応援コメント

第二十七話 一難去ってまた一難」への応援コメント

  •  武闘派の猪突猛進振りが目に浮かびます。

     銀行の担当者に、ものすごい勢いで迫ったと想像ができます。
     怖い人たちの相手を多く経験している担当者なら、うまくしのげたのでしょうが、普段から貴族が相手であれば、リュックさんのようなお客に慣れていない担当者もいることでしょう。

     それも、リュックさんの行動力ゆえです。そこに真剣さを見る思いでした。



     そして、すっかり私は騙されてしまいました。
     てっきり、小切手の使い道は旅費なのだろうと思っていました。孤児院に寄付とは、合間妹子様は1枚も2枚も上手と痛感した次第です。

     やっぱ、スゴイです! さすがです!

     アメリさんもカッコいいです!

     孤児院に寄付なんて、リュックのお母さん、ジョアンヌさんも、何も言えなくなってしまいますね。


     さらに、合間妹子様の細かい配慮が、物語に現実味を与えてくれます。
     残りの金貨1枚を手数料に当てているというところです。深く考えていない作り手であれば気付かないと思います。身体の深いところまでストーリーが浸み込んでいる作り手でないと簡単には出てこないことでしょう。

     ここも、さすがと思いました。


     両親が話し合った結果もあるでしょうし、このアメリさんの態度からも結婚の許可を得たことは、大変喜ばしいことです。



     なので、猪突猛進にアメリさんを探し回るリュックさんですが、なんとも見つからない。

     公爵夫妻の所へも行ったのかも知れませんが、アメリさんが口止めしているのであれば、「連絡が取れなくて、困っているんです」とか、ビアンカさんは言ったことでしょう。


     と、いうことで、アメリさんのお母さん、フランソワーズさんが再登場となりました。アメリさんが見つからず、リュックさんの手札が少なくなってきた証でしょう。

     それは、さておき、なかなかの助言でした。
     「真正面から立ち向かっても頑なになるだけ……時には引いてみる」
     母と娘ですね。離れて暮らしていても、よくご存知のようです。

     こんな具合に親子のつながりをスッと入れてくるなんて、物語にはキャラの想いがつまっているのだと、改めて教えていただきました。
     作り手の想いが、心に深く広がりました。


     助言を受け、リュックさんの猪突(ちょと)る行き先は、どこへ向かうのでしょうか?
     面白がってしまうほどに、期待してしまいます。




     最後に、今回はリュックさんの意外な一面を見せてもらいました。
     恋文を、まめに保管しておくタイプだったのです。
     しかも、その手紙をすぐに持って来れるようです。アメリさんだけが特別なのかも知れませんが、無駄に女性が集まってくる割には、女性を丁寧に扱っているような印象を受けました。

     キャラの意外性って、楽しいですね。



    追伸
     先日は熱くなり、申し訳ありませんでした。書いている途中で気付いてしまったので、そのまま前のめりに書いてしまいました。
     ただ、前向きの受け取っていただけたようで、安心しました。

     これからも、合間妹子様の作品を大事に読んでいければ、と思っております。


    作者からの返信

     リュックも武闘派のノリで銀行に乗り込まなくても……一応その道のプロである弟のクリストフ君を連れていたというのに!と言わずにはいられません。それだけ切羽詰まっていたのでしょうね。

     彼はアメリの性格を良く理解していたということもあります。アメリは曲がったことが大嫌いですから、手切れ金を受け取って換金したのには何か訳があると信じていたのです。さすがリュックです。株がグーンと上がりました。

     ビアンカの実家への旅費は、アメリは怪我の補償金や貯金でまかなうつもりでしたが、結局はクロードが全て出してくれました。作者としては思いがけない収入であった手切れ金はアメリならやはり寄付するだろう、と真っ先に思い浮かびました。アメリが匿名で孤児院にした寄付をどうやってリュックが暴くか、ということに少し悩みましたね。

     手切れ金は金貨50枚でした。アメリは一括で寄付するのではなくて、子供達の日常生活の質が少しでも良くなりそれがなるべく長い間続くことを願いました。ですからこのような勘定になったわけです。
    25+(2×12)+1=50
    金貨50枚を一括で寄付するならば、換金して現金で送ればいいだけですね。もしそうだったらリュックがお金の使い道を辿るのももっと難しかったでしょう。それに作者の私はアントワーヌ君をもっと活躍させたかったというのもあります。ですからアントワーヌ君に王都銀行の担当者を紹介させて……という経緯になりました。まあ、小切手を換金するにも手数料が要るでしょうし、金貨一枚くらいは担当者のアランさんと銀行にあげてもいいかな、と思いまして……

     とにかくリュックはアメリのお金の使い道を調べました。両親のサヴァン伯爵夫妻もついに折れ、アメリとの結婚を許してくれました。バンザーイ!

     が……今度はアメリが消えてしまいました。リュックさんも苦労が絶えませんね。祖父のデジャルダン子爵も、母親のテリエン伯爵夫人も知りません。さあ、どうしましょうか!

     アメリの母親、フランソワーズさんはずっと一緒に住んでいなくても、アメリの意地っ張りな性格はしっかり分かっています。というのも彼女のそんなところは祖父のデジャルダン子爵譲りですしね。アメリ攻略法は正に、押しても駄目なら引いてみろなのです。

     この物語開始当時は身勝手なフランソワーズさんは母親失格、頑固なお祖父さまももっと優しくなろうよ、みたいな雰囲気でした。アメリの怪我の頃から少しずつ彼らとの関係も変わりつつありますね。特にフランソワーズさんの方は我儘なだけの貴族の夫人というイメージをやや払拭できています。何と言ってもアメリとは血の繋がった家族ですからね。

     さて、リュックの熱い想いは空振りしかけています。頑張れリュック、きっとアメリの居場所の手掛かりも分かるはず!

     リュックは意外とロマンティストなのですよ。思い出の品、アメリからの礼状を大切に保管している彼です。アメリのことは再会後からはもう彼の中では特別な存在ですしね。

     亜逢さまの熱い想いをしかと受け止めております。嬉しい限りです、私の書いた作品をネタに熱くなっていただけるとは。


  • 編集済

    アメリママ、ほとんど会って無くても娘のことは分かってるんですね。彼女は序盤紹介と今とでは印象がずいぶん変わりました。

    ハゲエロオヤジの毒殺、応援しています。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    アメリママ、家族の元を去ったのはアメリが六歳の時でした。その頃までには彼女の意地っ張りな性格も十分形成されていたのでしょう。三つ子の魂百までと言いますしね。それにアメリが子爵に引き取られて生活には困らないはずなのに侍女として地道に働いているのも、アメリママは陰ながら見守っていたと思います。

    彼女も悪い人ではないのです。ただ少々身勝手で奔放なだけで。。。ハゲエロ毒殺事件は、起こりません!(今のところその予定なしですー)

    編集済