第90話  PV の謎

私がカクヨムに登録してから約一年と少しになりますが、その中で奇妙なことに気付きました。それはPV の謎です。


私の処女作は『トムズキャットストーリー』で十万字超えですが、自身とすればかなりの自信作にも関わらず、現時点でのPV数 は約600にすぎません。

第二作は『私を小説家に連れてって』で十三万字を超える、ある意味処女作以上の自信作でした。それでも現時点でのPV 数は1600程度です。


誤解のないように解説しますと、何も600PV や1600PV が少ないということではありません。ただ一部のカクヨム作品では10000PV や果ては100000PV などと信じられない数のPV 数を誇っており、それに比べるとあまりにも少ないというのが率直な印象です。


長編作第三作は書くネタがなく、第二作から約二年近く書けずにいました。いえネタはないこともないのです。というよりたった一つだけ、これを書いてみたらどうだろうかというのがありました。


しかしそれは三つの理由で書くのを躊躇していたのです。


一つ目は、実体験をベースとするため何かしら自己をさらけ出すようで恥ずかしいこと。

二つ目は、やはり実体験をベースとしているので女性が登場せず、何の色気もないこと。

三つ目は、こんな小説を書いても面白くもなんともないのではないかという不安。


そんなこんなで長い間悩んでいましたが、何か書きたいという欲求が日増しに強くなる自分を押さえることができなくなりました。


そこで、書くのを躊躇していた理由にいちいち反論を考えて書くことにしたのです。


小説なのだからどこまでが実際にあったことで、どこまでがフィクションなのかは誰にも分からないはず。だから恥ずかしくはないと。その為に『フィクションハーフ』なる造語も考案いたしました。

また、どうせ色気もなく面白くもないのだから読者も少ないだろう。読者が少ない事さえ覚悟すれば、恥ずかしいという気持ちも半減するはずと。


ということで今年から書き始めたのが『初めての除染作業員』です。


遅筆な私なので現時点で約45000文字位しか進んでいません。最終目標は100000文字以上なのでまだ半分も進んでいない計算です。


それなのに……それなのにです。


現在のPV 数が4000PV を突破してしまったのです。ありがたいことに34人ものフォロアーがついて下さり、多数の応援コメントもいただきました。(応援して下さった皆様、ありがとうございました)


私にとっては嬉しい誤算ですが、それにしてもPV とは不思議です。


もっと不思議なこともあります。


今書いているこのエッセイです。小説をく書く時に悩んだことや、その時々で思ったことなどを徒然に書き綴ったものですが、なんと現時点で8400PV を突破してしまったのです。いつの間にか憧れの10000PV まで、あと一歩というところまできてしまっていました。


小説ではなくエッセイというのがなんとも言えないところですが……。


PV の謎は深まるばかりです。




PS. 今回は謎を解明できず、申し訳ありません。

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