失楽園のネクロアリス ‐Garten der Rebellion‐

作者 雪車町地蔵(そりまち じぞう)

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★★★ Excellent!!!

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文明や倫理や活動体が大きく異なる島を渡り歩く、謎ばかりの男と少女。
二人は壊れかけの世界のなか、何を求めてどこへ行くのか。

情報処理工学やまだ見ぬ先進医療科学的な描写と、古代からの神話や天界階層をイメージさせる設定が融合していて、硬派な大人の男性向けに執筆されたのが女性の私にもよくわかった。

けれど、熾烈をきわめる戦闘を乗り越えた物語の最深部にあったのは、痛いほど純真な愛情だった。

あなたのために。
おまえでなければ。

かけ離れているお互いを思っての感情のぶつかり合いは激しいのに、どこか夢見がちで女性向けの恋物語の様相を帯びて胸に響いた。
最後まで一気に読みきって、二人がとても愛おしい。しばらくこの余韻にひたりたい。

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★★★ Excellent!!!

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ご存じですよね? ジョン・ケージ。

いわずと知れた、現代音楽の巨匠です。

代表作『4分33秒』は、そのあいだ
オーケストラの演奏者たちは何もせず、
ひたすら無音が続くという曲です。

本作を読んでいたとき、私のなかに
この曲が聴こえてきたのですよ。

え、ウソだろ、ですって?
ホントです。私には「聴こえた」のです。

さて本作。
すごいです。雪車町地蔵氏は、やりました。

「なんてモノを書きやがったんだコノヤロー!」
とビートたけしの声で叫びたいぐらい。

でも本当は、私は声を失ってしまいました。
そして4分33秒の沈黙の後で、明快に悟ったのです。

余計なレビューなんか、本作には不要だと。

目を見開き、息を呑み、黙りこくって
ひたすらクリックして読み進めるべし。

傑作。

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★★★ Excellent!!!

――

退廃し、何かも失ったこの世界。そんな世界の中でも、『星の雫』なる希望を探そうと旅をする青年と少女の物語。

まず世界観が濃厚! どこまで練られた世界観故に、文章から重厚さが退廃さが感じられる。読めばポストアポカリプス――終末の世界にいるんだなと実感します。

そしてそんな何もかも終わった世界で、ゲオルグとツェオを始め、色々なキャラが生きようとしている。例え間違っているとも言われようがそれでも想いを胸にして生きている。それがまた、この世界の中で輝いている感じがあります……。

果たしてゲオルグとツェオの旅に終わりがあるのか。幸せがあるのか。それは読んでのお楽しみという事で……。

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★★★ Excellent!!!

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本作に無数に存在する魅力のうち、特に感銘を受けた三点を挙げさせて頂きます。

まず一つ目は、冒頭からこれでもかと見せつけられる、徹底的に練り上げられた世界観。
退廃的かつ、世界構造そのものから変質してしまった世界を、重ね重ね、繰り返し丁寧に描写することで、読者に世界のルールと本作の読み方をしっかりと伝えてることに成功しています。

そして二つ目。物語冒頭で確立された世界観が揺らぎ、変節していく様が、物語中盤では流れるように描写されます。一度完全に確立されたはずの世界観が一気に不安定なものとなることで、物語の続きを読まざるを得ない状況へと読者を追い込みます。

そして三つ目。中盤でバランスを失ったネクロアリスの世界は、終盤において決定的な破局を迎えます。しかし、この破局は全て作者様の緻密な計画性の上に成り立ってのこと。読者は、本作を娯楽として楽しみつつ、物語冒頭で確立された世界の破局と崩壊、そして終わりと再生を、傍観者として味わうことが出来ます。

最後まで読了し、本作の面白さをまとめるとすれば、それはさまに始まりと終わりの物語と言えるでしょう。
第一話を開いた際に産声を上げた物語は、最終話で美しくその命を全うした――。

私には、そう思えてなりません。


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★★ Very Good!!

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この作品の魅力や評価点は多々あるのですが、個人的にはまず作品全体を包む重厚かつ「カッコイイ」雰囲気が挙げられると思います。
独特な台詞回しや地の文を構成する描写といった文字列達が、それぞれこの退廃的なSFの作風に合致しています。
そして細部にまでこだわって練り込まれた設定。オリジナリティに溢れていながら、根拠を以って架空世界の『リアル』に読者達を引き込むパワーを持っていました。
キャラクターの造形や設定、ストーリー展開もどれも高水準であり、特に終盤の壮大な結末は、切なさや穏やかさが同居したまさに神話的な物語だったと思わせてくれました。

単なる舞台背景や装置としてでなく、それぞれの要素がガッチリと深く噛み合って一つの『作品』を組み上げているのが素晴らしいと思いました。
文字数に反してとても内容の『濃い』物語でした。

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★★★ Excellent!!!

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 まず圧倒されるのは、徹底して作り込まれた世界観。設定が緻密に構築されているのは言わずもがな、それを作中で活かす文章力、そして華美で耽美な雰囲気に飾る語彙。ふりがなのセンスすらも動員して、一つの独創的な世界観が作られています。それは読むものを退廃の終焉へと引き込み、終わり終えた世界の旅へといざなう…はっきり言って、傑作です!是非読んで欲しい一本ですね。

★★★ Excellent!!!

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この作品、Twitter上で多くのファンアート、特にキャラクターに関するものが寄せられています。

短期間でこれだけ寄せられるものも珍しく、不思議に思っていましたが、読んでみて納得です。
描写文が少なめが受ける昨今で、これだけキャラクター描写に力を入れているの作品は久々でした。
しかも、その描写が詩的で美麗。
読んでいると想像を刺激されます。

たぶん、イラストを描けるクリエイティブな心をくすぐったのではないでしょうか。
思わず絵をかきたくなるような魅力的な容姿が脳裏に浮かんだことでしょう。

ファンアートが欲しい人は、参考になる作品かもしれません。

内容をどうこう言えるほどまだ話が進んではいないのですが、文章を読んでいて感じ入ったので、レビューを書かせていただきました。

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★★★ Excellent!!!

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スタイリッシュな終焉の物語です。

手の施しようのないくらい終わりかけの世界を旅をする。それだけでも、過酷なことです。

旅の目的がとても個人的なものだからこそ、主人公たちの強い思いに引き込まれてしまう。

強い思いで辿り着いた先の――終焉の先を見届けた時、胸に残るものがきっとあるはずです。

★★★ Excellent!!!

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SFらしさの溢れる重厚かつスケールの大きな世界観。スタイリッシュで雰囲気がありつつも、読者を置いてけぼりにしない読みやすい文章。どんどん謎が明かされていくよく練られたストーリー展開。
主要キャラの個性も豊かで、健気で可愛い無口ヒロインのツゥオちゃん、普段は淡々として見えるけれど、頑固さや時折見せる熱さがカッコイイゲオルグ、ヘレネーも魅力的。どうしても他2人がローテンションになりがちなのでムードメーカーとして話を引っ張ってくれます。
ほのぼのするシーンもあるのですが、それだけに物語には常に儚さや哀しみがつきまとっています。
失いたくない記憶。失った記憶。生き延びて欲しい人。苛烈な戦い、無情なる真実。旅の終着点でそれぞれが見たものは――
哀しくも美しい世界。読み終わった後に心の中にじんわりと一滴、何かが残るような、そんな素敵な作品です。

★★★ Excellent!!!

――

作者の頭はたぶんどこかおかしい。
言っておくが、無論、誉め言葉である。

ともかくも凡人たる私では
「おかしい」としか表現し得ないほどにおかしい。
私の語彙力、残念。

さて。

徹頭徹尾貫かれている、完璧な調律。
その物語は、何処を見ても完璧な球体である。
しかもスケール感が凄まじい。地球規模どころじゃない。おかしい。

しかしながら、それだけの物語でありながら、
凡人たる私でも、その領域に遠慮なく踏み入り、
咀嚼し、味わうことができたのだ。おかしい。

緩急の付け方だのバトルの描写だの
各人物の名前や表現に込められた意味合いだのを
考察するのもまた楽しい。おかしい。

これは奥行き感がなければできない。
そして、絶妙な匙加減がなければできない。おかしい。

グダグダ書いてしまったが、要は読めばわかる。
私のレビューで、
作者の技量がどれだけ「おかしい」かが伝わっていれば幸いである。

最初から最後まで一気に読み通せる人は幸せである。
「更新待ち」というヤキモキを味わう必要がないのだから。

アラサガシの一つもしたくなるほどの完璧な調律だ。
テキスト版絶対音感とでもいうべきだろうか。
とにかく、腹が立つほどに隙がない作品である。
ここまで完璧だと絶賛したくなくなる私だが、
残念ながら★を削る余地もない。実に無念である。

★★★ Excellent!!!

――

まず序幕を読んで下さい
そのあととりあえず1幕を読んで下さい
そして2幕を読み、3幕を読んだ頃にはこの物語から離れることはできなくなっているはずです

颯爽としたアクションシーン、ポストアポカリプスな荒廃した世界をコートの襟を掴んで旅する醍醐味、そして滅びつつもたしかにこちらに語りかけてくる世界観

何をとっても、大人も満足できる上質な物語です

語るも無粋、緻密な伏線の果にある少女の涙を、見逃す手はありえません

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★★★ Excellent!!!

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SFならではの荒廃した世界観と化学式を基盤とした緻密な設定の数々。重厚な、しかし読みやすい文章。そして、魅力的なキャラクター達。

ライトノベルを読んで大人になった男達にこそ読んで欲しい小説、それが本作です。
ライトノベルを読んだ事がない、小説や漫画そのものに疎い人達にも「面白い」と言わせる力が、この小説にはあります。

まず、筆者の確かな実力。
同じ小説を書く者であれば、思わず唸らずにはいられないでしょう。現に私も「やるなぁ……凄い」と感嘆させられました。
まるでその場にいるような臨場感を作り出す文章。重いのに装飾過多ではありません。塩梅が素晴らしい、所々に使われる難しい単語も、この物語の雰囲気をよく引き立てています。ていうか格好良い(真顔)
特にキャラの感情表現の描写は脱帽ものです。セリフを言わなくても、キャラに感情移入できてしまいます。読んでるだけで自分もそのキャラと同じ気持ちになってしまう……これって本当に凄い事なんですよ!!
なのに、少ないセリフがキレッキレという……もう……ナッ!!!!
 
文章だけでこれだけ語れるのに、確かな知識と取材に裏打ちされた世界観、その他の設定。物語そのもの、キャラ達の生き様など、語るところが多すぎる!

まだ見ていない方はまずは一話、読んでみてください。
ハマればもう戻ってこれません。
最新話まで突っ走ってしまうでしょう。

NOVEL 0「大人が読みたいエンタメ小説コンテスト」、コンテストランキング一位の肩書きは伊達ではありません。

大変楽しませてもらいました。
同時に、勉強させていただきました。

ありがとうございます!!

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★★★ Excellent!!!

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重厚な文体で綴られる世界観は、読みながらにおいまで漂ってきそうです。

SF特有の荒廃した世界を描写する地力は、読んでいて読者を引き込みます。

しかも、セリフ回しもカッコいいのです。
重厚な文体の合間合間に垣間見えるカッコイイ台詞。
それを追いながらでも、この世界に存在する登場人物達の姿を楽しんで追うことができます。

また、作者様の漢字で書かれた単語訳。
このセンスが光りますね。
弾体加速装置-ハンド・ガン-
強化硝子-アンブレイクグラス-
この辺は私のお気に入りです。

そして、魅力はそんなハードな世界観だけではありません。

ヒロインと言えるツェオちゃん。
彼女の魅力はこの重厚な文章を読み飛ばさず、きちんと読み進めば次から次に出てきます!
彼女のかじり癖や小さい体ということを忘れさせない仕草。
眠たげな瞳――ええ、ええ!好きな人は好きですよね!
無表情、小柄、無敵!
作中ピンチな場面もありますが!
むしろだからこそ彼女はヒロインしてる!

物語にちりばめられた情報を集めながら、この終末の後に浸りましょう!