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2018年12月4日 07:49
兄弟が結束して両親に対抗する! なんか、下克上のようで面白かったです。 弟のクリストフさんも、アメリさんを子供の頃から知っていた。家族同居なんですから当然ですよね。その弟が兄を羨ましがるなんて、アメリさんはその頃から、素敵な子だったに違いありません。 こんなところからも、アメリさんの輪郭がうかがえるというものです。 今回はアメリさんが手切れ金を受け取ったと、リュックさんは信じませんでした。でも、受け取ったことは事実です。 そのことをリュックさんはどのように知り、どう受け止め、どう行動に起こすのか? この辺りに興味が向いていきます。 お母さんがアメリさんを妾にすればいいと言っています。読み手からすると、ひどい言いようですが、その世界の人たちからすると、貴族の妾になるということは、特に不自然ではなく、平民からするといいことかも知れません。 なにか、価値観の違いを見せつけられた思いがしました。 でも、アメリさんも子爵令嬢、貴族です。 そこが、ひどいところですね。 例え爵位が下であっても、アメリさんのお爺さんに対しても失礼に当たります。公の場では問題発言になるかも知れません。 リュックさんが言うように、お母さんが病院にまで押しかけるというのは、改めて考えると、こちらもひどいことですよね。 怪我が治っていない人(貴族の令嬢)に対して、交際についてといいますか……、! ! ! よくよく考えると、アメリさんがリュックさんにまとわり付いているのならともかく、結婚を断ったことについて文句を言ってくるなんて、常識的にもひど過ぎます! 断っている相手に手切れ金を渡すなんて、いくらアメリさんから申し出たとはいえ、傷口に塩を塗るような行為ですし、精神的に怪我人をいたぶっているようにも思えます! これって、ひどいですよ! (ごめんなさい。少し、熱くなってしまいました。前の段階で気付くべきでした。アメリさん、遅くて申し訳なかったです) 常識的なリュックさんの言葉で、お母さんが、あまりにも身勝手と気付いた次第です。貴族の夫人という人種はこういう感じな人が多いのでしょうか? あまり、関わりたくないと思ってしまいます。 ところで、クリストフさんがリュックさんの援護射撃をしていますが、爵位を継ぎたくないという理由からです。 なぜ、継ぎたくないのでしょうか? これからの文官は、地位ではなく実力主義と言うことは分かったのですが、出世以外にも爵位や領地の使い道はあると思います。 継ぎたくないような爵位とは、いったい、どのようなものなのでしょうか? 少々疑問に思ってしまいました。 それともクリストフさんには、特別に継ぎたくない事情があるのでしょうか? 今回はちょっと熱くなってしまい、申し訳ありませんでした。 それも、合間妹子様の卓越した表現の賜物なのです。 読者を(私だけかも知れませんが)入れ込ませる魅力をお持ちと思います。 そんなストーリーを、ありがとうございました。
作者からの返信
今日もまた丁寧な、というよりは熱い思いのたぎるメッセージをありがとうございます! リュックとクリストフ兄弟は子供の頃、アメリの一家の仲の良さがとても羨ましかったのでしょう。アメリが昔から可愛い子だったということもありますが!アメリパパ、ミシェルさんと子供たちはいつも庭で楽しそうに遊んでいましたから。 リュックが信じなかったのは、アメリがお金目当てでリュックに近付いた、手切れ金を要求された、という二点が主ですね。しかしアメリは実際にお金を受け取っていますし、小切手は換金されています。アメリはリュックのためを思って身を引いたから小切手も受け取ったのでしょうが、リュックはどう捉えるでしょうね、この事実。 お母さんの感覚では貴族の結婚なんて体面を保つだけのもの、愛人やら妾なんて囲うのは普通よ、なのでしょう。アメリは子爵令嬢といっても半分は平民です。アメリのお祖父さんに対しては失礼な発言ですが、まあその辺りは少々繊細な問題です。アメリの母親は商人のミシェル・ガニエに嫁ぎましたから、アメリは子爵令嬢というよりもガニエ家の娘と見られます。実際お父さんが亡くなっていなければずっとアメリ・ガニエのままだったでしょうしね。 次期伯爵の息子のこと、伯爵家の体面のためとは言え、リュックのお母さんは少々出過ぎたことをしたという感じは否めませんね。アメリが求婚を断ったのは、リュックが両親の了解を得る前にフライングでプロポーズをしてしまったからでもありますが。とにかく、リュックはアメリにフラれて傷心で何も手につかない状態、母親のジョアンヌさんとしては息子のことが心配だというのも分かります。彼女の行き過ぎた行為ですが、アメリに渡した小切手は手切れ金と言うよりも迷惑料という感じだったのでしょうね、ジョアンヌさん側からすると。 ジョアンヌさんの言動は褒められたものではありません。それでも、格式のある家を守り、代々子孫に繋げていくということも簡単なことではないのです。ジョアンヌは伯爵家第一、アメリはリュックの幸せを願い、こんな事態に陥ってしまいました。 弟のクリストフはまず、文官の家系にもかかわらず長男の兄が好きな道に進んでしまったということに対して少々不満を持っています。彼は折角次男に生まれたというのに、お気軽人生を歩み、文官ではなく別のことをしよう、という選択肢がなくなってしまいました。そして今度は伯爵位まで自分の双肩にのしかかってきそうな勢いです。これは作中には記述していません。クリストフの台詞からなんとなーく、彼も伯爵位なんてどうでもいいのかな?と分かる程度です。クリストフはリュックが長男としての責任を全て自分に丸投げしてくるのが面白くないのですね。 確かに、貴族なのだから爵位を継いで領地を栄えさせて裕福な生活をしてなんぼ、と考える人間の方がきっと多いことでしょう。リュックの両親のような人達ですね。どうやらリュックとクリストフは違うようです。この両親の元に育ったというのに、です。きっと子供の頃に見た、一介の商人であるアメリ一家の仲の良さも彼らの考え方に少なからず影響したとも言えます。 亜逢さまがここまで読み込んで、熱い議論を発展させて下さるとは思ってもいませんでした。これは第一作「世界」を読み始めて下さった頃から感じておりました。作者の私としても時々はっとさせられることが多いです。
2018年11月20日 22:13
すっかり忘れてました。地味男君の存在。そういえばリュックの弟でしたね。
これ以前にどこで地味男クリス君が活躍したかなぁ?と混乱してしまいました!そう言えばまんじさまは第四作から読み始めて下さったのでした!そう言えばリュックの弟、という程度の印象しかない彼ですねぇ。今作と第四作では結構重要な役割を担って活躍しているというのに!
2018年4月18日 20:16
クリストフ君、いい援護射撃をありがとう。君も良い彼女を見つけられるよう祈ってるよ。両親が折れた事だし、早速アメリに報告を……そうですよね、彼女南部に行ったんですよね。
コメントありがとうございます。リュックさん、イヤな予感が当たっています。両親はあともう一押しというところなのに。アメリはもう南部へ発ってしまいました。クリストフ君、リュックほど目立たなくても誠実そうで良い奴です。持つべきものは弟ですね。
2018年4月18日 18:34
すれ違い! 恋愛物の王道ですね。ところで、読み進めると、マルセル氏がリュックのお父さんだとわかったのですが、最初がわかりにくいので、地の文で説明がある方がわかりやすいと感じました。
コメントありがとうございます。マルセル?あ、リュックパパね!作者の自分でさえ忘れかけてました。リュックママばかりが前に出て彼は少々影薄いので。ご指摘ありがとうございます。おっしゃることごもっともでした。最初にマルセルの紹介文を加えました。同時に誤字も発見して訂正できました。
兄弟が結束して両親に対抗する! なんか、下克上のようで面白かったです。
弟のクリストフさんも、アメリさんを子供の頃から知っていた。家族同居なんですから当然ですよね。その弟が兄を羨ましがるなんて、アメリさんはその頃から、素敵な子だったに違いありません。
こんなところからも、アメリさんの輪郭がうかがえるというものです。
今回はアメリさんが手切れ金を受け取ったと、リュックさんは信じませんでした。でも、受け取ったことは事実です。
そのことをリュックさんはどのように知り、どう受け止め、どう行動に起こすのか? この辺りに興味が向いていきます。
お母さんがアメリさんを妾にすればいいと言っています。読み手からすると、ひどい言いようですが、その世界の人たちからすると、貴族の妾になるということは、特に不自然ではなく、平民からするといいことかも知れません。
なにか、価値観の違いを見せつけられた思いがしました。
でも、アメリさんも子爵令嬢、貴族です。
そこが、ひどいところですね。
例え爵位が下であっても、アメリさんのお爺さんに対しても失礼に当たります。公の場では問題発言になるかも知れません。
リュックさんが言うように、お母さんが病院にまで押しかけるというのは、改めて考えると、こちらもひどいことですよね。
怪我が治っていない人(貴族の令嬢)に対して、交際についてといいますか……、! ! ! よくよく考えると、アメリさんがリュックさんにまとわり付いているのならともかく、結婚を断ったことについて文句を言ってくるなんて、常識的にもひど過ぎます!
断っている相手に手切れ金を渡すなんて、いくらアメリさんから申し出たとはいえ、傷口に塩を塗るような行為ですし、精神的に怪我人をいたぶっているようにも思えます! これって、ひどいですよ!
(ごめんなさい。少し、熱くなってしまいました。前の段階で気付くべきでした。アメリさん、遅くて申し訳なかったです)
常識的なリュックさんの言葉で、お母さんが、あまりにも身勝手と気付いた次第です。貴族の夫人という人種はこういう感じな人が多いのでしょうか? あまり、関わりたくないと思ってしまいます。
ところで、クリストフさんがリュックさんの援護射撃をしていますが、爵位を継ぎたくないという理由からです。
なぜ、継ぎたくないのでしょうか? これからの文官は、地位ではなく実力主義と言うことは分かったのですが、出世以外にも爵位や領地の使い道はあると思います。
継ぎたくないような爵位とは、いったい、どのようなものなのでしょうか?
少々疑問に思ってしまいました。
それともクリストフさんには、特別に継ぎたくない事情があるのでしょうか?
今回はちょっと熱くなってしまい、申し訳ありませんでした。
それも、合間妹子様の卓越した表現の賜物なのです。
読者を(私だけかも知れませんが)入れ込ませる魅力をお持ちと思います。
そんなストーリーを、ありがとうございました。
作者からの返信
今日もまた丁寧な、というよりは熱い思いのたぎるメッセージをありがとうございます!
リュックとクリストフ兄弟は子供の頃、アメリの一家の仲の良さがとても羨ましかったのでしょう。アメリが昔から可愛い子だったということもありますが!アメリパパ、ミシェルさんと子供たちはいつも庭で楽しそうに遊んでいましたから。
リュックが信じなかったのは、アメリがお金目当てでリュックに近付いた、手切れ金を要求された、という二点が主ですね。しかしアメリは実際にお金を受け取っていますし、小切手は換金されています。アメリはリュックのためを思って身を引いたから小切手も受け取ったのでしょうが、リュックはどう捉えるでしょうね、この事実。
お母さんの感覚では貴族の結婚なんて体面を保つだけのもの、愛人やら妾なんて囲うのは普通よ、なのでしょう。アメリは子爵令嬢といっても半分は平民です。アメリのお祖父さんに対しては失礼な発言ですが、まあその辺りは少々繊細な問題です。アメリの母親は商人のミシェル・ガニエに嫁ぎましたから、アメリは子爵令嬢というよりもガニエ家の娘と見られます。実際お父さんが亡くなっていなければずっとアメリ・ガニエのままだったでしょうしね。
次期伯爵の息子のこと、伯爵家の体面のためとは言え、リュックのお母さんは少々出過ぎたことをしたという感じは否めませんね。アメリが求婚を断ったのは、リュックが両親の了解を得る前にフライングでプロポーズをしてしまったからでもありますが。とにかく、リュックはアメリにフラれて傷心で何も手につかない状態、母親のジョアンヌさんとしては息子のことが心配だというのも分かります。彼女の行き過ぎた行為ですが、アメリに渡した小切手は手切れ金と言うよりも迷惑料という感じだったのでしょうね、ジョアンヌさん側からすると。
ジョアンヌさんの言動は褒められたものではありません。それでも、格式のある家を守り、代々子孫に繋げていくということも簡単なことではないのです。ジョアンヌは伯爵家第一、アメリはリュックの幸せを願い、こんな事態に陥ってしまいました。
弟のクリストフはまず、文官の家系にもかかわらず長男の兄が好きな道に進んでしまったということに対して少々不満を持っています。彼は折角次男に生まれたというのに、お気軽人生を歩み、文官ではなく別のことをしよう、という選択肢がなくなってしまいました。そして今度は伯爵位まで自分の双肩にのしかかってきそうな勢いです。これは作中には記述していません。クリストフの台詞からなんとなーく、彼も伯爵位なんてどうでもいいのかな?と分かる程度です。クリストフはリュックが長男としての責任を全て自分に丸投げしてくるのが面白くないのですね。
確かに、貴族なのだから爵位を継いで領地を栄えさせて裕福な生活をしてなんぼ、と考える人間の方がきっと多いことでしょう。リュックの両親のような人達ですね。どうやらリュックとクリストフは違うようです。この両親の元に育ったというのに、です。きっと子供の頃に見た、一介の商人であるアメリ一家の仲の良さも彼らの考え方に少なからず影響したとも言えます。
亜逢さまがここまで読み込んで、熱い議論を発展させて下さるとは思ってもいませんでした。これは第一作「世界」を読み始めて下さった頃から感じておりました。作者の私としても時々はっとさせられることが多いです。