17.キャラクターを考える(男女編)
皆さんは作品の登場人物を考える時、どんな風に作っていますでしょうか。
1.実在の知人、有名人をもとにする
2.フィクションに登場する架空の人物をもとにする
3.条件から創りあげる
あたりがぱっと思いつくところですが、僕個人では2の架空人物ベースが多い気がします。特に映画をよく使います。
ただ、架空の人物を改造していくと、どんどん現実離れしていく恐れがあるというか、なんとなく違和感が生まれるというか。いや、それが一概に悪いわけではないはずですけどね。「こんな奴いねーよ」な人物もジャンルや作風によっては重要なエッセンスになったりしますし。
とはいえ違和感を作るも消すも、そもそも違和感の少ないキャラクターがどんななのかを押さえておく必要があるわけで。そういうわけで、個人的に気を付けているのが今回のテーマの『性差』だったりします。
※ジェンダーに関して昨今かなりデリケートなので、僕も最大限注意して書いていきますが、表現の拙さから良くない書き方をしてしまうこともあるかもしれません。気になったところは指摘いただけると助かります。
まず、権利や機会における男女平等は前提として、それでも男女には違いがあるという話はここ数年で結構増えてきたようにも思います。それは出産できるとか一般的に筋力が大きいとかいう身体的な話ではなく、男性脳・女性脳とも言われる思考の部分に関してです。もちろん個人個人で特徴は違いますが、全体的な傾向として
男性:問題解決を求める、論理重視
女性:共感を求める、感情重視
みたいなところがあるようです。
恋人や夫婦のすれ違いで、
女性が悩みを相談⇒男性は解決方法を提案⇒女性は悩みを単純に聞いてほしいだけ
みたいなところがあるので、男性の解決方法提案に心がこもっていなかったりすると、話が途端にこじれたりすると。あるある。
他にも
男性:競争的、リスクを冒すことに積極的
女性:融和的、リスクを回避しようとする
みたいな傾向もあるらしく、NASAが火星の有人探査に向けたシミュレーションでは、男性のみのチームでは競争心が働きすぎ、女性のみのチームではリスクを不必要に回避しようとするとかで、「男女混合こそベストのチームである」という結論を出したという話も聞いたことがあります。女性のコミュニケーション力と男性の問題解決力が組み合わさるのだとか。実際、スペースシャトルの乗組員も近年は男女混合が多いんじゃないですかね。(ちゃんと調べていない)
社会学の観点からも、狩猟民族としてリスクを冒して獲物を仕留めに行く男性と、リスクをしっかり管理して食料を維持してコミュニティを持続する女性の組み合わせが、歴史の初期においてグループとして存続しやすい形態だったのはなんとなく想像できます。チャレンジできない狩人と自由奔放な食料管理者の組み合わせではあっという間に滅亡でしょうから。
と、こんな感じで基本となる姿があるとして、創作においてそこから外れたキャラクターは異彩を放つと思います。例えば孤独を求める行動力のある女性とか。
どうしても僕みたいに男性が書くと、性格も男性に寄ってしまうところもあって、登場する女性がみんな男性的な性格をしているとバランスが悪くなってしまう気がするので注意しています。
ただ、そういう違和感は良いフックになって注目を集めるので、主要なキャラクター1人を違和感バリバリださせて、他を基本に忠実な人物で揃えると、うまくその主要キャラにフォーカスが当たるのかなとも思います。このあたりのバランスはうまく使いこなせるようになりたいです。
……ちょっと長々書いてしまいました。今後男女編以外をやるかどうかは未定です。なんかネタがあればやろうかしら。まあ僕にしっかりキャラを作る技術がついてきたらということで。
ではまた。
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