公爵家の三男、テオドア。彼は、期待された魔力を持たずに生まれたとされ、迫害を受けていた。しかし、彼が魔法を持たないと思われていたのには、彼自身も知らない理由があって……
何の力もないと思われ、虐げられていた主人公のテオドア。
そんな彼が、どんどんと成り上がり、ステキな女の子たちとの恋のフラグを立てまくります。概要どおりなら、最終的に世界の頂点に君臨するみたい♪
わたしは第五章の終わりまで読み終わりましたが、このままいけば世界の頂点もあり得る!という予感を感じはじめてます☆
成り上がりとモテは、かなり実感済みです。しかもモテに関しては、普通のモテじゃないです。なにせ、人間以外にもモテるので(笑)
ここまでこのレビューを読んで、なんだか軽いお話なのかな?と思うかもですが、そうではありません。しっかりとした世界設定がされた本格的なファンタジーなのです!
なのに、しっかりと読み手がほしい要素も盛り込んでくれている。もう、ありがとうしかないです。
最後になりましたが『2.女神たちに求婚した男』のエピソードを何度も思いかえすことになると思います。ここを覚えておくと、より物語に入りこめる気がします。
32話まで読んだ時点でのレビューになります。
うーん、これはテンプレの皮をかぶった別物です。とういか、普通に硬派の小説なんですけど、読んでいるのがテンプレ設定という違和感だらけの小説です。あ、もちろん、褒め言葉です。私は、こういう描写の小説がとても好きですのでw
えっと、どん底から這い上がっていく系の小説ではあるし、主人公の能力は無能力であったりして、そんな人間が、なぜか神に選ばれる的な話ではあるのですが、なんというか、主人公がちゃらくなくていいんですよね。特に26話の「ようやく、掴んだ」の部分は、ぐっときます。私が選ぶ、この小説のベストシーンです。
って、ごめんなさい、あくまでも私の感想ですので、作者さま、気を悪くしないでくださいね。
第二夫人の子であり、魔力なしの無能認定をされた主人公の物語。
例によって例のごとく、主人公は迫害を受けるような人生を送っていたのですが、人生が一変する機会が彼にも訪れることに。
また主人公にはお伽噺に残るような前世があり、それが本作を一風変わったものにしております。
転機は依り代の選定。主人公は候補者でもありませんでしたけれど、どうしてか女神様に選ばれてしまうことに……。
詳しくは読んでいただければと思います。あっという間に読み進められることでしょう。
本作は非常に練り込まれた内容と、巧みな文章により完成度は高いです。
是非とも読んでみて欲しい内容に仕上がっております。
お勧めの作品です。
ハーレムものって集う女性たちの魅力も必要ですが、まずは主人公である男性に魅力がないと説得力に欠けると思っています。
読者に「この主人公なら女性たちが惚れるのもわかる」と納得させるなにか。
『最高神の依代』の主人公テオドアは、魔力無しのため不遇な環境で育ちます。本妻や義兄、使用人からも見下されバカにされる日々。
ですが、依代候補に選ばれた日から人生が一転します。
訪れる試練。戦い。裏切り。苦悩。目覚め。己の内にある醜さ。
成り上がってはいくものの、人間らしい弱さや戸惑い、過小評価がつきまといます。
それでもテオドアが女性たちを惹きつけるのは、他者への真摯な眼差しなのだと思います。
相手が誰であれ、差別しない。実はすごく難しいことで、普通の人なら、女神様と鳥とでは見る目を変えるでしょう。
でもテオドアは、鳥にも敬意を払い、鳥の気持ちを汲み取ろうとします。
鳥、惚れちゃうよね! この人を雛のパパにしたいと思うよね。
女性たちを魅了させても、テオドアにその自覚はなし。その鈍感さもご愛嬌です。
成り上がりファンタジーとしても、試練をクリアしていく冒険ものとしても、そしてハーレムものとしても。読んでいて心地の良い作品です。
始まりからあらすじにつながるという綺麗でありながらも悲壮の色がとても濃い導入です!
さらには、お伽噺の類に近い状態で語られ教訓的な形で否定される流れというのは主人公以上に読み手の心を綺麗にえぐってきます!
読み進める随所でついでとばかりに心に来るような実体がちらほらと刻まれるわけですが・・・!
そして・・・現時点で読み進めている限り、良くも悪くも女神という存在は絶対的なものでありながら、彼女たちは好奇心を誤魔化さない。いうなればあらゆる意味で平等という立ち位置が魅力的ですね!
だからこそ・・・タイトルに繋がっていくわけです!
すでに半ば諦めの境地と言ってもおかしくない主人公が、ある出来事をきっかけに進み始める姿はついつい背中をおしてあげたくなる魅力を秘めています!
ぜひともみなさんも女神に求婚した男のこれからを覗いてみませんか!