邪なる骸

作者 岡 辰郎

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★★★ Excellent!!!

描写が丁寧で医療従事者の方ですか?と思わず突っ込みを入れたくなるぐらい細かな書き方をされております。

ネタバレ厳禁(サスペンスだから当たり前)なのでレビューなのにあまり書けませんが、現状の日本の対外国産業ってそうなんだよなぁ………と思わず唸ってしまうほどです。

往年のドラマが好きならばハマると思います。

★★★ Excellent!!!

4時間位で一気に読ませて頂きました。綿密な描写、構成力、容易に読みながら映像化が出来、あまりの完成度の高さに感服しました。ここ数年で読んだ小説で最も素晴らしい作品であり、大変面白く楽しませて頂きました。星3つでは足りませんね。

★★★ Excellent!!!

物語は衝撃的な遺体の発見で幕を開ける。
遺体には首が無いだけではなく、常識的な医学ではあり得ない状態で発見されたのだ。
主人公である秋月は、犯人の指示に従ってその遺体を解剖することになる。

解剖室内では犯人のしかけた罠が次々と作動し、緊迫した状態が続くのだが、圧倒的な迫力、息もつかせぬ勢いで読ませてくれる。
悪意の塊のような遺体は、単なる復讐の道具なのか、真実は何処にあるのか、と読む手が止まらず先を求めてしまうほどだ。

倫理か、探究心か。友人だった二人の医者の、どちらも引けぬ己の信念。その対立が事の発端となったことが悲しい。