の旦那様の言うことを聞いて一人で出歩くのはやめた方がよさそうですね。
ビアンカとアメリの再会のシーンの二人の表情などは考えつきませんでした。まさに亜逢さまの想像されたとおりです、例の二人の表情とかは。大変勉強になります。時々描写が少ないと言われることもあるのです、私。
王妃様は大人になって王妃という立場にあってでさえ、こんなぶっ飛んだ人なのですから、子供時代、娘時代はもっとすごかったのだろう、とアメリでなくても想像がつきますね。お父さまのアルノーさんとレベッカさんの苦労を思うと……
さて、次回はジェレミーVSアメリです。お楽しみに!
第九話 じぇらしーめらめら作戦への応援コメント
ここにきて、一番目立つ登場人物が現れました。
ミラ王妃様です!
レベッカさんは常識人代表となってくれています。
この対比が、ストーリーにメリハリを与えていて、実に分かり易く進行しています。
その例えとして、「次の楽しみに」などと、王妃様の本音をうまく引き出しています。
王妃様は堅物同士だと結婚式が面白くないとか、自分の結婚式ではないのに、かなり自己中心的で我がままです。(自分の結婚式でも、面白いという視点で考えるのは、よくないかも知れませんが……)
ですが、それが自分の金銭的利益を求めるものではなく、自分を含めたみんなが楽しめる結婚式を目指しているようなので、憎めません。
悪戯っ子のような可愛らしさを感じます。
ただ、その演出に駆り出される方には、迷惑なことでしょう。
そして、『じぇらしーめらめら作戦』! 次なる王妃様のお楽しみですが、読者にとってもお楽しみです。
合間妹子様は、わくわくする種を上手に植えてつけていると思いました。
ビアンカさんの細かい気遣いが立派でした。手紙を添え、費用に言及した点です。
ここまでの配慮は、なかなか気付かないでしょう。
ビアンカさんは宿舎から引っ越してしまったのですが、ドレスが仕上がるまでは、アメリさんと会う機会ができそうです。
ストーリー的にも作りやすい配慮だったと思いました。
最後に、実際には「くすぐりの刑」はなかったようです。
もしかしたら、アメリさんが白状するのかな? と、期待しました。また、くすぐり描写もどんな手法なのか期待しました。ちょっと残念でした。
作者からの返信
はい、待ちに待った王妃様の本格登場です!亜逢さまは『一番目立つ』とおっしゃいました。今のところはそうですね。しかし、話が進むにつれてこの王妃様と同じくらい目立つ人物が登場するかもしれませんよ。お楽しみに。
レベッカさんはシリーズ作中でも一、二を争う苦労人かもしれません。何しろ王妃様との付き合いは生まれた時からですので、年季が入っています。(この場合の苦労はアメリの少女時代の苦労とは違う意味合いです、もちろん)
王妃様、相変わらずお騒がせなお方です。別に我儘を言っているわけでもないし、他人を傷つけているわけでも、亜逢さまのおっしゃるように自分の利益のために動いているわけでもないのですね。ただのお節介で自分が楽しみたいだけなのです。レベッカさん等、周りの人はハラハラドキドキの連続です、ちょっとお気の毒ですね。
王妃様の『じぇらしーめらめら作戦』はどんな効果をもたらすでしょうか? まだアメリへの恋心を自覚していないリュックを振り向かせることができて成功するのでしょうか? 読者の皆様もハラハラドキドキして見守って下さるとそれだけで王妃様の作戦も実行した甲斐があるというものです。
ビアンカはアメリと学生時代からの付き合いですから、彼女の懐事情も良く理解しています。デジャルダン子爵家に頼らず地道にこつこつとお金を貯めて自立している彼女を一番近くで見守ってきたビアンカですからね。それにビアンカ自身も決して裕福ではない田舎のボション男爵家で育っています。いきなり侯爵令嬢になったからといっても、その辺りの気遣いはぬかりありません。
ですからアメリ以外には花嫁の付添人は考えられなかったのでしょうね、ビアンカも。
『くすぐりの刑』はただ脇腹をコチョコチョするだけですが、今回王妃様もさすがに実行しなかったみたいです。実行したとしてもアメリは口が堅そうですからね、効果なしかもしれません。王妃様がそんな行為に出たらレベッカさんが体を張ってでも止めるかもしれませんしね。
編集済
第八話 給仕係の災難への応援コメント
前作のストーリーがうまく差し込まれていました。
実に、うまかったです。
リュックさんが「実はヘマをしでかしてね、王妃さまに今晩はもういいとおっしゃられてさ」と言った時など、吹き出してしまいました。
この重なりこそ醍醐味、よくぞやってくれたと思いました。
そして、リュックさんは、騎士ですね。アメリさんにとっても立派な騎士(ナイト)でした。
プレイボーイとの認識ですが、エロオヤジ(エロボーイかな?)とは確実に切り離されていますね。
そこも、モテる"ゆえん"かも知れません。
ただ、今回はアメリさんからリュックさんの胸に飛び込むこともなく、リュックさんもアメリさんを抱きしめることもなかったようです。
大人だからなのか、公的な場所だからなのか、まだ、想いが熟成していないからのか、見てる側からすると、ちょっと残念でした。
もし、そんなことが起きたのなら、2人の仲が一気に加速したことでしょう。
今回は珍しく悪役の登場となりました。
悪役、もしくは敵役の存在は、ストーリーを引き締めます。方向性がきっちりとすると思います。
アメリさんには申し訳ありませんが、よい弾み車になったと思います。
そして、そのアメリさんの涙、これが意味深でした。
アメリさんが流した涙のメインの理由は、こんなエロオヤジのために自分と兄と、大好きな父親を、母親が捨てたんだという悲しみです。
多くの読者が、ストーリーから受け取ったであろうメッセージです。
しかし、もう一つ隠れた理由があることに気付きました。
それは、テリエン伯爵を、こんなエロオヤジに仕立てのは、母親であるのだということです。
自分が悲しい目に合ったのは、母親がきっかけなのだと、アメリさんも気付いたのではないでしょうか?
母親が若い男とよろしくやっているから、悪いエロオヤジが出来上がったのではないのか?
しかも、エロオヤジの毒牙にかかった女性が、以前にも存在していた可能性も十分にあります。
そんな弱い立場の女性を、自分の母親がきっかけになって苦しめている!
実の娘なら、涙を流しても、おかしくありません。
この涙の理由に気付いた時、私はアメリさんの心に深く刺さったトゲのような物に、僅かながら触れた気がしました。
キャラを深める絶好なエピソードでした。(ここも、アメリさんには申し訳ないですが……)
テリエン伯爵の肩を持つ気は、さらさらありませんが、彼も被害者の1人かも知れません。
エロオヤジのエロの行き場を塞いだのが、アメリさんの母親です。エロの行き場を奪われて、エロが溜まりに溜まって、飽和状態となったテリエン伯爵が誕生した訳です。好きで、そうなったわけでは、ないのかも知れません。
その行き場を失ったエロが、よくない方向へ漏れ出てしまったのでしょう。
だからと言って、嫌がる女の子に無理やりなんて、絶対にいけません!
ダメです! バツです! バツバツです!!
最後になりますが、そのテリエン伯爵が大勢いる給仕さんの中から、アメリさんを選んだのは、振り向いてくれない妻に似ていたからかも知れません。
男性の弱い一面が、さりげなく表現されているように感じました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【以下、ご返信を受けた追記文です。
ご気分を害されたようで申し訳ありません。
ご返信の文字の端々から興奮的な感情を感じ、畏れ入る次第です。
もし、興奮的な感情が間違っておりましたら、ごめんなさい。
ご返信の文中に「テリエン伯爵がセクハラオヤジなのは妻がしっかりしていないからというのは理由になりません」と、ありました。
合間妹子様の、おっしゃるとおりです。
私も、妻がしっかりしていないから、テリエン伯爵がセクハラオヤジになったとは言えない、と思います。
夫婦の問題は、どちらが悪いと決めるのは難しいと思っております。
なので通常でしたら、「始めからエロオヤジだったのかも知れませんが……」など、と括弧書きでどこかに入れていたと思います。
私がそうしなかったのには、理由があります。
その理由は、作中にて、テリエン伯爵が「フン、あいつはあいつで若い男とよろしくやっとるわ!」と、捨て台詞を残していたからです。
この台詞は、リュックさんの台詞を受けただけとも受け取れますが、合間妹子様からのメッセージと、私は受け取ったのです。
テリエン伯爵のように、生まれながらの貴族であり、いつも威張っている人達には、合間妹子様がおっしゃるとおり、セクハラが犯罪だという認識がないと思います。
なので、リュックさんに「奥方をお呼びしましょうか?」と言われて、テリエン伯爵は、「何を言う。この青二才が!」などと、作中にある「この無礼者め」に続く台詞、えーと、リュックさんを叱責するような、自分を高めて、無理にでも見下すような態度を取ると思いました。
ですが、前述のような言い訳めいた捨て台詞でした。
なので、テリエン伯爵の中では、妻もやっているんだからという言い訳的な考えが、リュックさんの上に立とうとする気持ちよりも上回っているんだと、私は思いました。
つまり、テリエン伯爵は自分は悪くないと、悪いのは妻だと、いうメッセージが含まれていると、私は受け取ったのです。(ここに間違いがあったと思います)
なので、アメリさんの涙のもう一つの理由に至った訳であり、メッセージに沿うようにしようと、夫婦の問題は、どちらが悪いと決めるのは難しいという意見を控えた次第です。
私は、合間妹子様が隠したメッセージを賞賛したかったんです。
ですが、ご返信から、テリエン伯爵の捨て台詞には、そのようなメッセージはなかったことが分かりました。
私の読みが浅かったと思います。
そのため、ご気分を害されたようで、申し訳ありませんでした。お詫びします。
これからも、私は合間妹子様応援していきたいです。どうか応援メッセージを続けても悪く思わないでください、と願うばかりです。 】
作者からの返信
亜逢さま、いつもコメントありがとうございます。
前作ではクロードが瞬間移動でビアンカと雲隠れして、二人きりで上がる花火の下でドキドキのファーストキスをしていました。今作ではその頃アメリが災難に遭っています。そしてリュックがクロードにまかれたお陰で彼はそこで任務終了となり、アメリがハゲエロオヤジに襲われそうになるところを助けに入れたのです。
違う登場人物視点で同じ場面やその裏側を書くのって楽しいのですよね。シリーズ作の醍醐味です。
リュックはさすが騎士です。一見アメリが酔っ払いに飲み物を出しているだけかと思ってもきちんと確認の為につけて行っています。女性にもてるリュックですから、下品なハゲエロなどとは一線を画しています。
アメリはその意地っ張りな性格から、オヤジに襲われて怖かったでしょうに、必死に涙をこらえています。助けに来てくれたリュックの胸に飛び込むなんて出来ません。だって彼とは恋人でもなんでもないのですから。
リュックもお行儀よく背中を優しくさするだけにとどまっています。彼はこの時点ではまだ自分のアメリに対する気持ちを自覚していないからです。何といってもモテモテのリュックですからね、弱気になっている女性につけこむなんてことをしなくても引く手あまたです。
さて、どこからどう見ても悪役のテリエン伯爵です。ハゲエロなどと呼ばれている彼、物語にメリハリを与えるために重要な存在です。アメリは少々怖くて気持ち悪い思いをしてしまいましたが、これが切っ掛けでリュックは少しずつ彼女への気持ちが膨らんでくるのですね。
アメリの涙は、ハゲエロに襲われて怖かったこと、こんなロクデナシのために母親が父親を捨てたことの二点ですね。
アメリママが若い男と遊び歩いているからテリエン伯爵がエロオヤジになったのか、それとも彼がエロオヤジで外でお姉ちゃんを追い掛け回しているからアメリママが若い男と遊ぶようになったのか、卵と鶏論争と言うか、要は必要十分条件というか、そんな気がします。
しかし、アメリの涙の理由はそこにはありません。娘として母親にはそこまで思い入れはないからです。
テリエン伯爵がセクハラオヤジなのは妻がしっかりしていないからというのは理由になりません。セクハラなんて犯す人間は、結婚していて結婚生活が上手くいっていようが欲求不満が満たされていようが関係なくセクハラをすると私は思うからです。パワー、モラル、ハラスメントの類全般、差別発言、行動等全て、犯罪だという認識、教養がないから犯してしまうのです。少々話がそれてしまいました。
この回での出来事にはもう少し後でも説明が加わりますので、もしよろしければその時にこんな場面もあったな、と思い出して下されば幸いです。
ーーーーーーーーーーーー
追記
全然気分を害したわけではありません。私の方はちょっと率直に自分の意見を述べたまでです。書き言葉って少しきつくとられることもあるのですよね。そこが中々難しいところです。私自身は気の弱い人間でして……実物は喋りは苦手で引っ込み思案なのです。
こちらこそ気を遣わせてしまって、申し訳ないです。これからも思った通りの感想を書いて下さると嬉しいです。色々な考えの人がいるということは百も承知ですので、私も亜逢さまが細かく私の作品を分析して下さるのはとても楽しみなのです。
さて、物議をかもしだしているテリエン伯爵、みんなコイツのせいですね、ハイ。それにしてもほんのチョイ役の彼についてここまで亜逢さまと議論を交わし合うとは、この物語を書いた時には思ってもいませんでした!
彼も彼なりに若い奥様にまだまだ自分もイケているんだと見られようと頑張って、それがなんだか間違った方向に向かっていますよね。まあこの夫婦は二人共少々自分勝手な人たちで、周りに大いに迷惑を掛けています。それなりに似た者夫婦で仲も冷めきっているわけでもないのです。物語のこの時点ではこのくらいのことしか申せません。
話が進むにつれて、もう少しこのお騒がせな二人のことも理解できる?ようになるかもしれません。
私としては応援コメントを頂けるだけでもありがたいので、これからも色々と意見して下さると幸いです。
第七話 恋は思案の外への応援コメント
アメリさんの眼を通すと、ビアンカさんとクロードさんがより客観的に見えますね。
補足されたようで、面白かったです。
特によかったのが、「クロードの……ビアンカに向ける優しそうな眼差しは特別だと……」のところですね。
アメリさんは噂や、クロードさんの表情から特別と察しているのでしょう。
2人の表情が、より新鮮に見えてきます。
それでいて、アメリさんは噂に流されない人のようです。
クロードさんの噂が間違っていないと思いつつも、流されたり、振り回されたりしていません。
好感度が上がりますね。
そして、報告会、男女として進展があった時などに、女子の間で行なわれる秘密会のようで楽しめました。
また、この回も、計算された設定が登場しました。
ビアンカさんの役目がクロードさんの仕事へ傾斜していくに従って、アメリさんには王妃様や王太子の仕事が増えていく。つまりは、アメリさんがリュックさんと会う機会を増やせるんですね。
うまいなぁ、と思いました。
給仕のバイトも、今回のように使われていたんですね。
前作では無理やりっぽく感じていましたが、今作では設定として、うまく機能しています。
このバイトがなかったら、アメリさんがビアンカさんのドレス姿を拝めなかったことでしょうし、お母さんの顔を見ることもなかったでしょう。
構想を練りに練ってから執筆に入ったことがうかがわれます。
うーん、そのお母さん、以前から顔を見かけてはいたんですね。
複雑な心境を察します。
この一番の因縁が、今後どう転がっていくのか? 読者から多くの目が注がれることでしょう。
作者からの返信
アメリは公爵であり魔術院のお偉いさんであるクロードのことを個人的に知っているわけではないので、彼女の彼に対する印象は噂から得られたものです。ですからビアンカの話を聞いて全く違うクロードの人となりに???なのですね。
アメリの報告会、要するに恋バナで盛り上がる女子会ですが、参加者は二人だけです。ビアンカの恋に大進展があったので頻繁に開催されるようになりました。やっとビアンカもアメリに話せるようになって良かったと思っているのではないでしょうか。今までは自分の中に秘めていた想いです。アメリはそれとなく察していましたが、特にビアンカが自分から話してくれるまでは聞き出そうとしていなかったようです。
ビアンカが魔術塔で仕事をするようになって、アメリは王太子殿下に付くことが多くなりリュックにも仕事中良く会うようになりました。今までは王妃付きだったので、会う機会が全くなかったとは言えませんがニアミスばかりだったのでしょう。リュックとの再会は、侍女として王族に仕えている最中でなく、もっと低い地位の下女として薄汚れた格好の時にして、リュックに印象付けたかった作者の意図です。
「世界」ではアメリに副業をさせたのは、舞踏会の給仕中、ビアンカのドレス姿やクロードのにやけた姿を目撃させるためだけでした。アメリは王宮舞踏会に呼ばれるような立場にありませんから、ではどうにかしてアメリがあの時の大広間に居られるようにしたいと考えた末の給仕係だったのです。
今作ではそれに加えて、下女として掃除中にリュックと再会させ、騎士道大会の祝賀会で給仕中にリュックへの恋心を再確認させ、と他にも色んな理由があります。
それでもアメリ本人はただ少しでも貯金したいから副業に精を出しているのです。もちろん作者の思惑はそれだけではなく、アメリが副業をしているからこそ物語にとって重要な局面を何度も迎えるのですね。
次話でもアメリの副業中にイベントが起こりますよ、お楽しみに。
疎遠になっている母親との関係は……どうなるでしょうね。
第六話 騎士道は一日にしてならずへの応援コメント
恋を自覚。
この回は再会の肝になる回でした。
無敵騎士の無邪気な笑顔、悩殺されてしまいましたね。「胸の奥をギュッとつかまれたような感覚」、いい表現した。
でも、それも、これも、アメリさんが試合をよく見ていたからです。
その裏づけとして、幼い頃に鍛錬を見ていた経験がありました。ここも、計算されて作られていると感じました。
他の誰も、リュックさんの鍛錬を見ていないのですから。アメリさんの特権みたいなものと感じました。
さらには、リュックさんの調子まで見抜いてしまうアメリさんには、相当な観察眼があるのでしょう。
今後のアメリさんの眼には注目したいところです。
また、きちんと前作と重なる部分が表現されていました。ちょっと前のめりになって読んでしまいました。前とどう違うのかな? とか、アメリさんはどこまで見えているのかな? とか、自らの興味に心が騒ぎました。
それなら、前作でのリュックさんの行動はどう描かれていたのかな? と、気になってしまうくらいでした。
結果として、重なる部分は十分であり、過ぎた内容を感じませんでした。うまく別の視点を提供できていたと思いました。
最後の「丸腰」の部分はコミカルで笑ってしまいましたが、女性の視点かな? とも感じました。アメリさんが女性なので、そうなのでしょうし、これでよいと思います。
ただ、公式の場において、男は(女もかも知れませんが)、男性(上司・同僚など)に対しても、女性(既婚者・未婚者を区別して)に対しても、何かしらの武器を用意しておくものなのですから……。(気障(きざ)になってしまいました、ごめんなさい)
作者からの返信
逞しく強い騎士なったリュック、しかも爽やか好青年ですからね、恋に落ちるのも時間はかかりません。小さい頃ずっとリュックの鍛錬を見ているアメリは8年のブランクもなんのその、彼の調子などお見通しです。
前作の「世界」ではクロードがビアンカと目が合って初めて彼女の存在を見つけた重要な回でしたね。クロードが驚いて一瞬魔法の防御壁が消えてしまったことだけはアメリも気付きました。これは彼女が魔力はなくても魔法が見えるからなのですね。
大会の後、祝賀会でアメリはリュックの満面の笑顔にやられてしまい、改めてリュックへの恋心を認めました。彼の笑顔は強力な武器です!(物理攻撃したり、防御したりするだけでなく色んな定義の武器がありますね、よく考えてみると)ここは私のお気に入りのシーンの一つです。
--主要登場人物紹介--への応援コメント
今回は登場人物紹介でしたので、ゆっくりと読めました。
伝統でしょうか? 前作と同じような位置に挿入されておりました。
重力圏を離脱するロケットで言えば、加速の性質を変えるために、1段目ロケットから2段目ロケットに切り替わったってところでしょうか?(変な例えでごめんなさい)
合間妹子様は、ここまでのストーリーのことしか書けず、もどかしいところがあったかも知れませんが、ここまで読んできた私にとっては、過分することのない洗練された内容でした。
ちょうどいい分量にまとめられいたと思います。
個人的なことですが、「アメリには異父妹と異父弟がいる」と言う部分を忘れていました。こういう企画で思い出す機会を与えていただき、ありがたかったです。
と、言うのは、この2人には因縁を、大いに感じるからです。
読者はこのような因縁が大好きです。ここで存在を再認識できれば、因縁を巻き込んだストーリーに期待できるというものです。
次なる加速を楽しみにしています。
作者からの返信
物語は主人公達の子供時代から始まります。一段目ロケットですね。(面白い例えですね)人物紹介は皆が大人になってから、二段目ロケット以降の時点での年齢と肩書での紹介になるので、こんな位置にあるのです。導入部分、子供時代の話は登場人物も少し違いますし、主要登場人物の大半は物語が少し進んでから出てきます。ですので紹介は途中に挟んでいるのです。シリーズ作は全てこの形式です。
「世界」と「隣」では最初から主人公の相手役が分かっています。次回作からは物語の途中までは誰か分からないような構成なのですね。(少々のヒントはちょくちょく出てきますが)次回作以降はその理由もあってやはり人物紹介は途中に出てくるのです。
簡単な紹介ですから、あまりネタばれになるようなことなど書いてはいないのですが、例えばこの作品ではアメリの母親が再婚するだとか父親と兄が亡くなりアメリが母親の旧姓デジャルダンを名乗るようになる(父と兄が故人とは紹介には書いてはおりませんが)という事は読者の方々には人物紹介ではなく物語の中で知って欲しいと思うのです。
アメリの妹と弟の存在は時々この先にも出てきます。彼女は会った事もない二人ですが、一応血の繋がりはあるのですよね。お祖父さんにとっては孫にあたりますよね。
さて、二段目ロケット部分は騎士道大会から始まります。アメリとリュックの関係に変化は訪れるのでしょうか?
編集済
第五話 予期せぬ再会への応援コメント
なるほどでした。
アルバイトのような副業をやっているという設定は、こういう再会を視野に入れていたのですね。
女性にとっては、タイミングの悪い再会だったと思います。薄汚れた下女の服装なんですから。
おしゃれをした姿を見て欲しかったことでしょう。
アメリさんもドレス姿での再会を望んでいたようでした。子爵令嬢という肩書きがあれば可能だったかも知れませんね。
でも、この再会の方がよかったと、後になって思うことでしょう。
だって、リュックさんの飾らない私的な言動・行動を目(ま)の当たりにできたのですから。
舞踏会とかであるならば、公式的な着飾った言葉が発せられていたかも知れません。そうだったなら、リュックさんの発言が、本音だったのか建前だったのか、悩む場面だって考えられます。
リュックさんの雰囲気を肌で感じることができて、アメリさんにとってもよかったと思いました。
そのリュックさんも立派でした。
どこが? というと、アメリさんが下女をやっている理由を一番に聞いていません。
無神経な人間なら、「商家の娘が、どうして、そんな仕事を?」とか、「商売がうまくいってないの?」とか、聞いてしまうことでしょう。
後の会話、父親が亡くなり、母方の実家に入ったと聞いて、ある程度察したことと思います。子爵とは、うまくいっていないのかも……とか。
事情を一番に聞かなかったことは賢明でした。人として、男性として、読者からの株が上がったことでしょう。
そして、アメリさんも意外と大胆と感じました。
入場券は1枚でいいと言った場面です。
リュックさんは会った時の光景から、アメリさんは一緒にいたビアンカさんと親しいと思ったのでしょう。だから、一緒に行きたい人とか、聞いてくれました。
でも、アメリさんはそこまでの配慮を知りつつ、1枚でいいのと答えました。他に神経を使うことなく、リュックさんの活躍を1人で見たかったのかな? とも受け取れます。
もしかしたら、ビアンカさんが一緒来れないと、知っていたかも知れませんが……。
ただ、1枚でいいと聞いたリュックさんは、ちょっと期待したかも知れませんね。
一緒に来る男はいないようだ、とかね。
ひとつ、不安を忍ばせる材料が残されました。
アメリさんは、その入場券を女官長室の気付けで頼んでいます。もしかしたら、複数の女性が見るかも知れません。
あの近衛騎士のリュックさんから何かの券が届いているとか、噂になるかも知れませんね。
そして、ラストに「碧い瞳」が出てきました。
憎いほどに、うまい幕引きと思いました。手本にしたいところです。
また、副業を設定したというところは、アメリさんがビアンカさんと会う機会を増やせます。ストーリーを作り易くなると思いました。
私のように行き当たりばったりではなく、早い段階から構想された巧妙な仕掛けに感心しました。
そのビアンカさんは、ちゃんと気を利かせて、すぐにその場から退散しています。再会シーンをもっと見物したいところでしょうが、礼儀が身についた女性なら、こうですよね。
アメリさんが人目を気にする場面は、現実味のあるシーンでした。小さいかも知れませんが、このようなシーンを差し込むと、ストーリーと読者の距離を縮められると感じました。いいエピソードと思いました。
最後に細かいことですが、今回は読んでいて一箇所、引っかかってしまいました。
「ビアンカはにっこりと笑い肘でアメリをつつきながらリュックに頭を下げる」の部分です。
私は勉強不足なので、「笑い肘」なるものが存在すると、錯覚してしまいました。でも、上記引用文を最後まで読むと、そうではないと分かりました。
「笑い」と「肘」の間に「、」を入れてはどうでしょうか?
区切りを設けた方が、すんなりと通り抜けられると思いました。
細かい指摘で申し訳ありません。
作者からの返信
はい、正にそうなのです。アメリとビアンカが副業を入れているのは勿論お金のためなのですが、アメリがよりリュックと会う機会を増やしたかったという作者の思惑でした。二人の再会はアメリが副業中で、リュックに彼女がどれだけ苦労をしてきたのかを思い知らせたかったのです。アメリはもっとロマンティックな再会が良かったのでしょうけれども!
それでも、リュックは子供の時にアメリが隣の屋敷を引き払うことになった事情は多少なりとも知っていますから隠す必要もありません。少々後になりますが、そうやって苦労して健気に頑張っているアメリにリュックは好感を抱いているのですね。
リュックも近衛騎士にまでなり、次期伯爵という素晴らしい肩書を持ち、王宮でも人気を誇っているのですが、根は気取らず威張らずいい奴なのですね。そういう彼の一面を少し見てもらいたかったのです。アメリの境遇についても、彼は色々考えることはあったでしょう。
アメリが騎士道大会の券は一枚でいいと言ったのは、もちろん一緒に行けるような恋人もいないですし、侍女の仕事も自由に休めるわけではないので興味がないかもしれないビアンカを誘っても券が無駄になるかもしれないという考えからです。アメリは自分だけは何としてでもリュックの雄姿を見るために仕事の都合をつけるつもりです。とりあえず、リュックには今付き合っている人はいないよ、というアピールにはなったかもしれませんね。
ビアンカは幼馴染みの二人の再会に興味津々でしょうが、やはりここは親友として二人きりにさせてあげます。アメリは下女姿の自分に騎士であるリュックが話しかけているところを人に見られないか心配りを忘れません。さすが、王宮侍女です。
女官長室宛ての文はリゼット女官長が責任を持って本人に直接渡します。宿舎に住む使用人達の個人情報は一応守られています。リゼット女官長ってそのような心配りの出来る人だと、作者の私は設定しています。ご心配には及びません。
さて、主人公二人の外見ですが、リュックは肩より少し下に伸びた金髪を後ろでしばっています。眼は青色です。アメリは父親譲りの茶色の髪にはしばみ色の瞳。女性にしては背が高くすらっとしているのです。
ビアンカとアメリは職場は違っても、宿舎に戻れば会えますから彼女たち二人の会う頻度は副業のあるなしにはあまり関係してきません。しかしこの後ビアンカはクロードと出会い魔術塔勤務になり、副業も出来なくなりますから、アメリと二人侍女だった頃から比べると少し会える機会が減ることになってしまいますね。
最後に、笑い肘ですが、早速直しておきました。ご指摘ありがとうございます! 全く亜逢さまのおっしゃる通りですね。私は時々読点を打たずにだらだらと長い文を書く癖があります。気を付けるようにはしていますが、中々自分では気づかない時も多いのです。
編集済
第四話 血より濃きはへの応援コメント
なんて言いますか、文章に滞りと言うものを感じません。全く引っかかることなく、末行まで私の目が、頭が、心が、たどり着きます。
読んでいて大変気持ちのいい文章でした。
回を追うごとによくなっているように感じます。見習いたいです。
ビアンカさんはこれまで自分が捨て子とは教えていなかったと、分かるエピソードでした。
知ったアメリさんも、そのことをビアンカさんへとやかく言うこともなく、そっとしておいています。
また、ビアンカさんのクロードさんへの想いが、思いっきりアメリさんに露呈しています。
ここまで知りつつ、ここでも、アメリさんはビアンカさんを問いただしていません。
信用に足る人物に写りました。そういう友人同士の信頼感がとても心地いいものに感じました。
こんな友人を持ちたいものですね。
それとは別に、アメリさんの感情がゆっくりと紐解かれています。
血の繋がった他人のような母親、血は繋がらないが愛する絆で結ばれた家族、そして父親を悪く思っている祖父。
アメリさんというキャラへの思いが深まります。そして、キャラだけでなくストーリーに対しても、興味が注がれると思いました。
キャラ同士の想いって重要ですね。
想い繋がりですが、アメリさんとその祖父について、個人的に思うところがあります。
祖父にとって、アメリさんの父親は娘を奪った張本人であり、その娘を含めた自分の人生設計を破いた悪人でもあります。
さらには、その娘を幸せにさせることに失敗し、孫にはろくに教育を受けさせていなかった。
そんな、結果ばかりを綴(つづ)ったの報告書を読まされれば、父親を悪く思うのも頷(うなず)けます。
アメリさんの父親と直接会い、酒を酌み交わして思いをぶつけ合っていたならば、父親への印象は異なったものになっていたことでしょう。
その辺りが大変悔やまれてなりません。
アメリさんはそのような祖父の事情を、どのくらいまで気付いているのかは分かりませんが、私としてはもっと祖父と交流を持って欲しいと思いました。
今回のことが、祖父への想いに繋がればと願うばかりです。
最後に、ビアンカさんのお母さん、スザンヌさんはスゴイ! よその子を会っていきなり抱きしめるなんて、なかなかできません。
ビアンカさんが送っている手紙の内容を心の底から信頼し、そして、いっぱいに膨らんだ感謝の念が溢れたものと思いました。
友人を抱きしめるくらいに、娘を心配していたのですね。母の想いを汲み取れるエピソードでもありました。
作者からの返信
この回はきりが良いところでまとめるとどうしても字数が他の回と比べると大変少なくなってしまいました。にもかかわらず、長いコメントをありがとうございます!
文章は読みやすいように、かと言って単調になりすぎないように書く努力をしているつもりですが、なかなか難しいところですね。いつも色んな点をおほめ頂いて……恐縮です。
アメリも子供の頃から苦労してきていますので、その分他人のことも思いやれるのでしょうね。学院でビアンカに会った時から彼女には何か事情がある、ということも薄々感じていました。彼女のクロードに対する気持ちも、パレードの時から何となく分かっていましたね。けれどこの時点ではそっと見守るという立場を貫いています。
アメリは母親や祖父には複雑な感情を抱いていますね。出て行ってしまって、連絡もよこさない母親へはともかく、おじいさんとはもう少し近付いてもいいのではないか、と思わずにはいられません。家族の繋がりも一度こじれると修復するのが大変な場合もあるでしょう。
祖父と父親の関係にしたって同じことが言えますね。もう少しだけでもお互い歩み寄っていれば……今となってはどうしようもないですが。
この話の時点ではあまり言えませんが、話が進むにつれてアメリと祖父の関係も少しずつ変わっていくかもしれません。アメリもビアンカの家族の強い絆にふれて自らの家族についても考え直す機会を与えられたようですので。気長に見守ることにしましょう。
ビアンカの養母、スザンヌさんは愛情溢れる方ですね。でなければいくら子供が授からないからと言って、捨て子を養子にしようという考えにはなかなか至らないと思います。その後自身の子供が三人も生まれてもビアンカも我が子同然として育てています。その愛娘ビアンカが単身王都に出て行き、初めて出来た友人ということでアメリのことも可愛いのですね。特に彼女は家族の愛に飢えているようだ、ということもビアンカから少し聞いていたのでしょう。
第三話 会い難きは友への応援コメント
アメリさんが幼い頃に付き合いがあったパン屋さんが出てきました。
パレードを見たパン屋さんって、そのパン屋さんだったんですね。
つながりに、なんかホッとしました。
同じパレードでも視点が違っているのもよかったです。見たい人物、想う人物の違いで印象も変わるものです。
治療費節約のために医者に行かないなんて、なんと頑固なんでしょう。
自分の怪我だから我慢できると思ったのでしょう。
逆にビアンカさんが同じような怪我を負ったら、例えビアンカさんが節約を言っても、アメリさんは是が非でも医者に引っ張っていくのではないでしょうか?
アメリさんは頑固であるのに加えて、きっと自分に厳しい人のように思いました。
その辺りが、ビアンカさんとウマが合った理由かも知れません。
また、ビアンカさんにこれまで通り、お金儲けとか考えずに、力を隠すように、注意を促しています。
治癒した傷やビアンカさんの態度から、ビアンカさんの力の特異性をいち早く気付いたのでしょう。
そんな判断能力も魅力に写りました。
最後に、2人とも料理が得意と言うは、「家事をしないといけない環境」で育ったから、つまり、苦労の表れと思いました。
貴族の子女は、料理なんて人任せが普通なんでしょう。
2人のウマが合う一例が、さりげなく織り込まれていると感じました。
作者からの返信
アメリが一般侍臣養成学院に進学してからは、第一作「世界」と重なる部分が多くなり、今作では主人公アメリの視点で話が進んでいきます。「世界」で繰り広げられたビアンカとクロードの物語をちょっと一歩下がったところから眺めてみる、という楽しみもこの作品にはあります。私も前作を懐かしく思い出しながら違う主人公で同じ時、同じ場面を再び書きました。
アメリは相当の意地っ張りです。自分の事を疎かにしがちです。不思議な力で傷を治してくれたビアンカが居て良かったとしか言いようがありません。
アメリもビアンカも、肩書でこそ貴族の令嬢ですがそれぞれ事情により経済感覚も立ち位置も庶民よりです。侍臣養成学院は平民のための教育施設ですから、そこに進学する数少ない貴族の子女は家が経済的に苦しい者ばかりです。それに彼女たちは二人とも宿舎に入っていますから一緒に行動することも多く、仲良くなるのも頷けますね。
ビアンカは男爵家と言えども田舎の子だくさんの素朴な家庭で育ちました。アメリは一時期は平民の住む地区で父親と兄と貧乏生活をしていました。ですから二人とも家事はお手のものですし、地に足のついた堅実な生き方をしています。不思議な力でお金儲けなんてとんでもない、と考えるのが普通でしょう。
前作の「世界」でビアンカの力について養父母が他人の前では使わないようにしろ、と諭すところを書いた時にあるスーパーヒーローの漫画(アニメ化、映画化もされています)の中の台詞を思い出していました。大きな力を持つということによって大きな責任も生じる、といったものです。正にそうなのですね。私の王国シリーズに出てくる魔術師達は生まれながらにして魔術が備わっていますが(クロードだけは少年時代に覚醒)、それだけで人生楽に生きているわけではないのです。むしろ何の力も持たない人々より苦労を重ねています。
「世界」を始め、今のところ公開中の全てのシリーズ作に『魔法』というタグを付けている私ですが、俗に言うチート能力を書きたいのではないのですね。以前ちょっと誤解されたことまでありました。長々と申し訳ありません。亜逢さまがアメリとビアンカの手堅く分別のある面に目を留めて下さったので思わずだらだらと語ってしまいました!
第二話 幸薄き少女への応援コメント
今回も、過不足のない文章を泳ぐように、末行までたどり着きました。
アメリさんの生い立ちを淡々となることなく、説明調となることもなく、楽しめる文章でした。
「一人毒づいた」など、的確な表現と感じました。これまでたくさんの文章を読んでいらしたのだろうと想像できます。
また、頑固老人もうまく表現されていました。
特にそう感じたのが「留年したことに立腹していた」とあった部分です。
なぜ立腹したのか? それは、こんなかわいい孫への教育を父親が怠っていたからと、老人が受け取ったからです。立腹は孫がかわいいの裏返しだったんですね。
素直に孫を溺愛できない頑固老人を、間接的にうまく表現していると思いました。
その辺りで済むのかな? と思っていましたが、茶封筒が出てきました。直接的に読者にアピールしてきたんだなと思いました。
チラッと間接的に見せておいて、直接的にもってくる。これも、うまい手法です。
分かりやすい文章につながります。
これで、どんな読者も、この頑固老人を飲み込めたのだろう、と思いました。
最後に亡くなったお父さん。
祖父の所へ身を寄せたらどうかとアメリさんに提案しています。ちゃんと、相談しているんです。一人で決めていません。
この子供を尊重する態度に理想の父親像を見ました。
亡くすには惜しい人でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
アメリも子供時代からたくさん苦労しています。特にお父さんとお兄さんを亡くすところは作者の私もやりきれない思いでした。敢えてアメリの感情などは書かずにさらっと起こった出来事を並べるだけに留めました。
祖父のデジャルダン子爵はアメリの家族の中では一番の常識人です。頑固で愛情表現が下手なおじいさんですが、アメリもそれはちゃんと分かっているのです。少々夢見がちな父親と快楽主義の母親の間に生まれた彼女ですが、性格は祖父似で二人とも意地っ張りでなかなか素直になれません。
アメリのお父さんとお兄さん、さぞ無念だったことでしょう。でも彼らはいつまでもアメリの心の中で生き続けています。
第一話 幼馴染は騎士志願への応援コメント
うまい! と思いました。
導入の的確性、適量というところです。
すいすいと状況が思い浮かび、頭に滞りなく入ってきます。これは表現が的確なためです。そんな流れるような文章に引きつけられました。
そして、無駄な寄り道などせずに進むべき方向へ読者を導いていると思いました。適量の表現で読者を飽きさせない。
その辺りが、うまいと感じました。
アメリさんの母親は、やはり貴族といったところでしょうか? 日本の現実では、子供をつれて出て行くイメージですが、そこが庶民とは感覚が違うのでしょう。
もしかしたら、出て行く前から再婚相手と会っていたのかも知れません。
再婚が視野にあるのなら、子供は邪魔になるのは自然な流れと思います。
そんな想像までさせてもらいました。
前作と比べて、リュックさんの印象がいいですね。
これはアメリさんの目を通しているからでしょうか? まだリュックさんが幼いからでしょうか? どちらにしても、そのギャップが、意外性となって印象に刻まれていきました。
これも、上手な手法と思いました。
犬という動物キャラは子供とよく合います。その部分も計算されていると思いました。今後、そのワンちゃんがどのように関わるのか、期待するところです。
最後に、梯子をかけて登って好きな相手を見つめる。
うーん、どこかにあったなぁ……、そうか! あの平面ガエルが出てくる名作にありました(古くて、ごめんなさい)。でも、その作品では全然ロマンチックじゃありませんけど……。
作者からの返信
亜逢さま、この第二作目も読み始めて下さってありがとうございます。いつも亜逢さまのコメントに励まされ甘やかされて?おります。
我が第二作目とあってまだまだド素人が手探り状態で書いていたものなので、自分自身では出来にあまり自信がないというのが本音です。ペンネームが『あいまいもこ』であるにもかかわらず、私はハッキリバッサリ単刀直入な表現や展開の方が好みなのですね。やはり細かい丁寧な描写をするのは苦手というより、完全に技量不足でもあります。
さて、このお話は前作の主人公ビアンカの親友アメリと彼女の幼馴染みリュックの物語となります。子供時代の二人の出会いと別れから第一話は始まります。
アメリの母親は生まれながらの貴族であるからか、育児は人任せです。逆に父親のミシェルの方は二人の子供たちを可愛がっていて面倒も良く見ています。確かにアメリの両親の別れ方は少々奇異に映るかと思います。この時点では母親フランソワーズはさっさと金持ちのやもめと再婚しちゃって身勝手な女だ、という印象を持たれても仕方ありませんね。
子供時代のリュックは文官になるほど勉学には向いていなかったようなので、騎士になるための鍛錬に励んでいます。前作ではチャラいプレーボーイのイメージがありましたね。実は努力の人なのですね。努力を重ねて騎士になり、その容貌と次期伯爵という地位も合わせてモテるようになったわけです。
賢い番犬のランスはこの後二人にどう絡んでくるでしょうか。ちょっと言いたいですけれども、読み進めていくうちのお楽しみということにしておきます。
古い例え、漫画やアニメ、テレビ番組等々、私も時々しますね。歳がバレバレ……
第二十四話 善因善果への応援コメント
御三家とか……(笑)
こういう宮廷の女官達の間でリアル(?)にありそうな
噂話や格付けで、変な所で感心してしまいました(笑)
作者からの返信
ビジョンさま、お読みいただき、そして応援コメントありがとうございます!
いつの世も女性は噂話が好きですからね。品のないことも言っていますが、彼女たちにとってはそれがストレス解消にもなっているのでしょう。
第一作「この世界の何処かに」の構想を練っている時に、この話の男主人公は魔術師だから今度は騎士がいいかなあ、なんてぼんやりと考えていたのですね。だからこの二作目「貴方の隣に立つために」は近衛騎士が主人公の話になりました。
そして文官もいいよね、とも思い始めたのです。で、御三家がそれぞれ男主人公のシリーズ作を書くことを決定しました。ただ今シリーズ作は四作目の最終作が完結したところです。ん、一つ多いですね?そうなんです、結局御三家+もう一人の四つのお話になりました。
番外編5 貴方の隣に座るためにへの応援コメント
クリストフお疲れ様。大丈夫、君にもいつかきっと良い人が見つかるよ。
自分の占いによると、彼女いない歴が三桁になるくらいにはきっと良い出会いが……長生きしよう。
アメリとリュック、相変わらずお熱い事で。ごちそうさまです( *´艸`)
作者からの返信
イナイ歴三桁、、、悟りの境地ですね。それともエルフか仙人か、、、
頑張れクリストフ君、今はリュックにイチャラブを見せつけられてもじっと我慢の時です。きっと可愛くて、でもジョアンヌとちゃんと張り合えるような芯の強い女性が見つかるはず!
番外編5 貴方の隣に座るためにへの応援コメント
相変わらずラブラブな二人に安心しました。
ジョアンヌさんがリュックパパを落とした武勇伝とか、面白そうですね~(笑)
作者からの返信
アメリ&リュックも安定のラブラブぶりです。
そうですね!リュックパパ若い頃は結構モテたらしいです。雑魚どもがうるさかったとジョアンヌさん言ってましたね。
番外編4 貴方に毒を盛るためにへの応援コメント
そっか、ハゲエロ・テリエンじゃなかったのか。ですがもはや本名以上に定着していますね。
アメリママ、登場する度に好感度が上がっていきます。
作者からの返信
この話を連載中に、無月さまが第二十七話(消えたアメリを探してリュックがアメリママを訪れる回)に下さったコメント「ハゲエロオヤジの毒殺、応援しています。」がきっかけになってこの番外編を思いつきました。ありがとうございました。
アメリママが完全犯罪を企む、というミステリーにはなりませんでした!
番外編4 貴方に毒を盛るためにへの応援コメント
なんだか憎めない方ですよね、フランソワーズ様。
『ためらわない、振り返らない、愚痴らない』の座右の銘が格好良すぎです!
作者からの返信
綾束さま、コメントありがとうございます。
フランソワーズさん、結構男前な方でしょう? 最近はジョアンヌさんとお互い意識してババ同士で張り合っておられます。
番外編3 地震雷火事王妃への応援コメント
あの裏ではこんな面白い…いえ、大変な事があったのですね。
4000PV突破おめでとうございます。一週間くらい前に2000PV突破とあったので、この短期間で倍になったのですか⁉凄い!
作者からの返信
陛下に呼ばれるから何事かと御前に参上したリュックさん『エティエンが本気になる前にさっさと婚約しろ。それに、お前が彼女のことをしっかりつかまえておかないから少々ややこしいことにもなって……』と言う訳の分かんない王命が下り、???でした。はい、こんな面白い事になっていたのですねー。
一週間ほど前に完結した時に一気にPV数が伸びたのですね。ちょっとびっくりでした。これも無月さまを始め、応援して下さる皆さまのお陰です。ありがとうございます。
番外編2 親思う心にまさる親心への応援コメント
「リュックのバカァ!」頂きました( *´艸`)
結婚しても相変わらずですね。どんどん言っちゃってください。
ミシェルはこの後エティエンと恋に落ちるのかな?それともギヨームを交えて三角関係になっちゃうとか?
作者からの返信
もちろん二人のバカップルぶりは結婚しても変わりません!
ミシェルちゃんの恋のお相手はどなたでしょうね?
積極性ではエティエン王太子殿下は侮れません。私個人的には大人しいギヨームくんを応援したいところです。あっちなみに彼は皆さんご存知のX氏とYさんの子供です。(そのうち明らかになります。)第二王子トーマ殿下も捨て難い?
番外編2 親思う心にまさる親心への応援コメント
ミシェルちゃんは、きっとジョアンヌさんがいっぱいドレスを作って衣装持ちでしょうね(苦笑)
いつまでも仲の良いアメリとリュックにほのぼのしました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
大いにミシェルを甘やかすジョアンヌの暴走を止めるのはリュックやリュックパパでしょうね。
アメリとリュックはいつまでもラブラブで、誰かさんに「これだからバカップルはよぉ」と言われ続けることでしょう。
番外編1 隣は何をする人ぞへの応援コメント
リュック、子供の頃からずっと、会えない間もアメリの事を意識していたのですね。
八年ぶりにアメリに剣を見られて、昔と変わらず『少し余裕がなかった?』なんて言われたら、そりゃあ参ったと言う他ありませんね。
作者からの返信
結局リュックもずっと心の奥底ではアメリのことが好きだったのでしょう。
この二人はお互いを丸腰で倒せ、参ったと言わせられますね。
主要でない登場人物と動物への応援コメント
チョイ役の皆様も、物語を支えてくれる掛け替えのない存在ですよね。
自分も作品を書く時、モブキャラでも読む人の心に残るよう個性を出す事があります。モブキャラでも愛を込めて描きたいのです。
こんな風に、本来目立たないポジションのキャラを紹介されていると想像力をかきたてられます。ランスはご主人様の恋が実る事を応援しているのだろうなとか。お手洗いに居た女性たちは悪口を言うのに夢中になって、自分達のチャンスを中々掴めずにいるのかもとか。
一番の注目はやっぱりアナですね。次回作ではどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。
作者からの返信
正にそうなのです、作者としてはチョイ役の方々にも結構な思い入れがありまして、一人一人愛を込めて書いております。今作では例えばハゲエロ・テリエン伯爵でさえも後で救済に登場するリュックがよりカッコよく見えるように「グフフ、デヘヘ、お前は最低オヤジに成り下がれー!」みたいな愛?を込めた感じで書きました。
無月さまの作品でハチミツくんが登場した時、「あっ、名前の付け方が同じだ! 蜂蜜色も綺麗ねえ。」と思いました。今回は黒い大鷲のココくんが登場しました。ランスは毛色からつけた名前ではないですが。次作にも動物が出てきますよ!
最終話 春の海風に寄せてへの応援コメント
完結お疲れさま&おめでとうございます~!
今作も可愛いお話でした。
アメリとリュックが幸せになれてよかったです♡
作者からの返信
綾束さま、この物語にも最後までお付き合いいただき、レビューとコメントも改めてありがとうございます。
この二人いつになったらくっつくの?と作者の私がやきもきするくらいでした。特にアメリが医療塔にいたあたりですねー。ま、終わり良ければ総て良しです。
後書きへの応援コメント
おおっ、次回作はアナが主役!
実は彼女が登場した時、『やけに存在感があるな、もしかしたら彼女がメインの次回作でもあるのかな?』なんて思っていました。
だけど外れてたら恥ずかしいなと思ってコメントしなかったのですが、当たってたのですね。今から楽しみです。
※12センチを最後まで読んでくださってありがとうございました。
場違いですがこの場を借りてお礼申し上げます<(_ _)>
作者からの返信
無月さまの予想通り、貧乏貴族令嬢のアナさん、次回作のヒロインの座を見事射止めております!
アナさん、この物語の進行には関わっていないのに取って付けたように登場してますよね。しかも二回も。友情出演です。
12センチの方はこれからじっくりレビューします。
最終話 春の海風に寄せてへの応援コメント
完結おめでとうございま―――す(≧▽≦)
正式に婚約が決まり周りからも認められて、幸せいっぱいですね。結婚までにあと何回「リュックのバカ―」を叫ぶでしょうか?
最後の『私のお姫様』が非常に良いです。ホント、二人ともお幸せに。
作者からの返信
無月さまには連載中ずっとまめにコメントして頂いて、本当に励みになりました。ありがとうございました。
アメリは結婚してからも「リュックのバカァー!」は連発しそうですよ。ウフフ。
最終話の、父親と兄のお墓に二人で報告に行くという終わり方を思いついた時、私も不覚ながら涙ぐんでしまいました。
編集済
第三十四話 騎士道はやはり一日にしてならずへの応援コメント
リュックとジェレミーのやりとりが好きです。
ジェレミーはどんな女性と恋に落ちるのでしょう?
作者からの返信
ジェレミーさまもねえ、、、周りの人間をつかまえてはセクハラ発言ばかりしてないでご自分も早く幸せになって欲しいものです。
第三十二話 冬来たりなば春遠からじへの応援コメント
クロードのウィンクとは、アメリも珍しいものを見られましたね!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
最近はでれでれクロードもそうレアキャラでもなくなってきてますね。しかし彼の
ウィンクは威力ありそうです。
第三十四話 騎士道はやはり一日にしてならずへの応援コメント
アメリを持ち上げてくれた王妃様ナイス!ジュアンヌもこれなら祝福してくれますね。
ジェレミーの陽動作戦、かなりいいところまで行きましたけど、最後はリュックが勝ちましたね。やはりアメリが見ているから頑張れたのでしょうね。
「リュックのバカァ」は今回もありましたね。大勢の前でのバカップル、ごちそうさまです。
作者からの返信
ジョアンヌは一度アメリを伯爵家の嫁と認めたからにはもう周りが何と言おうがアメリの味方です。上手くまとまって本当に良かったです。
リュックは婚約記念日を見事優勝で飾れ有頂天。バカップルまっしぐらでもアメリ好きスキオーラ大放出でも許してあげましょう。
第三十三話 ごまめの歯ぎしりへの応援コメント
嫌みな令嬢たちのこれ見よがしな悪口がムカつきますね。
だけど凛とした態度でそれをはねのけるアメリが格好良い。これはお義母様にも好印象を与えられますよ。
作者からの返信
リュックママ、ジョアンヌに手切れ金渡された時アメリはクソババアなどと言っていましたが、、、ま、そんなことは水に流して。。。
私はこの嫁と姑は言いたいこと率直に言い合って結構上手くいくと思うのです。
第三十二話 冬来たりなば春遠からじへの応援コメント
ジェラール牧師、懐かしい。
思えばこの人がビアンカを見つけなければ、後にクロードと出会うことも、今こうしてアメリがボション領に来ることも無かったですね。
ビアンカとの会話は読んでいて胸が温かくなりました。
一方その頃のクロード。きっとご主人様を待つ忠犬みたいな感じでビアンカが戻ってくるのを待っていたのでしょうね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ジェラール牧師にボション一家のいるボションの町、素朴で暖かいビアンカの故郷です。アメリにとっても第二の我が家でしょう。
はてはて、泣く子も黙る鬼の副総裁クロードはいずこへ???
第三十一話 淑女と紳士の心得への応援コメント
王妃さまの持っている本については、緘口令をしいた方が良いですね。下手に噂が広まると大変なことになるかもしれませんし。
「リュックのバカァ!」、どんどん言っちゃってください。口ではバカと言いつつ、ぞっこんなのがよく分かります( *´艸`)
作者からの返信
王妃さま自身は噂など気になさらないでしょうし、リュックもアメリもまず人には言わない。王妃さま勿論嫁ぐ時に蔵書は全て実家のルクレール家に置いていきました。だからジェレミーがアメリの病室に持ってきたんですね。
リュックのバカァ!は以前、嫉妬に駆られたリュックにいきなりキスされた時も言ってましたねー。
第十二話 飛んで火に入る夏の虫への応援コメント
流石王妃様からの手紙ですね♪メッセージは自動消滅しないのくだりが面白かったですw
前作から王妃様のファンです♪
作者からの返信
コメントありがとうございます。
今回も王妃さまは弟のジェレミーを使ってまで色々画策してます。
『自動消滅』のフレーズは何か好きなんですね、時々実生活でも言ってます。
第三十話 当たって砕けろへの応援コメント
ようやく想いを告げられて、よかったねアメリ!
と読んでいるこちらも嬉しくなりました。
王都で起こっている「少々ややこしい事態」も気になりますが。
作者からの返信
南部まではるばるやって来たリュック、やっといい返事がもらえました!これで一安心です。
『少々ややこしい事態』はすぐに収まりました。ご心配なく。でも面白い(面白がるな?)のでミニ番外編でも書こうかなーなんて思っております。
第三十話 当たって砕けろへの応援コメント
やっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
再会した時の第一声が『ゲッ』だった時はどうなることかと思いましたけど、無事想いが通じ合ってよかった。
そうだよアメリ、素直が一番。家柄良し、実力もある、浮気をしないと言い張る、こんな良い物件中々ないからもう離しちゃダメだよ。
作者からの返信
ここまで漕ぎ着けるのに三十話、7万7千字、馬車で丸一日かかる距離を費やしました。
作者もとりあえず肩の荷がおりました。はぁー。
「俺は浮気はしない!」とハッキリ宣言したわけではありませんが、リュックは一度アメリを好きになったと自覚してからは彼女一筋ですから大丈夫です!
第八話 給仕係の災難への応援コメント
うぉおぉぉぉぉぉ エロ親父ーーー( ‘д‘)つ))`Д´
ふぅぅぅ。リュック。よくやった(上から目線)
作者からの返信
ヒロインのピンチにはやはりヒーローが駆け付けませんとね!
第七話 恋は思案の外への応援コメント
しかし……。
アメリの母親……。
どうなんですかね……。ちょっと、説教に行きましょうか、私……?
作者からの返信
アメリママも悪人ではないのですけどねぇ。母親としてはこれどうなの?
とりあえず彼女のことはしばらく放っておいて好きにさせてやって下さい。
第五話 予期せぬ再会への応援コメント
いやいやいやいやいやいや!
大丈夫、アメリ!
シンデレラだって、灰をかぶってたけど、最後は王子様と幸せになったんだもの!
作者からの返信
こちらの作品も読んで頂けて嬉しいです。コメントありがとうございます。
そうです、アメリ。リュックは貴女のことを覚えていて、すぐに分かってもらえたではないですか!
第二十九話 明日は明日の風が吹くへの応援コメント
ボション一家、出てくる度にほんわかとした気分になって癒されます。
アメリ、ずっと黙っていた本音が漏れちゃいましたね。リュックにも聞かせてあげたいです。
作者からの返信
アメリちゃん!その台詞をリュックにぶちまけるのですよ!
ああ、もうもどかしい!
第二十八話 逃がした魚は大きいへの応援コメント
リュックはアメリ一筋だから!ビアンカと二人にさせても何も問題無いから!
もしビアンカが出てこなかったら、二人の問答だけで1話終わっていたかもしれませんね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
クロードさま、貴方ただの構ってちゃんに成り下がってます。。。
編集済
第二十七話 一難去ってまた一難への応援コメント
アメリママ、ほとんど会って無くても娘のことは分かってるんですね。彼女は序盤紹介と今とでは印象がずいぶん変わりました。
ハゲエロオヤジの毒殺、応援しています。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
アメリママ、家族の元を去ったのはアメリが六歳の時でした。その頃までには彼女の意地っ張りな性格も十分形成されていたのでしょう。三つ子の魂百までと言いますしね。それにアメリが子爵に引き取られて生活には困らないはずなのに侍女として地道に働いているのも、アメリママは陰ながら見守っていたと思います。
彼女も悪い人ではないのです。ただ少々身勝手で奔放なだけで。。。ハゲエロ毒殺事件は、起こりません!(今のところその予定なしですー)
第二十六話 隣の芝生は青いへの応援コメント
クリストフ君、いい援護射撃をありがとう。君も良い彼女を見つけられるよう祈ってるよ。
両親が折れた事だし、早速アメリに報告を……そうですよね、彼女南部に行ったんですよね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
リュックさん、イヤな予感が当たっています。両親はあともう一押しというところなのに。アメリはもう南部へ発ってしまいました。
クリストフ君、リュックほど目立たなくても誠実そうで良い奴です。持つべきものは弟ですね。
第二十六話 隣の芝生は青いへの応援コメント
すれ違い! 恋愛物の王道ですね。
ところで、読み進めると、マルセル氏がリュックのお父さんだとわかったのですが、最初がわかりにくいので、地の文で説明がある方がわかりやすいと感じました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
マルセル?あ、リュックパパね!作者の自分でさえ忘れかけてました。リュックママばかりが前に出て彼は少々影薄いので。
ご指摘ありがとうございます。おっしゃることごもっともでした。最初にマルセルの紹介文を加えました。同時に誤字も発見して訂正できました。
第二十五話 重荷を負うて遠き道を行くへの応援コメント
南部編スタートですね。この旅でなにかが大きく変わるのでしょうか?
尻に敷かれているクロードが大変微笑ましいです。ビアンカに置いて行かれなくて良かったね。
作者からの返信
本日もコメントありがとうございます。
さあ南部編に突入、ほんわか優しいボションファミリーの再登場の前に、しばらく数話分まだ王都が舞台です。さて、リュックはどう出るでしょうか?
鬼の副総裁、王族に次ぐ身分の公爵様ですが、新婚の奥様にめろめろで身も心も溶けてしまってます。
第二十四話 善因善果への応援コメント
アントワーヌ、優秀で礼儀正しくて、将来が期待できそうです。
まだ新人ですが、侍女のお姉さま方に活力を与えるという意味では早くも大活躍していますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
アントワーヌ君、とても頼りになるいい子です。年上のお姉さまに人気なのも頷けます。実はアメリも彼より一つ年上。ところでアメリは手切れ金を何に使うのでしょうね?
ここだけ?の話、この回の題名は最初「情けは人の為ならず」だったのです。今の題名もまあ意味は同じですが。この言葉は後々別のところで使おうと思って変更しました。アントワーヌ君には話中で因果応報と言わせてみました。異世界でも仏教用語?
昨日私が読ませて頂いた無月さまの「吸血鬼」でも主人公二人が「情けは人の為ならず」を使っていましたよね。丁度タイミング良く同じことを皐月ちゃんも言ってるので「おぉ!偶然!」と感動しました。
第二十三話 人には添うてみよへの応援コメント
アメリの現実主義がここまで裏目に出るとは。身近に上手くいかなかった例があるのでどうしても慎重になるのでしょうね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
手強いリュックママ登場です。状況はさらに悪化。
アメリのおじいさまは騎士として名を上げているリュックを大層気に入っているので二人の結婚には大賛成なのですが。。。
さあリュックはどう出るか?
第二十二話 断腸の思いへの応援コメント
プロポォォォォォズゥゥゥゥゥッ‼‼‼‼
ついに、ついにこの時が来ましたか。甘酸っぱくロマンチックなプロポーズ、ずっと待っていました。
…って、アレ?何だか話がおかしな方向にズレていってるような?
それとアメリ、女断ちしたって体調は悪くなりませんし、誰とでもなんて男はごく一部です。そこはリュックを信じてあげて下さい。
家柄なんて関係ない、というのは簡単ですが、こちらの世界の文化風習ではそう易々と割り切れるものでは無いのでしょうね。リュック、早くアメリが自分の気持ちを素直に言えるようにしてあげてね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そうなんです、何かリュックさん、折角のプロポーズなのにぃー! フライングで空振り?
アメリもアメリです。どうしてこの二人は売り言葉に買い言葉ですれ違ってしまうのでしょうか!
それにしても、リュックは女癖が悪いという評判が定着してしまっていて、ちょっと気の毒ですね。(特にアメリの中では)
第二十一話 天知る、地知るへの応援コメント
事件は解決、仕事復帰や保証もバッチリで、ようやく落ち着いたと言ったところでしょうか。
リュック。姿はボロボロですが、大切な人のために頑張った結果だと思えばそれも勲章になると思います。現にアメリはこんなになっていますからね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そうですね、言われてみれば襲撃の首謀者逮捕、リュックも無事帰ってきて、休職中の生活も保障され……
しかーし、めでたしめでたしにはまだ遠いのです。
第二十話 錚々(そうそう)たる見舞客への応援コメント
側妃⁉冗談とは言え国王陛下相手に凄いこと言いますね。
エティエン王太子殿下、残念。だけど彼ならきっとこれからカッコいいイケメンに育つと信じています。
作者からの返信
本日もコメントありがとうございます。
だって、陛下の方ですよ先に『褒美は何でもいいから言ってごらん。』っておっしゃったのは。あ、陛下はミラ王妃の他に妃はいません。(今のところ)
王太子殿下、十数年後くらいが非常に楽しみですね。
第十九話 思いもよらない見舞客への応援コメント
アメリママ、こんな形で話をするとは思っていなかったのでビックリしました。ちゃんと娘のことは想っていたようで嬉しかったです。
こんな事態にでもならなければ、もしかしたら一生話すことは無かったかもしれませんね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
アメリは公爵家の披露宴くらいからおじいさまと打ち解けてきていました。ママとも少しずつ近付いていけたらいいですね。
第十九話 思いもよらない見舞客への応援コメント
アメリとフランソワーズのやりとりがいいですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ええ。フランソワーズさん、悪い人ではないし結構男前なのです。でも再婚相手は最低。
余談ですが、アメリは背中に怪我を負ってしまい、しばらくお姫様抱っこされるのは無理になってしまいました。非常に残念。あと私の中では馬二人乗りもトキメキシチュの一つなのですね。リュックさんアメリではなく王太子殿下と二人乗りしてたし……でもしょうがないです。
第十八話 一に看病、二に薬への応援コメント
弱気になっているアメリを見るのは辛いですが、気力が戻ってきたみたいでほっとしました。
たくさんの人がアメリを心配し、良くなることを願っていますね。もちろん自分もです。早く回復するよう祈っています。
作者からの返信
本日もコメントありがとうございます。
可哀そうなアメリですが、彼女自身の強さと周りの人々に支えられることにより、少しずつ回復していってます。
早く良くなりますように!
第十七話 王太子襲撃事件への応援コメント
今回タイトルを見た時から不安でいっぱいでした。ですが読んでみると予想以上じゃないですか。まさかリュックの愛してるをこんな気持ちで読むことになるなんて…
アメリの無事を心から祈っています。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
私も登場人物達を苦しめるのは本意ではないし、読者の皆さまにご心配を掛けてしまうのも申し訳ないです。
この回は彼女の少女時代と同じく、書くのが辛かったです。
第十六話 秋の夜の夢への応援コメント
少し前まですれ違っていたのが嘘のような急接近。理性で衝動を押さえつけるリュックが微笑ましいです。
ビアンカ、クロードだけでなく、この二人の周りにも胸焼け警報が発令されます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ビアンカ&クロード周辺の局所的胸やけ警報はもう解除されることはないでしょう。
が、アメリ&リュックの方は……とりあえず、公爵家の晩餐会では場の雰囲気も手伝い、二人素直になれて急接近。しかし、雲行きが少し怪しくなったところで次回に続きます。
第十一話 もう一人の中佐への応援コメント
前作では出番の少なかったジェレミーですが、まさかこんな強烈な方だとは思いませんでした。
ですがあの王妃様の弟だと思うとある意味納得です。
作者からの返信
血は争えないとは本当です。お父上であるアルノーさまの口癖は
「どうしてミラとジェレミーはこんなのに育ってしまったのだろう……」
です。
第八話 給仕係の災難への応援コメント
舞踏会の裏ではこんな事があっていたのですね。ビアンカ、クロードの二人に負けず、こちらもなんだかいい雰囲気じゃないですか。
それと、あのオヤジは叩き斬っていいです。
作者からの返信
クロードがビアンカを連れてリュックを撒いた後、アメリは災難に遭ってしまいましたねー。
こんなハゲエロオヤジ(本当に禿げかどうかは不明)のどこが良くてアメリママは再婚したのでしょうね?
第四話 血より濃きはへの応援コメント
ボション家、出てくる度にほっこりした気持ちになれるので大好きです。
作者からの返信
ポールもスザンヌもビアンカを遥か遠い王都にやりたくはなかったでしょうね。またアメリも一緒に帰省できるといいですね。
番外編5 貴方の隣に座るためにへの応援コメント
座談会ですが、ラブラブ披露会みたいな会になってたような……。
あと、弟のクリストフさんの今後も、まだ寂しいであろう人生の確認会とか?
冒頭にて座談会と見た時、あの、アメリさんを迎えに行った時のリュックさんの心境とかが語られるのかな? と、密かに期待したのですが、そこまでは語られませんでした。
王太子襲撃事件の時のアメリさんへ想いとか、叫び声の再現とか? あったら、とも、期待しちゃいました。
でも、さすがに再現はハズいかな?
ただ、将来のことが語られたのは良かったと思います。
2人とも前向きですね。
リュックさんの仕事は、どんな仕事なのかと言うのも分かりましたし、ストーリー的に大きく踏み込んでいない設定までも、きちんと作りこまれているのが見て取れました。
この辺りは、合間妹子様の細やかな執筆活動がうかがえました。
残念ながら、この作品はここで終わりのようです。
色々勉強させていただき、ありがとうございました。
今度は、3作目の読み手になります。
そこでも、勉強させていただけたらと思っております。
よろしくお願いいたします。
最後に、素敵な作品を、ありがとうございました。
作者からの返信
亜逢さま番外編も最後の最後まで読んで下さってありがとうございました。改めてお礼申し上げます。
シリーズ全作を通して毎回この座談会を開催しているのですが、まあ大抵はカップルのラブラブぶりを見せつける会になっています。聞き手を選ぶのも楽しいのですよね。今回は彼女いない歴〇年のクリストフさんでした。彼は第四作で巻き返しを計る予定ですが、彼女が出来るかどうかは……
この座談会では襲撃事件からアメリを迎えに行くまでのリュックの心境はあまり語られませんでした。時系列的前後しているシリーズ第三作、第四作で少しばかりそこに触れられている機会もあるかもしれません、とだけ申し上げておきましょう。
私としてはもっと彼らに将来設計について語らせたかったということもあります。リュックがエリート職である近衛騎士から王都警護団(要するに町の安全を守るお巡りさん)に移ってそこにしばらく籍を置くことになったこと、アメリが孤児院、被害者保護施設の設立を計画していることですね。あまり詳しくは言えませんがこれはシリーズの続きの作品に関わってくるのですね。
この「貴方の隣に立つために」はシリーズ作の中では少々地味なそんざいでして、他の作品ほどはあまり伸びがなかったのですが、私自身はやはりこの作品があるからこそ続きの第三作、第四作と書き続けていけたのだと自負しております。それにこの作品にも色々と思い入れがあるのです。
第三作「奥様は変幻自在」も自信を持ってお勧めいたします。どうぞよろしくお願い致します。