第107話 東京オリンピック聖火リレーランナーに応募いたしました。
来年開催される東京オリンピックという華やかな世界。自分には関係のないものと思っていました。
今までにいろいろと挫折を味わってきた私には、全く縁のない世界のはずです。
世間の喧騒から、いつも一歩引いたところにいる私は、今日の今日まで自分には関係のないことと思っていました。
でも何故か気になってネットで調べてみると、意外と簡単に応募することが可能なようです。
人生の残りがもう僅かとなった私にとって自分が生きていたという証をたてるのは、これが最後のチャンスになるのかも知れません。
そんな焦りのような気持ちも働き、ネットで調べてみました。するとメインスポンサーと各都道府県を経由することで、最大五回のチャンスがあることが分かりました。
「コカ・コーラ」「トヨタ」「日本生命」「NTT」「各都道府県」です。
その中で私は「トヨタ」を選びました。
五回のチャンスがあるとはいいながら、それぞれに応募要項や条件が違っていて、私の立場で応募するにはここが一番あっているように思ったからです。
最初は福島県で応募しようと思ったのですが福島県の場合、各市町村から各一名づつと、それ以外に推薦枠で七名という激戦なので諦めてしまったというのが真相でした。
一次選考の結果は十月、最終選考の結果は十二月の予定です。
こんなことでしか自分が生きていたという証をたてられない私は、果たして良い結果を得ることができるのでしょうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます