概要
そして10年後――
ナオミは自立する女性として、女だらけのサーカスの団長となり、西部を旅していた。
強盗との遭遇のさなか、乱入した無気味な黒衣の男――月下の騎士(ナイト・アンダー・ザ・ムーン)を追って、ナオミは自由都市恵殿(エデン)に向かう。
そこで待ち受ける新たな男の影とは!? 巨大な亀の正体は? 捕縛され、メイドとして使役されるナオミの運命や如何に!
(2016/07/29 完結しました。全篇で文庫本1冊ほどの分量です)
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主な登場人物
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!”55本のナイフ”と”二人の王子の記憶”を胸に乙女は荒野を駆ける
クリスマスの夜、突如村を襲った暴漢たち。
不思議な黄色い炎に包まれて灰燼と化していく村。
そんな中から主人公の少女を救ったのは、二人の”灰かぶりの王子”だった。
時を経て、家伝のナイフと二人の王子の記憶を胸に、女性ばかりのサーカス団を率いて荒野を渡り歩くようになった彼女。
荒野を生きるのに必要なのは男も女も同じでタフな精神と腕っ節。
サーカスを襲った闖入者をつまみだそうとした彼女は、ふとしたきっかけで”同じ顔を持つ義賊と執政官”の争いに巻き込まれてしまう。
今も鮮やかな王子たちの記憶。
数奇な運命に翻弄される二人の同じ顔の男。
張り巡らされた罠、謀略、そして彼らを待ち受ける運命は、決闘。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!奔放にして大胆。プロ同然の筆力が西部を描く!
文章力がすごい!
複雑な話をわかりやすく、面白く。これは傑作です!
私事をここに入れて申し訳ないのですが、実は漫画原作コンテスト作品の中で10万字を超えてるのってこの作品と拙作とあといくつかしかなくて、激選区を抜けておどりあがってきたこれは一体どういう話なんだ、という動機で読んでみたのですが、納得も納得。
これはただの西部劇じゃないですよ。男と荒野と鉄砲というステレオタイプを蹴散らし、少女とナイフと都市を描いた新大陸。しかし奇をてらった内容ではなく、誰がどう読んでも感動できる一貫性のある展開とドラマでの勝負。
紛れなし本物ですね。目標とする作品の1つです! - ★★★ Excellent!!!高次元でまとまった一貫性のある作品です
キャラ、ストーリー、設定が高次元でまとまっています。作品としての完成度がうかがえました。
冒頭で読者をつかみ、冒頭の流れを殺さず、活かしたまま展開されるストーリーと世界観が見事です。大抵の作品は、ぶれたり崩れたりすることが多いのですが、驚いたことにこの作品ではそういったものがないように感じました。
何気なく読み始めた人でも最後まで読ませる力が、この作品にはあります。
ひょっとしたら……なのですが、まだまだ余力を残して執筆されているような気がしました。Web投稿における癖に合わせて文章や表現を最適化し、またWeb投稿ならではの工夫も見受けられます。それらを差し引いても、余裕を持って書いている、…続きを読む