第59話  執筆の神様が降りてきた

 素人ながら何かを書いてみたいという衝動が突然興り、今まで書いたこともなかった小説を数年前から書き始めました。


 何かを書いてみたいと思った時点ですでに書きたいものがあるわけで、400字原稿用紙にして1~2枚程度はすぐに書けました。


 しかしそこからは難産します。書いてしまった後の続き……なかなか思いつかないのです。


 最初に全体のプロットを作成していたら、そんなに悩まなくても済んだのでしょう。しかし所詮は素人なのです。プロットという言葉は知っていても、それを活用するような力量はありません。


 要するに行き当たりばったりなのです。


 それでも常にそのことを考え続けていると、何かの切っ掛けですらすらと次の展開が浮かぶことがあります。


 諦めてしまった時には執筆の神様はけっして降りてきません。あくまでも考え続けるということが肝要なのです。


 私は何度もこういう経験を経て、まったくの素人ながらプロットを作成することもなく、長編小説を完結することができました。(そのでき具合については別として)


 まさに執筆の神様が降りてきたと思ったものです。


 皆様はそんな経験はありませんか?

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