灰猫さんきち

ざまぁされる方の悪役に転生したお話。 見どころはまず、転生元の社畜男性が善人で常識人というところ。 元々の悪役の人格はもちろん、舞台の元となったストーリーやその作者にツッコミが入る…続きを読む

魔族側によるダンジョン制作記です。といっても人間を殺戮する殺伐さは（第一章においては）ほとんどなくて、明るく楽しいブラック職場と職人たちの世知辛くも全力を尽くす姿を楽しめます。 本…続きを読む

19世紀相当のロンドン、現実とは違った発展を遂げた蒸気機関の世界観の中、切り裂きジャックの謎を追うミステリー。魅力たっぷりの美青年、美少年（と見せかけてボクっ娘）たちが、霧のロンド…続きを読む

異世界はサービス終了したソシャゲ。人々の思いが詰め込まれた箱庭でした。 崩壊して荒廃したかつての憩いの場所は、読んでいて胸が痛みます。 その場所の記憶を読みながら、文章で再びの命を…続きを読む

ご近所の常連さんたちが集うような、ゆるーい焼鳥飲み屋の雰囲気が楽しめる一作です。 主人公は勇者パーティーを追放、ではなく自主脱退。 コンパクトながらも異世界の空気が感じられる良作で…続きを読む

記憶を失い死神の世界へとやってきた、少年ロミ。 優しく閉ざされた世界は昔のサナトリウムのような、ギムナジウムのような印象を受けます。 そして温室の植物園で育てることとなった、病木の…続きを読む

最も強い聖獣を決めるための戦いで、空の王の可能性を持って生まれた主人公。その名はヒヨコ！！ いっぱいごはん（虫）食べて、かわいい幼女の召喚獣になって、ねこの友だちもできて。 ヒヨコ…続きを読む

道に迷っていたおじいさんを助けたら、もらってしまったカプセルトイ。 その中には日本古来の神々がたくさん入っていました。 最初に出てきたのは八咫烏。 その後も次々と出てくる神様と、主…続きを読む

面白かったです。 主人公ウェンディは恋愛小説家。王子は彼女の大ファンで、変装してサイン会に行くくらいの熱い想いの持ち主。 それが王家の事情もあり、契約結婚をすることに。 王子イーサ…続きを読む

あまり戦国に詳しくない私は、松永秀久というと某野望ゲームですぐ裏切るおじさん、大河ドラマなどでは派手に自爆する爆死する人、くらいの認識でした。 しかし梟雄と呼ばれるだけの人物。転ん…続きを読む

少女が迷い込んだ先は、薄暗さのある不思議の国。
ギャルっぽい見出しに反してホラー仕立てです。
吾輩と言ってしまう猫が可愛い！

導入部からして不穏。転生したはずの体を外から見る光景は斬新で、謎めいた終わりの始まりを予感させます。 その後に始まったお約束のような転生の経緯も、権力者に近づいてからのちょっとした…続きを読む

不幸にも交通事故で死んでしまった主人公は、異世界の女神にチート能力をもらって世界へ。 ……世界へ、行ったはいいけど魂だけで体がなかった。体がないから幽霊状態だった。 そんな斬新な異…続きを読む

西欧風ファンタジーで言うところの魔王討伐に失敗したところから、物語は動き始めます。 邪王が完全に復活する前の時代にタイムスリップをして、苦境を打ち破ろうとする主人公たち。 タイムス…続きを読む

ファンタジーと生活保護。びっくりな取り合わせですが、面白く読めました。 冒険者稼業の末に起こる生活上の様々な問題を、法律……ではないけれど、独自の規範をもって救済していくお話です。…続きを読む

幼い子の一人称で進む物語は、構造上で多くの謎を残しながら進みます。 「ぼく」の名前も分からなければ、どうして魔獣だらけの土地に落とされたのかも分からない。「ぼく」自身にも分かってい…続きを読む

巨大樹に支えられた空の大地、亀の形のお家。 ここだけ見ればまるで童話の世界のようですが、異能バトルのお話です。 「樹木」を中心にした世界に、人食いの巨大昆虫。そして「植物」の異能を…続きを読む

悲哀を感じます。でもオニオンスープは美味しいです。

実はハーレムが苦手です。なので本作も、おっかなびっくり読み始めました。 けれど意外にも、導入はしっかりとしたもの。 同じ異世界の中で転生した主人公の周辺から始まり、人々の生活や各種…続きを読む

今はスマホで世界中、24時間いつでも相手に連絡が取れるけど、意外に近くの相手の気持ちに気づかない。自分の気持ちにすら無自覚。 そんなすれ違いに切なくなりました。 平安時代の不便さで…続きを読む

精神的にタフすぎる生贄姫が、脳筋の魔族を恐れず引かず煽り倒す展開に、毎度笑ってしまいました。 いくら最強の加護があるとはいえ、味方は愛猫だけの環境の中、全く屈せずにむしろ明るく暮ら…続きを読む

お侍さんの異世界転生もの、と思いきや。各所に散りばめられた伏線がただの異世界転生ではないと告げています。 この作者さんは以前、別の作品の地の文で叙述トリックを仕込んでいた方。 今回…続きを読む

悪とされる魔女と、正義の執行者を称する審問官の物語。 ミステリー小説のような謎解きと、ハラハラドキドキのアクション＆サスペンス要素を併せ持つ没頭性の高い作品です。 高い文章力と計算…続きを読む

物語開始時点で、正体が分からない語り手の一人称でお話が進みます。 この語り手がもう面白い。やたらとボディビル系筋肉に詳しく、トロルたちが唐突に繰り出す筋肉専門用語もさらりと解説して…続きを読む