応援コメント

第八話 給仕係の災難」への応援コメント


  • 編集済

     前作のストーリーがうまく差し込まれていました。
     実に、うまかったです。

     リュックさんが「実はヘマをしでかしてね、王妃さまに今晩はもういいとおっしゃられてさ」と言った時など、吹き出してしまいました。

     この重なりこそ醍醐味、よくぞやってくれたと思いました。

     そして、リュックさんは、騎士ですね。アメリさんにとっても立派な騎士(ナイト)でした。

     プレイボーイとの認識ですが、エロオヤジ(エロボーイかな?)とは確実に切り離されていますね。
     そこも、モテる"ゆえん"かも知れません。

     ただ、今回はアメリさんからリュックさんの胸に飛び込むこともなく、リュックさんもアメリさんを抱きしめることもなかったようです。
     大人だからなのか、公的な場所だからなのか、まだ、想いが熟成していないからのか、見てる側からすると、ちょっと残念でした。
     もし、そんなことが起きたのなら、2人の仲が一気に加速したことでしょう。



     今回は珍しく悪役の登場となりました。
     悪役、もしくは敵役の存在は、ストーリーを引き締めます。方向性がきっちりとすると思います。
     アメリさんには申し訳ありませんが、よい弾み車になったと思います。



     そして、そのアメリさんの涙、これが意味深でした。

     アメリさんが流した涙のメインの理由は、こんなエロオヤジのために自分と兄と、大好きな父親を、母親が捨てたんだという悲しみです。
     多くの読者が、ストーリーから受け取ったであろうメッセージです。

     しかし、もう一つ隠れた理由があることに気付きました。
     それは、テリエン伯爵を、こんなエロオヤジに仕立てのは、母親であるのだということです。
     自分が悲しい目に合ったのは、母親がきっかけなのだと、アメリさんも気付いたのではないでしょうか?

     母親が若い男とよろしくやっているから、悪いエロオヤジが出来上がったのではないのか?

     しかも、エロオヤジの毒牙にかかった女性が、以前にも存在していた可能性も十分にあります。

     そんな弱い立場の女性を、自分の母親がきっかけになって苦しめている!
     実の娘なら、涙を流しても、おかしくありません。

     この涙の理由に気付いた時、私はアメリさんの心に深く刺さったトゲのような物に、僅かながら触れた気がしました。
     キャラを深める絶好なエピソードでした。(ここも、アメリさんには申し訳ないですが……)


     テリエン伯爵の肩を持つ気は、さらさらありませんが、彼も被害者の1人かも知れません。
     エロオヤジのエロの行き場を塞いだのが、アメリさんの母親です。エロの行き場を奪われて、エロが溜まりに溜まって、飽和状態となったテリエン伯爵が誕生した訳です。好きで、そうなったわけでは、ないのかも知れません。

     その行き場を失ったエロが、よくない方向へ漏れ出てしまったのでしょう。

     だからと言って、嫌がる女の子に無理やりなんて、絶対にいけません!
     ダメです! バツです! バツバツです!!



     最後になりますが、そのテリエン伯爵が大勢いる給仕さんの中から、アメリさんを選んだのは、振り向いてくれない妻に似ていたからかも知れません。

     男性の弱い一面が、さりげなく表現されているように感じました。


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    【以下、ご返信を受けた追記文です。

     ご気分を害されたようで申し訳ありません。
     ご返信の文字の端々から興奮的な感情を感じ、畏れ入る次第です。
     もし、興奮的な感情が間違っておりましたら、ごめんなさい。


     ご返信の文中に「テリエン伯爵がセクハラオヤジなのは妻がしっかりしていないからというのは理由になりません」と、ありました。

     合間妹子様の、おっしゃるとおりです。
     私も、妻がしっかりしていないから、テリエン伯爵がセクハラオヤジになったとは言えない、と思います。

     夫婦の問題は、どちらが悪いと決めるのは難しいと思っております。
     なので通常でしたら、「始めからエロオヤジだったのかも知れませんが……」など、と括弧書きでどこかに入れていたと思います。

     私がそうしなかったのには、理由があります。

     その理由は、作中にて、テリエン伯爵が「フン、あいつはあいつで若い男とよろしくやっとるわ!」と、捨て台詞を残していたからです。

     この台詞は、リュックさんの台詞を受けただけとも受け取れますが、合間妹子様からのメッセージと、私は受け取ったのです。

     テリエン伯爵のように、生まれながらの貴族であり、いつも威張っている人達には、合間妹子様がおっしゃるとおり、セクハラが犯罪だという認識がないと思います。

     なので、リュックさんに「奥方をお呼びしましょうか?」と言われて、テリエン伯爵は、「何を言う。この青二才が!」などと、作中にある「この無礼者め」に続く台詞、えーと、リュックさんを叱責するような、自分を高めて、無理にでも見下すような態度を取ると思いました。

     ですが、前述のような言い訳めいた捨て台詞でした。

     なので、テリエン伯爵の中では、妻もやっているんだからという言い訳的な考えが、リュックさんの上に立とうとする気持ちよりも上回っているんだと、私は思いました。

     つまり、テリエン伯爵は自分は悪くないと、悪いのは妻だと、いうメッセージが含まれていると、私は受け取ったのです。(ここに間違いがあったと思います)

     なので、アメリさんの涙のもう一つの理由に至った訳であり、メッセージに沿うようにしようと、夫婦の問題は、どちらが悪いと決めるのは難しいという意見を控えた次第です。


     私は、合間妹子様が隠したメッセージを賞賛したかったんです。


     ですが、ご返信から、テリエン伯爵の捨て台詞には、そのようなメッセージはなかったことが分かりました。

     私の読みが浅かったと思います。
     そのため、ご気分を害されたようで、申し訳ありませんでした。お詫びします。

     これからも、私は合間妹子様応援していきたいです。どうか応援メッセージを続けても悪く思わないでください、と願うばかりです。 】

    作者からの返信

     亜逢さま、いつもコメントありがとうございます。

     前作ではクロードが瞬間移動でビアンカと雲隠れして、二人きりで上がる花火の下でドキドキのファーストキスをしていました。今作ではその頃アメリが災難に遭っています。そしてリュックがクロードにまかれたお陰で彼はそこで任務終了となり、アメリがハゲエロオヤジに襲われそうになるところを助けに入れたのです。

     違う登場人物視点で同じ場面やその裏側を書くのって楽しいのですよね。シリーズ作の醍醐味です。

     リュックはさすが騎士です。一見アメリが酔っ払いに飲み物を出しているだけかと思ってもきちんと確認の為につけて行っています。女性にもてるリュックですから、下品なハゲエロなどとは一線を画しています。

     アメリはその意地っ張りな性格から、オヤジに襲われて怖かったでしょうに、必死に涙をこらえています。助けに来てくれたリュックの胸に飛び込むなんて出来ません。だって彼とは恋人でもなんでもないのですから。

     リュックもお行儀よく背中を優しくさするだけにとどまっています。彼はこの時点ではまだ自分のアメリに対する気持ちを自覚していないからです。何といってもモテモテのリュックですからね、弱気になっている女性につけこむなんてことをしなくても引く手あまたです。

     さて、どこからどう見ても悪役のテリエン伯爵です。ハゲエロなどと呼ばれている彼、物語にメリハリを与えるために重要な存在です。アメリは少々怖くて気持ち悪い思いをしてしまいましたが、これが切っ掛けでリュックは少しずつ彼女への気持ちが膨らんでくるのですね。

     アメリの涙は、ハゲエロに襲われて怖かったこと、こんなロクデナシのために母親が父親を捨てたことの二点ですね。

     アメリママが若い男と遊び歩いているからテリエン伯爵がエロオヤジになったのか、それとも彼がエロオヤジで外でお姉ちゃんを追い掛け回しているからアメリママが若い男と遊ぶようになったのか、卵と鶏論争と言うか、要は必要十分条件というか、そんな気がします。

     しかし、アメリの涙の理由はそこにはありません。娘として母親にはそこまで思い入れはないからです。

     テリエン伯爵がセクハラオヤジなのは妻がしっかりしていないからというのは理由になりません。セクハラなんて犯す人間は、結婚していて結婚生活が上手くいっていようが欲求不満が満たされていようが関係なくセクハラをすると私は思うからです。パワー、モラル、ハラスメントの類全般、差別発言、行動等全て、犯罪だという認識、教養がないから犯してしまうのです。少々話がそれてしまいました。

     この回での出来事にはもう少し後でも説明が加わりますので、もしよろしければその時にこんな場面もあったな、と思い出して下されば幸いです。

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    追記

     全然気分を害したわけではありません。私の方はちょっと率直に自分の意見を述べたまでです。書き言葉って少しきつくとられることもあるのですよね。そこが中々難しいところです。私自身は気の弱い人間でして……実物は喋りは苦手で引っ込み思案なのです。

     こちらこそ気を遣わせてしまって、申し訳ないです。これからも思った通りの感想を書いて下さると嬉しいです。色々な考えの人がいるということは百も承知ですので、私も亜逢さまが細かく私の作品を分析して下さるのはとても楽しみなのです。

     さて、物議をかもしだしているテリエン伯爵、みんなコイツのせいですね、ハイ。それにしてもほんのチョイ役の彼についてここまで亜逢さまと議論を交わし合うとは、この物語を書いた時には思ってもいませんでした!

     彼も彼なりに若い奥様にまだまだ自分もイケているんだと見られようと頑張って、それがなんだか間違った方向に向かっていますよね。まあこの夫婦は二人共少々自分勝手な人たちで、周りに大いに迷惑を掛けています。それなりに似た者夫婦で仲も冷めきっているわけでもないのです。物語のこの時点ではこのくらいのことしか申せません。

     話が進むにつれて、もう少しこのお騒がせな二人のことも理解できる?ようになるかもしれません。

     私としては応援コメントを頂けるだけでもありがたいので、これからも色々と意見して下さると幸いです。

    編集済
  • うぉおぉぉぉぉぉ エロ親父ーーー( ‘д‘)つ))`Д´

    ふぅぅぅ。リュック。よくやった(上から目線)

    作者からの返信

    ヒロインのピンチにはやはりヒーローが駆け付けませんとね!

  • 舞踏会の裏ではこんな事があっていたのですね。ビアンカ、クロードの二人に負けず、こちらもなんだかいい雰囲気じゃないですか。
    それと、あのオヤジは叩き斬っていいです。

    作者からの返信

    クロードがビアンカを連れてリュックを撒いた後、アメリは災難に遭ってしまいましたねー。
    こんなハゲエロオヤジ(本当に禿げかどうかは不明)のどこが良くてアメリママは再婚したのでしょうね?