紫水街（旧：水尾）

　大学で文芸部に入部してから退部するまでの三年間を濃密に描いたエッセイ。 　仲間たちとの出会い、先輩たちとのぶつかり合い、その果ての”革命”……まさに「激動」の文芸部ライフでした。…続きを読む

　はじめに宇宙が創造されたときは、多くの人がたいへん立腹しました。よけいなことをしてくれたというのがおおかたの意見で、かくいう私もその言説に賛同する一人でした。 　しかしその宇宙の…続きを読む

久しぶりに小説を読んで泣きました。 別に泣かせにきているわけではないと思います（わかりやすく「ここで泣け！」といった箇所はありません）。 それでも、登場人物（恐竜）たちの行動に、…続きを読む

スーパーカブについて調べているとき、「カクヨムの書籍化作品でスーパーカブの名前を見たことあるな」ということに思い当たりました。 予習のつもりで読み始めましたが、気付いたときには全部…続きを読む

一話だけ読んで残りはトイレの中で読もうと思っていたのに、気づけば全部読んでしまいました。 IOTの話が一番好きです。めっちゃ笑いました。 作品全体からトイレへの果てなき愛を感じま…続きを読む

かっこよかったです。 全編通して（といっても四千字ですが）一切無駄のない描写で張り詰めるような緊張を描き出しているのは本当にすごい。 圧巻のラストまで、気づけば一瞬で読んでしまいま…続きを読む

　香りが伝わってきました。 　港町の潮の香り、猫に顔を埋めたときのお日様のような匂い。丁寧に淹れられた珈琲のかぐわしい香り、トーストが焼き上がる香ばしい匂い。シナモンの甘い香りにガ…続きを読む

短歌と小説の境目で混じり合いつつせめぎ合う言葉たち。

どれも広がりと余韻が素晴らしくて、続きがとても楽しみです。

一度読み始めたら虜になり、病み付きになってもう止められない、自由奔放な小説。 純文学にしてはくだけた文体、でもライトノベルというには少しヘビーです。いい意味で。 突如挿入される注釈…続きを読む

明らかに頭ひとつ飛び抜けた、繊細で多彩な比喩表現。 シンプルな構成だからこそ、最後の一文が際立ちますね。 水平線から差す一筋の朝日のように、まっすぐに読む人の心に届く、清々しい短編…続きを読む

私たちの日常とは少しずれた日常。 現実に非現実を重ね合わせる……私はそういった作品が大好きです。 毎週更新を楽しみにしていたので、終わってしまうのは残念ですが、いつかまた作者様のこ…続きを読む

テンポがいいですね！ 元ネタを知っているだけに、ボケとツッコミにいちいち笑いつつもするするっと読めてしまいます。 ほとんどセリフなので台本としても成り立ちますね。 いつかこれを実演…続きを読む

もしも、自分が分裂したら。 ある日、自分がふたりになっていたら。 それはどちらも自分なのか、あるいはどちらも自分ではなくなるのか。 この哲学的な問いかけに対するひとつの答えを、SF…続きを読む

達観や諦観はあっても、悲観はない。 嘘偽りのない言葉で、(そしてテンション高めに)書き連ねられたエッセイでした。 読んでいて何度もくすっと笑い、最後はすこーしだけ目の前が滲みました…続きを読む

流暢な博多弁に思わずくすりと笑ってしまいました。
ごぼ天に替え玉、地元ならではのネタは大変お見事です。
続きがあれば読みたいくらいでした！

「はだかの蝶の追憶」の世界観、実にいい。
大好きです。
これはもうモチカタリオ教を作るしかない。

現在、私は人生で三番目に深い懊悩に悩まされています。 こんなに悩んだのは、病気の治療で体の各部分(内臓や眼球、皮膚、さらには大脳まで)をサイボーグ化しつつある祖母が果たして以前の祖…続きを読む

描写が綺麗！
海の底や竜宮城の景色が目の前に浮かんでくるような、緻密で素敵な表現の数々。
そして、美しくも物悲しいストーリー。
いいですね。秋の夜長にぴったりの短編でした。

我々が小説を書くときには、キャラクターを定め、舞台を定め……と、いわゆる「設定」が必要になってくる。 実在世界ではなく現実ではないどこかを舞台にしたハイファンタジーを書くとき、その…続きを読む

完結おめでとうございます。 最後の最後、少し目の前が滲んでしまいました。 流れるように収束していくストーリーもそうですが、何よりあの終わり方が素敵でした。 ネタバレになりそうなの…続きを読む

一気に読み切りました。 やや大仰な言い回し、散りばめられた神話や聖書のエッセンス、迫力のある戦闘シーン。 どれも楽しませていただきました。 オリジナルの固有名詞を大量に使いつつ、読…続きを読む

残念ながら、自分は今までにブラッドベリの作品を読んだことはない。 しかし、これだけは言える。 これは面白い。 すべての作品が面白い。 どの作品もグロテスクな恐怖や突拍子もない設定に…続きを読む

短くて素敵なお話。
最後に嬉しい再会もあり、なんだか生きることの素晴らしさがぎゅっと凝縮されたような、そんな物語でした。

ホットチョコレートのようにじんわりした温かさが染み渡る、素敵なライオンのお話。 できることなら、絵本として読みたい。 幼い頃にこれを読んでいたら、きっと、お気に入りの一冊になってい…続きを読む

なんとなく読んだ歌集に引き込まれ、気づけば指はレビューを記す

読み終わったとき、私はこれを100%言い表す言葉を持っていなかった。 こんなにも胸を締め付けられる下ネタがあっただろうか。 こんなにも笑い転げるラブストーリーがあっただろうか。 下…続きを読む

スキルは卓球。 ただの「面白い設定」にとどまらず、その設定を異世界という舞台で存分に活かしている。 これは、すべての卓球部員に捧ぐ異世界ファンタジーだ。 ハンドアックスをラケットに…続きを読む

面白い。
森見調の文体から紡ぎ出される、すごく愉快でちょっとホラーな大学生活。
「白い手」も今のところは無害であり、この先ホラーから恋愛へと発展してゆく様が大変楽しみである。

舞台はひどく幻想的な街。 雨は空に向かって降るし、猫は喋るし、主人公はなんだか死神のような出で立ちをしている。 その中で粛々とつづられる日記は、でも、とても日常的で…誰かが隣に引っ…続きを読む