概要
暴力教師VS.小5女子!?
小学五年生の『私』は、正義の美少女戦士になりたかった。漫画のような転校デビューをしようと期待に胸を膨らませていたが、初日からまさかの漢字テストで0点。そのショックに追い打ちをかけるように、成績の悪さを理由に担任教師に頬を平手打ちされる。これは、暴力教師と美少女戦士になれなかった少女の戦いの記録である。(作中はすべて仮名です)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!子どもと大人の中間から見た正義の味方
作者様はエッセイを中心に書いているらしく、とてもレベルの高い完成度となっていました。エッセイとはこう書くものなのかと勉強になりました。
作品に登場する悪役は体罰教師でどうしようもないクズですが、主人公は子どもなので抵抗できません。今であれば動画で拡散されて大問題になるようなことも、当時は日本中で日常的にあったのですね。
そんな体罰教師と主人公の闘いの記録です。これがシリアスな展開でいてコミカルにも描かれていて、暗いだけの話にならないようになっているなと感じました。
最後の許す場面は、許すから勝ちという子どもと大人の中間の視点を思い出して、わたしはハッとしました。
素晴らしい作品だと思います。…続きを読む