緑色の肌、弾けるバルク。姫様は国内一の美姫。見目麗しくお優しい、大人気のお姫様。ただし、トロルの。
姫様は初恋の方が類い稀なる美青年であるが為に、自身の美しさがトロルの美しさであることに悩んでおられます。
その姫様を愛して愛して愛し続けるのは、なんと、人族の美少年ショタ勇者!
トロルの姫、リザ姫様は強く優しく健気で、「そのままの君が好き」というショタ勇者の言葉は読者の言葉でもあります。
しかしながら、「わたくしはわたくしの外見が嫌いなのです」という姫様のお気持ちも読者には深く伝わります。地の文様(この方も最高に素敵な方です)ともども、そのお言葉には首肯してしまうのです。
美しさ、とは。
姫様は悩みながら、戦います。様々なものと。そして隣には、彼がいます。身長差は激しいですが。
姫様の乙女心に皆様、キュンとなさって下さい。ショタストーカー美少年勇者が凛々しいショタ美少年勇者へと変貌していく様子も余す所なく拝見できます。
筋肉と乙女心と。
最高に強く、最高にかわいらしいお姫様を、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。
トロルのお姫様が、美少年勇者に告白されて開幕ハッピーエンド!? ——とはいかないんだな、これが! 少なくとも簡単にお姫様はオッケーできない。コンプレックスで悩んでいるからです。
容姿のコンプレックスって厄介ですよね。たとえば、「そばかすが可愛い」なんて褒め言葉も、褒められた本人が気にしていたら逆に悩ませてしまうかもしれません。
勇者アレクはリザ姫に想いを伝えます、ありのままのリザ姫が愛おしいと伝えます。でも、自分を醜いと感じるリザ姫は素直に受け入れられないんです。
「そんな事ないよ! かわいいよ!」って、画面越しに何度応援した事でしょう……。
リザ姫は、清らかで強くて、なにより可愛いです(ぶっちゃけ推しです)。そんなリザ姫が悩んでいると、私は応援せずにはいられません!
シリアス風なレビューになってしまいましたが、ラブコメです!
コミカルな地の分と、愉快な仲間たちが織りなすほのぼのした騒動に毎回笑ってしまいます!
【第5回ドラゴンノベルズ小説コンテスト応募作品】【完結保証!】
魔王を倒したショタ勇者アレク(美形の12歳、半ズボン)がトロルの国の姫リザ(マッチョの24歳、乙女)に恋をした!というお話。
作者一流の語り部によるコミカルな地の文に乗せて、これまたユニークな登場人物達が活躍するファンタジー作品で、最初から最後まで笑わせてくれること請け合いです!
アレクは2話目にしてリザにプロポーズはするわ、ストーカー紛い(そのもの?)につきまとうわのハチャメチャな少年ですが、リザへの愛情は本物。
しかしトロルの筋肉至上主義の価値観において「美しい」と讃えられるリザは、人間のような美しさに憧れる乙女心の持ち主。
マッチョのリザが美しい。そのままのキミが好きだというアレクの言葉を、自分を醜いと感じるリゼは素直に受け入れられません。
自分が嫌だと感じる部分を好きだと言われたら……これは現実のカップルにも起こりうる、コンプレックスの物語でもあります。楽しいだけではなく、これは深いお話なのです。
でも面白いんです。笑えてしまうんです(笑)
このレビューを書いている時点ではまだ登場していない登場人物も多く、それら全てが魅力的。(微ネタバレしてしまうと、レビュアーはカコナが好きです)
作品を通してほのぼのした雰囲気でありながら、激しいバトル展開も用意されています。
アレクとリザの他に描かれるサブキャラたちの恋愛模様も、それだけで作品にできそうなほどの面白さで、100話を越える物語を飽きること無く読ませてくれます。
現状ではまだ序盤も序盤、今から読み始めればすぐに追いつける今がチャンス!このレビューを読んで気になった方は、是非ご一読下さい。
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