デンテン

　僕を僕たらしめるものは、何か――……？ 　五十嵐　悠《ゆう》は平凡な大学生である。しかし彼には一つだけ、周りと異なることがあった。戸籍上の名前と自分の名前が一致してないのだ。…

実話を含むホラー短編集。 『夜中、読者をトイレに行けなくする』 というテーマで執筆させて頂きます。 ソンナニコワクナイヨ。 霊体験、不思議な話。大募集中。 フィクションでも…

ある街の都市伝説。 突然背中に抱きついてくる生者ではない何者かが居る。

資産家の親を持つリヴィはバンド仲間のあいだでは女王様。我儘できつい物言いだが、気前だけはいいので誰も逆らえない。 湖畔の別荘で休暇を過ごしていた五人は、リヴィとジョシュだけを残し…

　幽霊、妖怪、悪魔――人ならざる存在にして、人を凌駕し、人をおびやかすものたち。それら『怪異』の実在が証明されてから約八十年、人類と怪異は時に対立し時に共存しつつ、互いを日常の一…

　雨宮葉月は、何度も同じ夢を見る。通路に囚えられてしまう夢だ。その角には、ある「屋敷」の裏口であろう門戸があるだけ。その通路から逃げ出したと思っても、あるものを目にすると、たちま…

怪物を退治する組織で働く、ある従業員の独り言。 食べ残した夕飯って、ラップをかけて、一度冷蔵庫にしまいますよね。ちなみに私は弁当の具にする人間です。

柴田　恭太郎様の自主企画、「三題噺#20」に参加させて頂きました。今回のお題は、「ドア」、「プリント」「ガム」です。 さて、どんなお話になりましたでしょうか？ 主人公たち大学…

厳寒の冬、冴えわたる月夜に宝石を散りばめたような星が輝いていた。 しかし、細かな雪がはらはら…はらはら…と舞っている。 今夜初めて農祭りに参加することになった朝春（ともはる）が…

失敗続きの発明家ジョンがサダに見せた大発明とは・・・

【祝電撃小説大賞☆二次選考通過！】「私、絶対、魂送りできるようになるから……！」「必要ないって何度言ったらわかるんだ……っ」──奴隷の少女と孤独な剣士が巻き起こす、癒しと解放の鎮…

【全体のあらすじ】 四月。実家である喫茶店で手伝いをする「俺」は、客の一人・十夜（とおや）が近頃、巷を騒がせている通り魔事件の犯人ではないかと疑っていた。 その理由は、実際に十夜…

母の治療費を稼ぐために城下町デアドラに来た少女ナタリア。住み込みの仕事を探していた時、貴婦人ダーナと出会い館で働かないかと誘われ快諾する。しかし、ナタリアはそこであるものを目撃し…

旅しながら国の変遷を記す〈記録作家〉。非凡な才を持ちながら自由を好むテオは王宮に呼び出されていた。 召集された4人の記録作家と“ヨルノリアに潜む不穏な影”を探ることになったテオは…

"崩壊の砂時計"──突如としてそれが出現したことにより、世界は一変した。遥かなる天空より来たる、翼持つ者たち──"天使"の暗躍。地の底より這い出て来る異形──"魔族"の活発化。そ…

若手編集者のアオシマは、本の発売初日に作家本人から「この作品は盗作です」という告白を受ける。 どうしてこんなことをしたのか問うアオシマに、作家の我那覇キヨは動機を語る。 「物語」…

文明は滅び、幾星霜── 地には毒素がみち、珪素と重金属に蹂躙されていた。 地獄のような環境で、人類は〝神樹木〟と呼ばれる存在に頼り、わずかな日々の糧を手に入れていた。 荒野をい…

コーヒー好きなミステリー小説家兼探偵に依頼が舞い込む。代金は不要。名前も聞かない。いるのは話を書いて良い許可のみ。依頼者は読者。常人には解決し難い依頼が舞い込む。感情移入が激しい…

クロノヒョウさんの企画 「セブンデイズチャレンジ」企画 https://kakuyomu.jp/user_events/16818023213499017272 お題１ 「砂…

だれもいない校舎で貘を退治する少年。踏切を守る双子の少女。夕立ちと共に現れる殺人鬼。病によって年老いた女探偵……。死の手前の世界をうろつく、死に近い人々の記録。短編集なので、どれ…

海は底が見えなくて、わたしの知らない顔がたくさんありそうだなとずっと思っていました。 どれだけの手紙が流され、どれだけの言葉と想いが沈殿しているのか。 その中で幸運にも拾われた…

大学の解剖室に持ち込まれた禍々しい遺体。 名指しされた解剖医に、恐るべき罠とタイムリミットが迫る―― 「横溝正史ミステリ大賞」予選 ＆「日本ミステリー文学大賞新人賞」予選通過作品

　魔王は世界の8割を掌握した。 　かつての抵抗勢力の人間ももはや抵抗する力はなくただ支配されるのみだった。 　魔王はそれわ退屈に思い、勇者を自ら生み出すだめに始まりの町へと降り…

【3000PV突破】 子供を誘拐された男にかかってきた電話は「二時間以内に三千万円を使いきれ」という内容だった。 身代金目的じゃない犯人に戸惑いながら、男は慣れない大金を使って…

華奢な体で大剣を振り回す無表情な少女クレア。 西方に居を構える傭兵団長ザイン。 他愛のないやりとりで心の距離が縮まっていくお話。 今回も淡々とした文章です。 視点がクレアとザイ…

スーリ九ヶ国。 大陸中央部の乾燥地帯に広がる、東西南北を縦横に結ぶ交易路の一大中継地。 そして、金と武力があれば法も善悪も覆る“剣と無法の世界”。 乾いた風吹く大地をさすらう、…

自身が魔女であると告白してきた恋人の結子。 「お嬢さんを僕に下さい」なんてセリフを考えていたオレに語る結子の真実とは。

三人の冒険者パーティは森の中の沼のほとりで思わぬ足止めを喰らう。 仲間の一人の額に刻まれた紋章のような模様は【野生の魔法陣】と呼ばれる呪いであった。

●本作は18世紀ごろの欧州をイメージした舞台です。 罪人の娘ゆえに独りぼっちだった少女。彼女はいつも丘の上にある大木の下で同じ人物の絵を描いていた。 そんな少女を大木はただ見守…

とある女性の、事件と恋に関する証言記録。 ─── 【御礼】 ミステリーランキング週間9位/日間5位ありがとうございます。（それぞれ、2022/04/13、4/15付） ◯ …

この世界には遺物と呼ばれる過去の遺産がある。 遺物の中には本来あるはずのない『ある』モノが取り憑いているものもあり、それを『ない』モノに消す奴らが存在する。それが彼らイレイサーの…

　小説家・末那識 晴人（まなしき はると）は、生まれつきこの世ならざるモノを視る目を持っていた。けれど視える目を持っているだけで、全く何も出来ない晴人は常に怪異に命を脅かされる存…

猫の朝は早い。 まだ寝たいかいぬしと、朝ご飯を要求する猫の攻防が繰り広げられる。 冒頭は『走れメロス』のパロディです。ほぼ実話。

【Vol.1：太陽の騎士と嵐の王】【10万字程度完結】 　アナトリアの巡礼騎士コッコはとある人物からの依頼を受け、紅港の貧民街に降り立った。 　そこで鯱族の少女マータと出会い、…

　俺の名はジェイスン。しがない冒険者。 　俺は現在、荷馬車に揺られている。商隊の護衛を引き受けたのだ。 　主人公はドンドン死にます。他の人もバンバン死にます。作者は殺人狂じゃ…

ステラ・ディーヴァ、十八歳。魔石技師として極めて優秀。ただしいささか偏屈で、口と態度に難がある── 魔法石開発の名門、アドラステア魔石工房に新卒入社した新米魔石技師、メリアドー…

母と双子の兄を魔獣フェンリルに殺され、呪いの刻印を刻まれたエルディアは、男として騎士団副団長ロイゼルドの従騎士となる。 刻印の力で不死に近い身体をもち、国を守るため戦場に飛び込む…

ロッドベリー砦の伝令兵リナレスカ、俊足と元気だけが取り柄の少女。 幼い頃に妖魔や魔獣と戦う『勇者』に救われ、彼のようになりたいと願うも、現実の『勇者』の行いに傷つき落胆する。あ…

「俺の名前は……わかりません」 　異世界で目を覚ました少年は、記憶も常識もない。魔法も使えない。 ーーー挙句の果てには美少女に無視される。 　そんなどん底で、命を脅かされた末に…

異世界転移したとある小説家が盗作した小説と周囲の反応。 2024年11月7日　作品応募のため改稿。

ウィリアムは奴隷だ。鉱物を掘る毎日。ロボットに監視され、逃げだすことはできない。そんな日常に起きた事件とは？ ※感想を書く方はネタバレにご注意ください。 ※カクヨムコン9の短編部…

「昔、三人の女神に求婚をして死んだ、愚かな男がおりました」 昔話に語られる〝愚かな男〟は、百年後、公爵家の三男に転生する。名をテオドア。彼には魔力がなかったため、迫害を受け、第二…

🌟1,000　ブクマ1,500　ありがとうございます♪ 「”火の魔女”を一週間以内に駆逐せよ」 それが審問官見習いアルヴィンに下された、最初の使命だった。 人の世に災いをもたら…

冒険者の街レムリア。 世界最古のダンジョン【々の尖塔】に挑戦する一人の冒険者がいた。 異邦人であること以外はパッとしない凡人、一人の仲間もいない、10年かけても一つの成果もない出…

　『世は末期、革命の時来たれり。故にこれより、文明を一つ進める』 　聖人暦1036年。蒸気機関の登場によって起きた産業革命により、中世から別れを告げた近代の世。 　革命王の宣言か…

夕暮れの帰り道を、母親と息子は歩いていた。息子は社会からずれていた。息子は社会と食い違っていた。息子には線が理解できなかった。

RPGゲーム『ウィッシュソウル』のキャラクターに憑依してしまった高校生の並木浩人。主人公ならゲーム知識を活かして無双出来たかもしれないが憑依先は悪役キャラだった。 　 ゲームの登…

剣と魔法の世界ですが、生体自動人形（オートマタ）に始まり竜に幽霊、妖精、忍者、魔導兵器等、色々自由に出てきます。 望まずして、滅ぼそうとした国の王となった異能の持ち主ユストゥス…

　現在認識されている世界は、実は全体の三割にも満たないという。人類未到のまだ見ぬ世界を探して、人々は冒険者となり大海原へ冒険に出ていく。 　しかし彼らの旅路は、海に棲む恐ろしい海…