37.世相と娯楽

娯楽の流行りは世相と反する。


そんなことをいつだか聞いた気がします。気がするだけです。なんかエビデンスを探そうとGoogle先生に尋ねてみたんですが、根気のない僕は10分で断念しました。


えーと、どういうことかというとつまり、世の中が平和だとスリルやサスペンスに満ち溢れた刺激的なコンテンツが流行り、逆に世の中が争いごとで殺伐としていると家族の絆とか大切なあの人とのマイプレシャスがプライスレスみたいな僕にはあまり縁のない平和なコンテンツが流行るということです。


えー? 嘘ぉ?


とか言われると自信ないです。でもなんとなくそんな気しませんか? ニュースが暗い話題ばっかりだと、悲劇とか絶望とか、そういうの今おなか一杯なんで、みたいになる気がしますし、逆もまた然り。やっぱり日ごろの生活で満たされない要素を娯楽から得ようとするような感じがあるんじゃなかろうか。ほら、ブラック企業の問題が常態化していたころに、ほのぼの日常系が流行ったみたいな。


で、今(2020年3月)の世の中はどうでしょう。コロナウイルスで奈落の底と言っても過言じゃない状況です。テレビをつけても暗いニュースしかありません。


あり溢れているのは、

・絶望感

・独善(買占めとか)

・閉塞感

・優柔不断


となると娯楽に求められるのはその逆、

・希望

・思いやり、絆

・(精神的な)逞しさ

・決断力


みたいな感じになるんでしょうか。そのあたりの要素を作品に盛り込んでおくと、読者は無意識的には「そうそう、こういうのが今まで足りてなかったんだよなー」みたいな満足感が得られて評価的にも気持ちプラスに働くかもしれません。


逆に言えば読者を主人公もろとも絶望の淵に叩き落すようなコンテンツは、今後しばらく不遇の時期を迎えるかもしれませんね。ただでさえ流行らないってのに。僕はそういうの欲してるぞ。


と、まぁそういう話も気にする人が気にすればいいし、気にしない人は我が道を突き進んで書きたいものを描くのが精神衛生上にも良い気がします。(このまとめの万能感)


……ちなみにふと思い立って、じゃあリーマンショック直後の2009年(リーマンショックは2008年の9月)、今と同じように世の中全体がどん底に沈んだ後の1年ではどんなコンテンツが流行ったんだっけ、ていうのを映画の興行収入ランキングから調べてみました。


http://www.eiga-ranking.com/boxoffice/japan/yearly/total/2009.html


ふーむ、『アバター』とか『レッドクリフ』とか『20世紀少年』とか、割と殺伐としたものも上位に入ってるな。しまいにゃ世界崩壊ものの『2012』まで……。


……。


……。


……。


ナシ! これまでの話全部ナシ! 嘘! 面白ければウケる! 以上!

(まぁそのなかで要素として思いやりとか希望が入ってはいそうですけど。。)


ううむ、もっと下調べしてから書き始めるべきだったか。まぁいいや、また次回も気楽に書いていきます。


ではまた。

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