概要
この恋のためなら何だってする。たとえ亡国の大罪人と呼ばれても。
お忍びでやって来た収穫祭で、アナスタージアは一人の兵士と出会った。
野性味のある兵士の言動は彼女にとって新鮮で、一目で恋に落ちてしまったのだが、本当の名前を告げることはできなかった。
アナスタージアはリンザール王国の王女で、父王亡きあと祖国を背負う身だったから。
兵士が名乗ったのもまた、偽りの名前だった。
ここにいるはずのない者として、名乗るわけにはいかなかったのだから。
長く続く戦乱の中で芽生えた恋。名を偽りながらも想いは本物だった。
許されない恋だと知らずに、二人は一途に想い合う。
それが、戦乱を更に泥沼に引きずりこむことになるとも知らずに。
野性味のある兵士の言動は彼女にとって新鮮で、一目で恋に落ちてしまったのだが、本当の名前を告げることはできなかった。
アナスタージアはリンザール王国の王女で、父王亡きあと祖国を背負う身だったから。
兵士が名乗ったのもまた、偽りの名前だった。
ここにいるはずのない者として、名乗るわけにはいかなかったのだから。
長く続く戦乱の中で芽生えた恋。名を偽りながらも想いは本物だった。
許されない恋だと知らずに、二人は一途に想い合う。
それが、戦乱を更に泥沼に引きずりこむことになるとも知らずに。