応援コメント

第十話 侯爵家のお宅訪問」への応援コメント


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     不安が後を引くラストでした。

     堅物のジェレミーさんが、アメリさんと2人きりに?
     いったい、何をするのでしょうか?

     彼の表情からは全くうかがえません。
     分からないだけに、私も不安からくる恐怖感を味わいました。
     うまい演出と思いました。



     自分が持っている一張羅でも、訪問するには心配。
     アメリさんは生まれが生まれだけに、庶民感覚ですね。そんなキャラに読者はついていき易いと思いました。

     その心配の中でも、「屋敷の使用人達にまで馬鹿にされたりしないだろうか」のところは、キャラの立場を理解している細やかな表現と思いました。



     「怪しい妖術でクロードさまを陥れた、なんて言われたりもしたわ」など、心配事を打ち明けるビアンカさんに、アメリさんへの親密度を感じました。
     きっと、他の誰にも、そう、クロードさんにも、言えなかったことなのでしょう。
     心配事は、人に話すだけでも、少しは楽になるものですから、よかったと思いました。

     でも、もし、そんな心配事をクロードさんに聞かせでもしたら、「それは、誰だ!」などと、黒い雷を発生させそうですね。



     アメリさんとビアンカさんが再会した時の会話、「私もです、侯爵令嬢さま」「まあやめてよ、そんな呼び方」の後に、特に2人の表情や態度の描写がありませんでした。
     まあ、大体分かるから省略されたのでしょう。

     私には、即席に作ったような不機嫌そうな顔を、ビアンカさんがアメリさんに見せてあげて、一瞬の間の後に2人同時に吹き出し笑いをするシーンが思い浮かびました。

     楽しい再会シーンでした。



     最後に、「事あるごとに子供の頃の王妃さまに如何に手を焼いたかということを話してくださるのよ」「うわ、聞きたいような気もするけど、聞くのも怖いわ」のところが、この回の中で一番笑いました。
     特に、「聞くのも怖いわ」がよかったです。
     王妃様の存在感は大きいですね。



    作者からの返信

     女嫌いで硬派だというジェレミー氏です。付添人の役目も喜んで引き受けたようには見えませんね。さて、彼はどう出るのでしょうか?

     アメリは子爵令嬢とは言え、子供の頃は全く平民として育っています。王族とも繋がりのある侯爵家にとても着て行けるような服がないと思うのは当然ですね。でもアメリの心配は杞憂でした。侯爵家の人々は気さくな人ばかり(ジェレミーは今のところ気さくとは言えませんが)、使用人も教育が行き届いているのですね。

     さて、クロードは婚約者のビアンカのことを大層心配しています。ビアンカは少々窮屈な思いをしているようです。やはりここは過保護な将来の旦那様の言うことを聞いて一人で出歩くのはやめた方がよさそうですね。

     ビアンカとアメリの再会のシーンの二人の表情などは考えつきませんでした。まさに亜逢さまの想像されたとおりです、例の二人の表情とかは。大変勉強になります。時々描写が少ないと言われることもあるのです、私。

     王妃様は大人になって王妃という立場にあってでさえ、こんなぶっ飛んだ人なのですから、子供時代、娘時代はもっとすごかったのだろう、とアメリでなくても想像がつきますね。お父さまのアルノーさんとレベッカさんの苦労を思うと……

     さて、次回はジェレミーVSアメリです。お楽しみに!