プロポォォォォォズゥゥゥゥゥッ‼‼‼‼
ついに、ついにこの時が来ましたか。甘酸っぱくロマンチックなプロポーズ、ずっと待っていました。
…って、アレ?何だか話がおかしな方向にズレていってるような?
それとアメリ、女断ちしたって体調は悪くなりませんし、誰とでもなんて男はごく一部です。そこはリュックを信じてあげて下さい。
家柄なんて関係ない、というのは簡単ですが、こちらの世界の文化風習ではそう易々と割り切れるものでは無いのでしょうね。リュック、早くアメリが自分の気持ちを素直に言えるようにしてあげてね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そうなんです、何かリュックさん、折角のプロポーズなのにぃー! フライングで空振り?
アメリもアメリです。どうしてこの二人は売り言葉に買い言葉ですれ違ってしまうのでしょうか!
それにしても、リュックは女癖が悪いという評判が定着してしまっていて、ちょっと気の毒ですね。(特にアメリの中では)
編集済
貴族社会は複雑なようです。
正式なプロポーズでなければ受けられない。
現世の現代において、正式かどうかはあまり重要と思えませんが、この世界では、読者が考えているよりもずっと重要なことなのかも知れません。
そうですね。貴族同士の結婚は大きな家と家の結びつきを強固にするのですから、家族の人たちの考えも重要なのでしょう。
財産・領地の相続とか、後々関わっていく訳ですから……。
そう考えると、アメリさんの選択もあながち売り言葉に買い言葉ではなかったのかも知れません。
貴族を中心にした社会という育った環境が、アメリさんの考え方に大きく影を落としているようです。
ただ、自分の気持ちも大事にして欲しかったと思いました。装飾は異なっていたとしても、方向は全く一緒だったんですから。
リュックさんも女断ちと言っている時点で、それまでは女遊び三昧だったと白状していると受け取られても不思議ではありません。
そういう人が正式ではなく結婚と言っても、口説き文句の一つと思われても仕方がないかも知れませんね。
そうやって、考えていくと、アメリさんの選択は遠回りかも知れませんが、間違いではなかったように思えてきました。
うーん、合間妹子様が、作品世界を深く掘り下げているように感じます。
アメリさん、リュックさん、そして、作品の世界観が三つ巴になっているようにも見えてきました。
ここに来て、『貴方の隣に立つために』という題名が、アメリさんへ圧(の)し掛かっているような気がしてきます。
さすがです!
最後に、下品な言葉の応酬を、ビアンカさんが聞いていたというところが、面白かったです。真っ赤な顔とありましたが、2人をたしなめた時の顔を挿絵等で見てみたかったです。(また挿絵と書いてしまいました。すいません)
作者からの返信
貴族社会は色々なしがらみがあります。アメリが求婚を断ったのは、リュックが両親であるサヴァン伯爵夫妻の許可も得ずただ本人の意志だけで結婚を申し込んだからなのです。これが、伯爵家からの正式な婚姻の申し込みであれば身分が下である子爵家のアメリはまず断れません。そういう意味でした。
ここでは少々熱に浮かれているリュックよりもアメリの方が冷静に考えています。アメリも育ちこそは平民ですが、出身は子爵家ですから貴族のしきたりは嫌という程分かっているのですね。それに彼女は大きな身分差を越え、親の反対を押し切って結ばれたものの、結局は破局した両親を見ていることですし。
アメリはやはりリュックの将来や次期伯爵としての立場も考えて断った、というかまずリュックに改まっていきなり求婚されるなんて思ってもいなかったのでしょう。
リュックは家柄良し見目好し性格良し、しかも近衛騎士という職ですからもてないわけがありません。本人が女遊びをしようと意気込んでいなくても女性の方からやってくるようです。それでもアメリに再会してから少しずつ彼女のことが気になりだして、王妃様の作戦の甲斐もあってか、彼はアメリへの気持ちをはっきりと自覚しました。それからはアメリ一筋です。
しかし、アメリの方はというと「貴方の隣に立つため」にはかなり大きな壁を乗り越えないといけない、というかそんなこと無理だと半分諦めの境地にあるのかもしれません。
ビアンカが真っ赤な顔で二人を叱りつける場面は私も好きなのです。ここを書く時はニヤニヤしておりました。私も時々登場人物たちの顔姿を想像して楽しむのですが、イラストや絵で上手く自らのキャラをイメージ通り描けたらなぁ、とつくづく思います。