応援コメント

第十七話 王太子襲撃事件」への応援コメント

  • 前回不安そうな顔してたのはこの事だったかー。
    伝えなかったって事は、予知能力として認識して無かったんですね。

    作者からの返信

    まんじさま
    読み進めて下さって嬉しいです。

    ビアンカは自分の予知能力のことは認識しています。しかし、自分の意思でこの人の近未来を見ようとかは出来ないし、あまりはっきりとどこでいつ起こるかが分からないのです。ですから無駄にアメリの不安を煽らない為にも何も言わなかったのです。

  •  他の方も書いておりましたが、サブタイトルからして、これまでと違うストーリーを予感しました。

     誰かがケガをするくらいは覚悟して読みました。するとアメリさんでした。しかも重傷っぽい感じです。
     そばに居ながら助けられなかったリュックさんは、さぞ無念だったことでしょう。

     ただ、子供の王太子が無事で何よりでした。アメリさんの機転がよかったと思いました。


     もし私用の外出でしたら、リュックさんは絶対にアメリさんのもとを離れなかったと思いますが、王太子を守るお仕事がリュックさんにはあります。
     ひしゃげそうになる心に鞭打って、アメリさんのもとを離れたことでしょう。そんな苦しさも伝わってきました。

     王太子を避難させるために、リュックさんは魔術師の人を連れて行きました。この世界において、魔術は思ったより頼りにされているように感じました。


     また、地味ではありますが、「王太子がアメリの怪我を直視しないようそれとなく二人の間に入り」との演出がよかったです。
     配慮するリュックさんの態度を合間妹子様が配慮なさっている、よく目が届いていると、改めて才能を感じた次第です。


     さらに、さらに、それを上回る演出が登場しました。
     『大鷲』というアイテムです。
     その大鷲のお陰で救援隊の出発が早まりました。
     誰も気付かなかったであろうアイテムを使った合間妹子様には、もっと才能を感じました。
     これは物語の舞台を満遍なく見れている証拠です。
     物語の個性を活かした、素晴らしい演出でした。

     そして、話は前後しますが、アメリさんが「王太子の機嫌取りが上手ではあった」とのことに、忘れかけていた孤児院でも働いていたいうエピソードが活きていました。早い段階から、王太子をお世話する構想があったことがうかがえました。こういう伏線も好きですよ。



     さあ、賊たちはなぜ、王太子を襲ったのでしょうか? 王族が狙われたとなると、王都の守備を強化する必要が出てきます。そのために兵士を新たに用意しなくてはなりません。

     小競り合いをしてる場所から兵士を引き上げることはないでしょう。すると、平穏な所の兵力を割くことになります。
     もしかしたら、小競り合いをしている場所以外の所にも、敵は何かを仕掛けてくるのかも知れません。
     そうであれば、小競り合いの長期化を狙ってるのかな? と、思えてきます。そんな敵の戦略も考えさせられたエピソードでした。(そこまで、合間妹子様がお考えかどうかは分かりませんが……)



     とにかく、アメリさんの様態が心配です。助かるにしても、後遺症や傷跡が残らないように祈りたいです。


    作者からの返信

     この回は題名にもある通り、ビアンカの悪い予感が当たってしまったのです。書いた私も辛かったですね。

     リュックの気持ちを考えるといたたまれませんね。目の前で愛する女性が怪我をしてしまったのですから。しかも自分を突き飛ばしたせいで彼女一人が被害に遭ってしまいました。

     作者としてもまだ幼い王太子に心の傷が残らないように、と考えました。王太子もゆくゆくは上に立つ人ですから、下々の者が多少は自分を犠牲にしても尽くしてくれるということは分かっているし、それに伴う責任感も幼い頃から教えられてきているでしょう。でも、体を張って守ったアメリの怪我を直視させるのはまずいと思いました。私は幼い子供が苦しむ姿を見るのが大の苦手なのです。その思いはアメリもリュックも同じです。

     私情を交えず、この場合は王太子を守ることを優先するリュックはかっこいいの一言に尽きますね。流石近衛騎士です。アメリの許を離れるのは忍び難かったことでしょう。

     王太子の身の安全が第一なのでリュックは魔術師も連れて行きます。敵も魔術で攻撃してきたことですしね。前作の「世界」でもビアンカの実家の隣領地で小競り合いが起こった時にクロード他魔術師が兵と一緒に駆り出されていました。サンレオナール王国は魔術師達によって建国され栄えたとも言えるのです。

     大鷲は生き物ですからアイテムではなく登場動物?と呼ばないと亜逢さまはビアンカに怒られますよ……彼女はココという名前まで付けて可愛がっているのですから。(大鷲くん、本編終了後の『主要でない登場人物と動物』で紹介されます)さてこの大鷲くん本当に良い働きをしました。白魔術師ビアンカと意思疎通が出来るお陰ですね。王太子襲撃をすぐさま王宮に報告、その後は鳥に変幻したクロードを案内して現場へ舞い戻ります。クロードも長距離の瞬間移動は出来ないのです。

     就職当時アメリは王妃付き、ビアンカは王太子付きでした。ビアンカがクロードと出会い、魔術塔に異動となりそのアナをアメリが埋めるために王太子付きになりました。これはリュックとの再会をアメリは侍女姿でなく下女姿でさせてより印象付けるためと再会後に二人をより接近させるための二つの理由です。街の孤児院で働いていたというエピソードはこの物語後半でも使うので、そのために読者の方々の記憶に残すためでもありました。

     賊は何故王太子を狙ったのでしょうか? 王国西端での小競り合いで王都が少し手薄になっていると考えてのことでしょうか? 目的はまだ謎のままです。

     とにかく今のこの時点ではアメリの怪我が早く治ることを祈りましょう。

    編集済
  • 今回タイトルを見た時から不安でいっぱいでした。ですが読んでみると予想以上じゃないですか。まさかリュックの愛してるをこんな気持ちで読むことになるなんて…
    アメリの無事を心から祈っています。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    私も登場人物達を苦しめるのは本意ではないし、読者の皆さまにご心配を掛けてしまうのも申し訳ないです。

    この回は彼女の少女時代と同じく、書くのが辛かったです。