57.仕事を休むことになった話

お久しぶりです。

およそ半年ぶりの更新となりました。


皆さんは元気ですか?

僕はというと、あまり元気ではない、ということになるのだと思います。


はい、タイトルの通りですね。

それが理由でしばらく仕事を休むことになりました。


一応補足しておきますと、僕は元気です。(開始数行で矛盾を引き起こす男)

少なくとも今回のお休みをもらえたことは悪くない展開だととらえています。


あまり詳細には書きませんが、僕に何があって、今どういう状態で、今後の予定、特に執筆まわりはどうなるのか、について簡単に整理していきたいと思います。

ネガティブ要素も多いですが、それでもいいよ、って人はお付き合いくださいませ。


まず、きっかけについて。

2021年の1月の話になります。異動の話がありました。


それまでおよそ1000人くらいの、そこそこの規模の会社で、そこそこのポジションで働いていました。

余裕のある仕事ができていました。

なので、Web小説界隈に入り込んで、色々と書き進める時間も確保できていたわけですね。


そして去年、2021年1月、まだ新しい子会社に、抱えている事業ごと移る辞令が下されました。

嫌な予感はしました。

当時6名ほどで回していた仕事を2名で担当するように、と言われた瞬間から。


こういう悪い予感はあたるもの、というか、より悪い方に振れるのが世の常だと思いますが、それからは仕事量が劇的に増え、土日に仕事を持ち帰ることも多くなり、余暇にあてられる時間や精神的余裕が少なくなりました。


それだけだったらまだ良かったのですが、新しい上司と合いませんでした。

気分に波があり、それがコミュニケーションに反映される人でした。

ミスを許さず、懲罰的な人でした。

こうと決めたら意見を曲げず、建設的な議論が期待できない人でした。

これは僕の主観なので、客観的に見たらまた違うのかもしれませんが、少なくとも人間性がまったくリスペクトできず、常々嫌だなぁという気分を抱えたまま仕事を続けることになりました。

(あと毎週のように女性同僚をはべらす会みたいなのを開いていてキモ過ぎるってなった)


とりあえず3年後には業界に大きな変動が予定されていたので、それを転職タイミングととらえ、それまでは続けるかー、という心づもりでいたのですが、思ったより早く心身に影響が出始めました。


去年の5月頃にうまく睡眠がとれない時期があり、その後は一度持ち直してきたのですが、年末頃には、なんか仕事中に頭がうまく回らないな、という実感が出始め、そのうち仕事中に吐き気が止まらなくなりました。

一桁の足し算がスムーズにできないような状態でした。


当然そんな状態になったら仕事は遅くなり、ミスも出て、上司から詰められる悪循環に陥り、


「お前は会社にとってのリスクでしかない」


みたいなことを言われて、あ、もう無理、ってなりました。


その後6月末をもって退職を願い出て、色々と調整を開始しました。

子会社の方はそのまま退職となったのですが、これが元の会社から出向という形だったので、正確には帰任、元の会社側から「いったん休んで考える時間を設けた方がいい」と引き留められ、今に至ります。


休みを取るため、会社からの勧めもあり、心療内科で適応障害という診断を受けました。

ストレスが原因の鬱症状というやつですね。

実感はありますが、半分休みを取るための口実みたいなところもあります。そこまで症状は重くありません。

職場ストレスが原因であるならば、休んでいればおのずと状態は戻っていくでしょう。

自分の中ではほぼ元の会社も含めて退職の結論が出ているのですが、いったんそれは先送りです。


あ、もしこれを読んでいる人で仕事で過度なストレスを抱えている人がいたら、さっさと逃げた方がいいです。

健康なうちは選択肢が多いです。健康が損なわれたら選択肢がどんどん狭まります。

選択肢を残すような状態をキープしたいところです。


ともあれ、これで髭鯨は人生最長の夏休み期間に入ることになりました。

すでに休暇は始まっています。

これまで溜めに溜めていた有休+積休が50日くらい残っているので、8月末までは給料が出ながら休めます。

ある意味で今が人生で一番おいしい時期である、と言っても過言ではないかもしれません。


なので、これからは執筆のペースが上がっていくと思いますし、そうしたいところです。

実は、新作の公開にも踏み切りました。


『召喚士・花崎カオルと異世界屍人症候群』

https://kakuyomu.jp/works/1177354055215587470


面白かったらフォロー、応援、お願いいたします。

週次更新ぐらいのペースを目指してやっていきます。


今回の新作は、半分リハビリみたいなものになってしまうかもしれません。

前より文章的な質は高くなっている、という気はするのですが、鬱症状というのは厄介で、「今まで好きだったことや趣味を楽しめなくなる」というものがあります。


前までは1話書きあがった後、怪談テンソウメツみたいに「イイノ書ケタイイノ書ケタ」ってケタケタ笑っていた自分がいたのですが、ここしばらくは、とりあえず形になったなー、という疲労感だけが強い時期が続いていました。

自分の書いたやつが面白いのかどうか鬱症状のせいでよくわからなくなってるわけですね。


なので今回は作品への評価、感想は一切追い求めず、まずは形にすること、自分で面白いって思えること、を目標に定めています。

面白いって思えるようになったら、状態がしっかり戻っている、ということになるでしょう。


ちなみにこれは余談ですが、メンタルが悪化するほど作品が進む作家さんもいるみたいですが、それはほんとすごいなと思いました。

追い込まれた時の逃避先が執筆になるパターンですね。

天性のものを感じますね。

残念ながらというべきか、僕はそうではないみたいです。


とまぁこんな感じで長々と書いてきましたが、これが今の僕の状況の全てです。

休みが終わった後はどうするか、はまだ何も決まっていません。

まずは身体と脳を休めつつ、作品作りは細々と続けていきます。

多少の不安はありますが、人間万事塞翁が馬。

なんとかなるさ、と楽観的に構えています。


それに、休みが取れたから執筆できるー、って喜んでいるってことは、しっかり自分の中で物書きが好きになっているんだなーって実感することにもなりました。

たぶん一生続けていくことになると思います。

まだまだこれからもお付き合いいただけたら幸いです。


皆さんも、心身健康に気をつけてお過ごしください。


ではまた。

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