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2018年10月11日 08:07 編集済
なんて言いますか、文章に滞りと言うものを感じません。全く引っかかることなく、末行まで私の目が、頭が、心が、たどり着きます。 読んでいて大変気持ちのいい文章でした。 回を追うごとによくなっているように感じます。見習いたいです。 ビアンカさんはこれまで自分が捨て子とは教えていなかったと、分かるエピソードでした。 知ったアメリさんも、そのことをビアンカさんへとやかく言うこともなく、そっとしておいています。 また、ビアンカさんのクロードさんへの想いが、思いっきりアメリさんに露呈しています。 ここまで知りつつ、ここでも、アメリさんはビアンカさんを問いただしていません。 信用に足る人物に写りました。そういう友人同士の信頼感がとても心地いいものに感じました。 こんな友人を持ちたいものですね。 それとは別に、アメリさんの感情がゆっくりと紐解かれています。 血の繋がった他人のような母親、血は繋がらないが愛する絆で結ばれた家族、そして父親を悪く思っている祖父。 アメリさんというキャラへの思いが深まります。そして、キャラだけでなくストーリーに対しても、興味が注がれると思いました。 キャラ同士の想いって重要ですね。 想い繋がりですが、アメリさんとその祖父について、個人的に思うところがあります。 祖父にとって、アメリさんの父親は娘を奪った張本人であり、その娘を含めた自分の人生設計を破いた悪人でもあります。 さらには、その娘を幸せにさせることに失敗し、孫にはろくに教育を受けさせていなかった。 そんな、結果ばかりを綴(つづ)ったの報告書を読まされれば、父親を悪く思うのも頷(うなず)けます。 アメリさんの父親と直接会い、酒を酌み交わして思いをぶつけ合っていたならば、父親への印象は異なったものになっていたことでしょう。 その辺りが大変悔やまれてなりません。 アメリさんはそのような祖父の事情を、どのくらいまで気付いているのかは分かりませんが、私としてはもっと祖父と交流を持って欲しいと思いました。 今回のことが、祖父への想いに繋がればと願うばかりです。 最後に、ビアンカさんのお母さん、スザンヌさんはスゴイ! よその子を会っていきなり抱きしめるなんて、なかなかできません。 ビアンカさんが送っている手紙の内容を心の底から信頼し、そして、いっぱいに膨らんだ感謝の念が溢れたものと思いました。 友人を抱きしめるくらいに、娘を心配していたのですね。母の想いを汲み取れるエピソードでもありました。
作者からの返信
この回はきりが良いところでまとめるとどうしても字数が他の回と比べると大変少なくなってしまいました。にもかかわらず、長いコメントをありがとうございます! 文章は読みやすいように、かと言って単調になりすぎないように書く努力をしているつもりですが、なかなか難しいところですね。いつも色んな点をおほめ頂いて……恐縮です。 アメリも子供の頃から苦労してきていますので、その分他人のことも思いやれるのでしょうね。学院でビアンカに会った時から彼女には何か事情がある、ということも薄々感じていました。彼女のクロードに対する気持ちも、パレードの時から何となく分かっていましたね。けれどこの時点ではそっと見守るという立場を貫いています。 アメリは母親や祖父には複雑な感情を抱いていますね。出て行ってしまって、連絡もよこさない母親へはともかく、おじいさんとはもう少し近付いてもいいのではないか、と思わずにはいられません。家族の繋がりも一度こじれると修復するのが大変な場合もあるでしょう。 祖父と父親の関係にしたって同じことが言えますね。もう少しだけでもお互い歩み寄っていれば……今となってはどうしようもないですが。 この話の時点ではあまり言えませんが、話が進むにつれてアメリと祖父の関係も少しずつ変わっていくかもしれません。アメリもビアンカの家族の強い絆にふれて自らの家族についても考え直す機会を与えられたようですので。気長に見守ることにしましょう。 ビアンカの養母、スザンヌさんは愛情溢れる方ですね。でなければいくら子供が授からないからと言って、捨て子を養子にしようという考えにはなかなか至らないと思います。その後自身の子供が三人も生まれてもビアンカも我が子同然として育てています。その愛娘ビアンカが単身王都に出て行き、初めて出来た友人ということでアメリのことも可愛いのですね。特に彼女は家族の愛に飢えているようだ、ということもビアンカから少し聞いていたのでしょう。
2018年4月5日 16:43
ボション家、出てくる度にほっこりした気持ちになれるので大好きです。
ポールもスザンヌもビアンカを遥か遠い王都にやりたくはなかったでしょうね。またアメリも一緒に帰省できるといいですね。
編集済
なんて言いますか、文章に滞りと言うものを感じません。全く引っかかることなく、末行まで私の目が、頭が、心が、たどり着きます。
読んでいて大変気持ちのいい文章でした。
回を追うごとによくなっているように感じます。見習いたいです。
ビアンカさんはこれまで自分が捨て子とは教えていなかったと、分かるエピソードでした。
知ったアメリさんも、そのことをビアンカさんへとやかく言うこともなく、そっとしておいています。
また、ビアンカさんのクロードさんへの想いが、思いっきりアメリさんに露呈しています。
ここまで知りつつ、ここでも、アメリさんはビアンカさんを問いただしていません。
信用に足る人物に写りました。そういう友人同士の信頼感がとても心地いいものに感じました。
こんな友人を持ちたいものですね。
それとは別に、アメリさんの感情がゆっくりと紐解かれています。
血の繋がった他人のような母親、血は繋がらないが愛する絆で結ばれた家族、そして父親を悪く思っている祖父。
アメリさんというキャラへの思いが深まります。そして、キャラだけでなくストーリーに対しても、興味が注がれると思いました。
キャラ同士の想いって重要ですね。
想い繋がりですが、アメリさんとその祖父について、個人的に思うところがあります。
祖父にとって、アメリさんの父親は娘を奪った張本人であり、その娘を含めた自分の人生設計を破いた悪人でもあります。
さらには、その娘を幸せにさせることに失敗し、孫にはろくに教育を受けさせていなかった。
そんな、結果ばかりを綴(つづ)ったの報告書を読まされれば、父親を悪く思うのも頷(うなず)けます。
アメリさんの父親と直接会い、酒を酌み交わして思いをぶつけ合っていたならば、父親への印象は異なったものになっていたことでしょう。
その辺りが大変悔やまれてなりません。
アメリさんはそのような祖父の事情を、どのくらいまで気付いているのかは分かりませんが、私としてはもっと祖父と交流を持って欲しいと思いました。
今回のことが、祖父への想いに繋がればと願うばかりです。
最後に、ビアンカさんのお母さん、スザンヌさんはスゴイ! よその子を会っていきなり抱きしめるなんて、なかなかできません。
ビアンカさんが送っている手紙の内容を心の底から信頼し、そして、いっぱいに膨らんだ感謝の念が溢れたものと思いました。
友人を抱きしめるくらいに、娘を心配していたのですね。母の想いを汲み取れるエピソードでもありました。
作者からの返信
この回はきりが良いところでまとめるとどうしても字数が他の回と比べると大変少なくなってしまいました。にもかかわらず、長いコメントをありがとうございます!
文章は読みやすいように、かと言って単調になりすぎないように書く努力をしているつもりですが、なかなか難しいところですね。いつも色んな点をおほめ頂いて……恐縮です。
アメリも子供の頃から苦労してきていますので、その分他人のことも思いやれるのでしょうね。学院でビアンカに会った時から彼女には何か事情がある、ということも薄々感じていました。彼女のクロードに対する気持ちも、パレードの時から何となく分かっていましたね。けれどこの時点ではそっと見守るという立場を貫いています。
アメリは母親や祖父には複雑な感情を抱いていますね。出て行ってしまって、連絡もよこさない母親へはともかく、おじいさんとはもう少し近付いてもいいのではないか、と思わずにはいられません。家族の繋がりも一度こじれると修復するのが大変な場合もあるでしょう。
祖父と父親の関係にしたって同じことが言えますね。もう少しだけでもお互い歩み寄っていれば……今となってはどうしようもないですが。
この話の時点ではあまり言えませんが、話が進むにつれてアメリと祖父の関係も少しずつ変わっていくかもしれません。アメリもビアンカの家族の強い絆にふれて自らの家族についても考え直す機会を与えられたようですので。気長に見守ることにしましょう。
ビアンカの養母、スザンヌさんは愛情溢れる方ですね。でなければいくら子供が授からないからと言って、捨て子を養子にしようという考えにはなかなか至らないと思います。その後自身の子供が三人も生まれてもビアンカも我が子同然として育てています。その愛娘ビアンカが単身王都に出て行き、初めて出来た友人ということでアメリのことも可愛いのですね。特に彼女は家族の愛に飢えているようだ、ということもビアンカから少し聞いていたのでしょう。