カクヨムという名の迷宮をさ迷っている作品へ

大木 奈夢

第1話  カクヨムという名の迷宮

 今年5月にカクヨムという無料ネット小説サイトを知りました。


 大人が読みたいエンタメ小説コンテストということで、異世界転生以外ならなんでもOK なコンテストらしいです。


 異世界転生もさることながら、過去や未来、もののけやあやかし、宇宙人や超能力者、勇者や魔王等、現実世界ではあり得ない物語に違和感を感じていた私は、早速自身の作品を応募いたしました。

「私を小説家に連れてって」というタイトルです。


 コメディ色が強いながらも恋愛小説という位置づけです。恋愛小説というと一人で楽しむものというイメージがありますが、この小説は恋人同士で親子で家族で楽しめる恋愛小説です。年齢男女を問わず楽しめます。極力必然性を重視した日常的なほのぼのとした小説です。


 しかしカクヨムの世界では、現実ではあり得ない物語が主流となっていて、現実的にあり得るという内容の日常的ほのぼのとした作品は、カクヨムという閉鎖された迷宮をさ迷うことになってしまったのです。

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