概要
それらの脅威が跋扈し、終末までの残り時間が可視化された世界を、相棒の黒狼マルコシアスと共に旅する黒衣の少女──その名はセラフィナ。
彼女の歩む旅路の果てに、待ち受けているものとは──
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!滅びゆく世界で生きる少女の物語
読めばきっと冒頭から惹き込まれるはずです。
物語のキーアイテムである『崩壊の砂時計』が刻む世界終焉までのカウントダウン。
そんな破滅までの時間が可視化されたような世界で、尚且つ人間は『堕罪者』と呼ばれる異形の化物となってしまうという……絶望感溢れる世界を描いたダークファンタジーです。
主人公セラフィナは相棒のマルコシアスと共に生まれた意味を知るために戦い続けていますが体に刻まれた聖痕・スティグマータに苦しめられ続けているため、かなり険しく厳しい宿命を背負っています。
セラフィナを苦しめ続けるこの聖痕の正体が気になるところです。
魔族や天使、神話の神様の名を冠するキャラクター達やファンタジ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!終わる世界で少女があがくダークファンタジー。(でも狼ちゃんかわいい)
神が破棄することを決定してしまったこの世界は、腐り落ち始めていた。
人々が次々に怪物へ変容していき、さらには異形の魔族も地上へ這い出してきた絶望的な状況。
それでもなお、人同士は争いを続けており、神の使いたる天使たちも陰謀を巡らせる。
この崩壊していく世界を旅するのは、特別な力を秘めた少女セラフィナ。
相棒の狼マルコシアスをお供に、戦いの日々の中で自らの生まれた意味を探し続けるが。
やがて、壮大な陰謀を巡る戦いへ巻き込まれていく──。
どうしようもなく詰んだ世界観が魅力の作品です。
象徴的なのは、世界の終焉の時を知らせる巨大な砂時計が、世界のどこからでも見えること。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!巨大な砂時計が終末を刻む荒廃した世界、無垢な少女は運命と対峙する
崩壊の砂時計により終末が可視化されて荒廃した世界に、空から天使が降り立ち、地より魔族が這い出てくる。そんな世界に現れた少女と一匹------
冒頭から語られる圧倒的なスケールと退廃した世界観に引き込まれました。
ヴィジュアル的に訴えかける力が素晴らしいですね。
また各陣営の複雑な思惑や過去が絡み合う物語ながら読みやすいです。
崩壊に向けて負の感情渦巻く世界の中で、セラフィナやマルコシアス、シェイドの心の交流に救われました。
まだまだ運命に虐められるような予感がしますが、セラフィナたちの幸せな結末をお祈りします!