このエピソードを読む
2018年12月7日 08:53
リュックさんは、クロードさん、じゃなかったビアンカさんの所へ、すでに、行っていると思っておりましたが、クロードさんとの接触を避けて後回しになっていたようです。 なるほど、クロードさんは、それほどまでに避けられているという訳ですね。 「フン、二兎を追う者は一兎をも得ず、と身をもって知ったか」 「大切な妻をな、お前みたいに女と見れば見境なく声をかけるような男と二人きりにさせる馬鹿がどこにいる? 身から出た錆だ」 心の声が、そのまま出ちゃってますね。どうやら、これが避けられる原因のようです。 うーん、クロードさんの目には、リュックさんは相当な女たらしと写っているのようです。 このように言われると予感していたので、リュックさんもビアンカさんには近づきずらかったのでしょう。 今回は、この2人の会話がメインになってしまったようです。確かにコミカルで面白かったですよ。特に、泣きそうなリュックさんが、男性ながらかわいかったです。 しかし、前段のアントワーヌさんのパートと、ラストのビアンカさんのパートも忘れてはいけません。 アントワーヌさんのパートでは、銀行におけるフォローがされています。 ここに、合間妹子様の投げ捨てない姿勢が現れているように思えます。 銀行の件は前話までで終了しても、よかったのかも知れません。ですが、アントワーヌさん、銀行の担当者アランさんにも言い分があり、その内幕を教えていただきました。 このようなフォローを入れているところに、合間妹子様のキャラへの想いを感じました。 ひいては、物語にふくらみを与え、読者に広い視野を提供しています。物語に安定感を感じました。 その余裕がリュックさんの切羽詰った感じや、猪突猛進の勢いから、読者を解放しているように思えます。(この解放はこの話数の全体に言えることでもありますが……) 男性を読者のターゲットとしてるのであれば、この広い視野は大きな役割を果たさないのかも知れませんが、このような恋愛物、女性をターゲットにしている物語であれば、いい感じの緩衝材になっているように感じました。 リュックさんにブレーキをかけてあげる、そのことで読み手に広い視野と安定感を与える、うまい手法と思いました。 また、アナさんの話も出てきました。彼女の家がもつ領地で、何かが起きているような予感があります。次につながる小さなステップのようでした。 ビアンカさんのパートだって、負けていません。 前作から読んでいる読者からは、興味深い目が向いたことでしょう。 特に、ビアンカさんのクロードさんへの見解です。リュックさんには、とても信じられる内容ではないようですが(駄洒落になってすいません)、読者からすると「うんうん」とうなずける内容でした。 観察の視点が変われば、180度も認識が変わるものだと、新しい境地を見せていただきました。 大変興味深く、かつ、楽しく読めました。 そして、ビアンカさんの最後の会話、「頑固なアメリを説得して『うん』と言わせるのはまた別の話ですわ」は、まだまだ、リュックさんには試練がありそうと予想させてくれます。 次への楽しみと、後を引くラストでした。 そして、そこに、合間妹子様からの大きなメッセージを、私は感じました。 ビアンカさんがここまで言えるということは、深い親友である証と思うのです。 さらには、リュックさんを手放しで応援している感じでもなさそうです(この時点では、です)。 そうなんです。ビアンカさんは親友として中立の立場を取ろうとしていると分かるんです。というか、そう感じました。 これは、ビアンカさんがアメリさんを尊重していることに他なりません。 ここに、良い親友の関係といいますか、合間妹子様が理想とする親友像が現れているように思いました。 なにか、若い人へのメッセージのようにも思えます。(ごめんなさい、合間妹子様も若い人の仲間と信じております!!) 人間関係の手本を見せていただいたような気がしました。 わ、「若い」とか、出すぎた書き方になって申し訳ありません。 現代においける人間関係、特に若い世代の人間関係が薄く、変質していると感じておりましたので、このようなメッセージは重要と思い書かせていただいた次第です。 他意はございません。発信元の年齢に関係なく、送信先の年齢を言いました。 お気を悪くされたのでしたら、謝ります。ごめんなさい。 最後になりましたが、公爵夫妻の間では「自宅で、ゆっくり夕食」が“何か”の隠語になっているような表現がよかったです。うまーくベールに包んでる感じがいいですねぇ。(“何か”とは、なんでしょうか? 恥ずかしくて書けませんね) えーと、そんな、こんなが、ありまして(汗)、今回も作品から分厚いメッセージをいただいた思いであります。 あ、ありがとうございました!(礼!)
作者からの返信
毎回熱いメッセージをありがとうございます。返信が少し遅れました。年の瀬も押し迫り、忘年会の季節ですので…… リュックはまだビアンカにはアメリの居場所を聞いていなかったのですね。クロードが避けられているのもありましたし、まずは家族に聞いてみようという考えのリュックでした。 公爵家を訪ねるよりは職場である魔術塔の方がビアンカには会い易いだろうと思っていたリュックでしたが、いとも簡単にクロードに阻まれてしまいました。なかなか過保護な旦那さまの鉄壁の守りを崩して奥さまに接触するのは容易ではないようです。クロードは完全に遊んでいますね。本当にビアンカの言うように相手をして欲しいだけなのかもしれません…… 銀行側から顧客情報が漏れたのはアランさんの責任ではなく、リュックのサヴァン家を担当する人物が脅されてお金の使い道をばらしてしまったからですね。アランさんの無実を証明しつつ、私がこのシーンを入れたのは、アントワーヌ君の(僕からの結婚の祝儀は王都銀行の小切手にしてやろう……)という心の声をどうしても書きたかったからなのですね。 アントワーヌ君は色んな意味で熱い他の主要男性キャラに比べて、年も若いのに常に冷静沈着です。少し異彩を放っていると言ってもいいですし、私の大のお気に入りキャラでもあります。ですからほんの少しの登場でもなるべく活躍させたいという作者の贔屓目なのです。確かにリュックの猪突猛進ぶりや、クロードのビアンカ溺愛ぶり、ジェレミーの下品な言動とはいい対比を成し、癒しキャラとしての座を築きつつあります。 さて、アメリが銀行前で出会った女性アナのことにも少し触れました。アントワーヌ君も少し気になるようで調べてみると言っていますね。今後彼女がらみでどんな展開を見せるのか、少し気になるところです。 ビアンカがリュックを取りなす場面です。えっ、そうなの?と言いたくなるような彼女のクロード分析です。すぐに頷けるような内容ではないようですか? が、そう言われてみればそうなのかも?副総裁さまって実は構ってちゃんなの?さすが彼の愛妻は夫のことが良く分かっている!と思えませんか? リュックもなかなか大変です。頑固なアメリをどうやってうんと言わせるか、ビアンカも言っているように簡単ではないでしょうね。 ビアンカはどう思っているのでしょうね。親友のアメリは遥か遠く南部の地まで寒い中、怪我も治っていないのにすぐに旅立ちました。そこまで思い詰めていた親友のことを心配しています。これもリュックが両親としっかり話し合う前にフライングで求婚してしまったからだとビアンカはとっているのではないでしょうか。アメリをちゃんと説得して王都に連れて帰らないと許さないわよ!と言外にリュックを脅しているように私は思います。 『現代における人間関係、特に若い世代の人間関係が薄く、変質している』と亜逢さまはおっしゃいました。それは私も同感するところもありますね。世代によるところもあるでしょうが、人と人との繋がり方は年代にかかわらず、個人差があるようにも私は思います。 小説を書く上では私は自分が書きたいことを文字にしているだけなので、あまり特定の世代に向けてのメッセージとかそんな大それたことは特に考えていません。年代に関わらず私の作品を楽しんでいただけたら、それだけで十分なのです。時々後書きやらひとことで自分の歳がばれるようなことを言っています、私は。ですから年齢に関しては別に気にすることはありません。 ビアンカの言う「自宅でゆっくり夕食を」は全くそのまんまの意味ですね。クロードはそうではないですね。「お食事? お風呂? それとも私?」の三択だったらそりゃあもちろんビアンカですね!
2018年11月20日 22:24
クロードの態度普通に笑ってしまったw
この作品を書いていた時の楽しみはなんと言っても前作「世界」で書けなかった結婚後のビアンカとクロードの様子なのです!
2018年4月20日 21:58
最後のひとことに吹き出してしまいました(笑)
コメントありがとうございます。そうです、アメリは手強いですよ、リュックさん。
2018年4月20日 19:41
リュックはアメリ一筋だから!ビアンカと二人にさせても何も問題無いから!もしビアンカが出てこなかったら、二人の問答だけで1話終わっていたかもしれませんね。
コメントありがとうございます。クロードさま、貴方ただの構ってちゃんに成り下がってます。。。
リュックさんは、クロードさん、じゃなかったビアンカさんの所へ、すでに、行っていると思っておりましたが、クロードさんとの接触を避けて後回しになっていたようです。
なるほど、クロードさんは、それほどまでに避けられているという訳ですね。
「フン、二兎を追う者は一兎をも得ず、と身をもって知ったか」
「大切な妻をな、お前みたいに女と見れば見境なく声をかけるような男と二人きりにさせる馬鹿がどこにいる? 身から出た錆だ」
心の声が、そのまま出ちゃってますね。どうやら、これが避けられる原因のようです。
うーん、クロードさんの目には、リュックさんは相当な女たらしと写っているのようです。
このように言われると予感していたので、リュックさんもビアンカさんには近づきずらかったのでしょう。
今回は、この2人の会話がメインになってしまったようです。確かにコミカルで面白かったですよ。特に、泣きそうなリュックさんが、男性ながらかわいかったです。
しかし、前段のアントワーヌさんのパートと、ラストのビアンカさんのパートも忘れてはいけません。
アントワーヌさんのパートでは、銀行におけるフォローがされています。
ここに、合間妹子様の投げ捨てない姿勢が現れているように思えます。
銀行の件は前話までで終了しても、よかったのかも知れません。ですが、アントワーヌさん、銀行の担当者アランさんにも言い分があり、その内幕を教えていただきました。
このようなフォローを入れているところに、合間妹子様のキャラへの想いを感じました。
ひいては、物語にふくらみを与え、読者に広い視野を提供しています。物語に安定感を感じました。
その余裕がリュックさんの切羽詰った感じや、猪突猛進の勢いから、読者を解放しているように思えます。(この解放はこの話数の全体に言えることでもありますが……)
男性を読者のターゲットとしてるのであれば、この広い視野は大きな役割を果たさないのかも知れませんが、このような恋愛物、女性をターゲットにしている物語であれば、いい感じの緩衝材になっているように感じました。
リュックさんにブレーキをかけてあげる、そのことで読み手に広い視野と安定感を与える、うまい手法と思いました。
また、アナさんの話も出てきました。彼女の家がもつ領地で、何かが起きているような予感があります。次につながる小さなステップのようでした。
ビアンカさんのパートだって、負けていません。
前作から読んでいる読者からは、興味深い目が向いたことでしょう。
特に、ビアンカさんのクロードさんへの見解です。リュックさんには、とても信じられる内容ではないようですが(駄洒落になってすいません)、読者からすると「うんうん」とうなずける内容でした。
観察の視点が変われば、180度も認識が変わるものだと、新しい境地を見せていただきました。
大変興味深く、かつ、楽しく読めました。
そして、ビアンカさんの最後の会話、「頑固なアメリを説得して『うん』と言わせるのはまた別の話ですわ」は、まだまだ、リュックさんには試練がありそうと予想させてくれます。
次への楽しみと、後を引くラストでした。
そして、そこに、合間妹子様からの大きなメッセージを、私は感じました。
ビアンカさんがここまで言えるということは、深い親友である証と思うのです。
さらには、リュックさんを手放しで応援している感じでもなさそうです(この時点では、です)。
そうなんです。ビアンカさんは親友として中立の立場を取ろうとしていると分かるんです。というか、そう感じました。
これは、ビアンカさんがアメリさんを尊重していることに他なりません。
ここに、良い親友の関係といいますか、合間妹子様が理想とする親友像が現れているように思いました。
なにか、若い人へのメッセージのようにも思えます。(ごめんなさい、合間妹子様も若い人の仲間と信じております!!)
人間関係の手本を見せていただいたような気がしました。
わ、「若い」とか、出すぎた書き方になって申し訳ありません。
現代においける人間関係、特に若い世代の人間関係が薄く、変質していると感じておりましたので、このようなメッセージは重要と思い書かせていただいた次第です。
他意はございません。発信元の年齢に関係なく、送信先の年齢を言いました。
お気を悪くされたのでしたら、謝ります。ごめんなさい。
最後になりましたが、公爵夫妻の間では「自宅で、ゆっくり夕食」が“何か”の隠語になっているような表現がよかったです。うまーくベールに包んでる感じがいいですねぇ。(“何か”とは、なんでしょうか? 恥ずかしくて書けませんね)
えーと、そんな、こんなが、ありまして(汗)、今回も作品から分厚いメッセージをいただいた思いであります。
あ、ありがとうございました!(礼!)
作者からの返信
毎回熱いメッセージをありがとうございます。返信が少し遅れました。年の瀬も押し迫り、忘年会の季節ですので……
リュックはまだビアンカにはアメリの居場所を聞いていなかったのですね。クロードが避けられているのもありましたし、まずは家族に聞いてみようという考えのリュックでした。
公爵家を訪ねるよりは職場である魔術塔の方がビアンカには会い易いだろうと思っていたリュックでしたが、いとも簡単にクロードに阻まれてしまいました。なかなか過保護な旦那さまの鉄壁の守りを崩して奥さまに接触するのは容易ではないようです。クロードは完全に遊んでいますね。本当にビアンカの言うように相手をして欲しいだけなのかもしれません……
銀行側から顧客情報が漏れたのはアランさんの責任ではなく、リュックのサヴァン家を担当する人物が脅されてお金の使い道をばらしてしまったからですね。アランさんの無実を証明しつつ、私がこのシーンを入れたのは、アントワーヌ君の(僕からの結婚の祝儀は王都銀行の小切手にしてやろう……)という心の声をどうしても書きたかったからなのですね。
アントワーヌ君は色んな意味で熱い他の主要男性キャラに比べて、年も若いのに常に冷静沈着です。少し異彩を放っていると言ってもいいですし、私の大のお気に入りキャラでもあります。ですからほんの少しの登場でもなるべく活躍させたいという作者の贔屓目なのです。確かにリュックの猪突猛進ぶりや、クロードのビアンカ溺愛ぶり、ジェレミーの下品な言動とはいい対比を成し、癒しキャラとしての座を築きつつあります。
さて、アメリが銀行前で出会った女性アナのことにも少し触れました。アントワーヌ君も少し気になるようで調べてみると言っていますね。今後彼女がらみでどんな展開を見せるのか、少し気になるところです。
ビアンカがリュックを取りなす場面です。えっ、そうなの?と言いたくなるような彼女のクロード分析です。すぐに頷けるような内容ではないようですか? が、そう言われてみればそうなのかも?副総裁さまって実は構ってちゃんなの?さすが彼の愛妻は夫のことが良く分かっている!と思えませんか?
リュックもなかなか大変です。頑固なアメリをどうやってうんと言わせるか、ビアンカも言っているように簡単ではないでしょうね。
ビアンカはどう思っているのでしょうね。親友のアメリは遥か遠く南部の地まで寒い中、怪我も治っていないのにすぐに旅立ちました。そこまで思い詰めていた親友のことを心配しています。これもリュックが両親としっかり話し合う前にフライングで求婚してしまったからだとビアンカはとっているのではないでしょうか。アメリをちゃんと説得して王都に連れて帰らないと許さないわよ!と言外にリュックを脅しているように私は思います。
『現代における人間関係、特に若い世代の人間関係が薄く、変質している』と亜逢さまはおっしゃいました。それは私も同感するところもありますね。世代によるところもあるでしょうが、人と人との繋がり方は年代にかかわらず、個人差があるようにも私は思います。
小説を書く上では私は自分が書きたいことを文字にしているだけなので、あまり特定の世代に向けてのメッセージとかそんな大それたことは特に考えていません。年代に関わらず私の作品を楽しんでいただけたら、それだけで十分なのです。時々後書きやらひとことで自分の歳がばれるようなことを言っています、私は。ですから年齢に関しては別に気にすることはありません。
ビアンカの言う「自宅でゆっくり夕食を」は全くそのまんまの意味ですね。クロードはそうではないですね。「お食事? お風呂? それとも私?」の三択だったらそりゃあもちろんビアンカですね!