5.声にすると気持ちがいい言葉
皆さんもありませんか?
声にすると気持ちがいい言葉。
ありますよね?その言葉の持つ意味は完全度外視で、単純にその音の並びを口にするだけで、なんかこう、口の周りが幸せになってくるようなやつですよ。ちょっと違うかもですが、語呂がいい言葉、とも言えるかもしれません。
例えば、
社会の時間に出てきたこいつらは、仮に意味までは覚えられずとも、その響きの良さから、ずっと頭の片隅でリフレインしていたものです。
最初はもっとパーソナルな感覚かもと思っていったんですが、そういう言葉にフォーカスした記事をWebかなんかで見て、あぁみんなも同じなんだな、と思った記憶があります。
別に日本語、漢字に限った話でなく、
フェノールフタレイン液とか。
シュレディンガーの猫、とか。
パルテノン神殿、とか、アウストラロピテクス、とか、二酸化マンガン、とか、ハードルはそこまで高くなく、色々あるはずです。
僕の場合、『ん』や『う』が綺麗に並んでいたり、ラ行が絡むとツボな気がします。
他にも、僕はサッカーが好きで、英国プレミアリーグとかを観たりするのですが、よく実況の人が選手名を連呼するので、響きのいい名前だと記憶にこびりついて離れなくなったりします。
ロビン・ファン・ペルシー、とか。
セヴァスティアン・ラーション、とか。
トビー・アルデルヴァイレルト、とか。
最近のツボは、オリオール・ロメウ、です。もう完璧だと思う、この音の並び。
そろそろこのニッチな話に引き始めてる読者様もいると思うので本題に入ると、この『音で記憶に残る』って小説でも大事だよなぁとも思うのです。一部、速読の得意な人は、文章の意味を視覚から直で把握できるようですが、僕を含めて多くの人が、まず視覚で文字を認識し、次にそれを音におこし、視覚+聴覚で意味を捉えているんじゃないかと思います。つまり、文章も音の影響を受け得る、と。
もちろんそれを突き詰めていくと、それは詩などの世界に入っていくのだと思いますし、通常の小説で全文響きを優先するわけにもいきません。というかそんなん無理。
ただ、それでもタイトルや、印象に残したい登場人物の呼び名や、決め台詞などは、こういう響き的なものも大事にしてあげたいかなぁと個人的には思うのです。
……はい、お察しの通りタイトルや登場人物の名前がスパッと決まらず、息抜きにこういうことを書いてしまいました。悩みだしたら止まらないんですよね。即断できる力が欲しいものです。
皆さんのコツや流儀などあればお聞かせください。
ではまた。
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