汎銀河企業体 メロンスター.Inc

作者 鶴見トイ

85

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★★★ Excellent!!!

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『銀河ヒッチハイクガイド』みたいだと思ったら作者さんのプロフィール見て納得しました。

細部に至るネタが面白いだけでなく、テンポのよい文章で引き込まれるように読めます。おすすめです。

★★★ Excellent!!!

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利益のためならばどんな違法行為でも平然とまかり通るのが主人公のセン・ペルが働く汎銀河企業体メロンスター社の実態だ。
自社製品の故障やシステムトラブルは当たり前、顧客からのクレームは大量の申請書類で煙に巻き、納税を巡って税務署と宇宙戦争を繰り広げる。

底辺社員であるセンが上司の命令に振り回され、毎度のごとく危機的状況に巻き込まれる姿が滑稽で不謹慎ながらも笑いがおさえきれない。
ブラック企業を越えたダークマター企業ぶりにドン引きだが、さらに宇宙規模でも常軌を逸した文化や風習が偏在する独特な世界観を構築していて、物語全体に星屑のごとく散りばめられたブラックユーモアの数々に腹筋が重力崩壊する。

社会人として働くということは理不尽というロケットに乗り込んで未知なる銀河へと旅立つようなものだ。
今春、新社会人になった方々に是非オススメしたい。
うち会社はまだマシだった!と職場と上司に感謝の念がわくことだろう。

(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=愛咲優詩)

さんがに★で称えました

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★★ Very Good!!

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すごい引力です。読み出したら止まらなくなります。やばいです。わけがわからないです。

"会社案内の事業内容ページがあまりに厚いため、撲殺事件の凶器として使われることが頻発したので、最新の会社案内では事業内容を「かなりたくさん」の一行ですますようになった。これによって年間百三十万本の木が救われることとなったが、大得意先をなくした製本業界は大不況に陥ったため、自殺者が大量発生した。これらの自殺者はどういうわけかきまって木に首をくくったので、首吊りを防ぐために年間一千三百万本の木が伐採されることとなった。"

このとおりツッコミどころしかないのですが、ちゃんと新商品の開発をしたり税務署と戦争をしたりするお仕事小説です。
とりあえず、シュレッダーロボットたちが自分で考えて行動するくらい科学技術の進歩した世界でいまだに紙媒体が活躍しているのはシュレッダーロボットの陰謀にちがいないと思います。

さんがに★で称えました

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★★★ Excellent!!!

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 世の中には「何を話しても面白い人」がいます。

 平凡な日常の出来事を漫談として成立させてしまう人たち。小説でいうと文体や比喩などを含む語り口に該当する面白さです。「この人は日常会話も面白いんだろうな」と思わせる文章を書く人、いますよね。個人的には作品より近況ノートに顕著に表れる部分だと思います。

 対して「誰が話しても面白い話」というものがあります。

 そんなの誰が話しても面白いに決まっている、いわゆる「ズルい」話。小説でいうと設定やストーリーに該当する面白さです。小説においてその面白さだけで最後まで読ませるのは至難の業ですが、それでも「自分風に解釈したいから骨組みだけ貸してくれないかな」と思うぐらいベースラインが魅力的な作品はあります。

 では「誰が話しても面白い話」を「何を話しても面白い人」が話したらどうなるのか?その問いに僕はこう答えましょう。「汎銀河企業体 メロンスター.Inc」を読め、と。

 本作のコンセプトはシンプルです。銀河的大企業メロンスターでシュレッダーマネージャーとして働くセン・ペル氏が数々の理不尽で酷い目にあう様を愉快に綴るSFコメディ。ですがこの説明は本作の魅力を、何を食べても「おいしいです」しか言わないことに定評がある草なぎ剛のグルメリポート並に伝えることが出来ていません。僕は作中でいうところの知能が低い地球人なので上手く語れるかどうか分かりませんが、本作の魅力を「ベースラインの魅力」と「語り口の魅力」に分けて解説を試みたいと思います。

 ベースラインの魅力は「ブラック企業でこき使われる社畜」という身近な題材を軸にしておきながら、何もかもが宇宙的でスケールが大きいというギャップ。キャッチコピーの「宇宙系社畜物語」は伊達ではありません。今すぐに恒星間戦争が始まってフォースとか暗黒面とか言い出してもおかしくない世界観の中、語られるのはあ…続きを読む

★★★ Excellent!!!

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まだ読んでいる途中ですがとてもおもしろいので我慢できずオススメさせてください。

文明が成熟し宇宙へと広がった人間社会。その中でも名のある大企業に就職した主人公ですが、その就職までの意外な流れがまずは好きだなぁ……と感じました。

そして就職した主人公の業務もこれまたユニーク。なにより「シュレッダー副マネージャーから昇格したのだ」という自信満々の文章が大好きでたまりません。


人を描きつつも、しっかりと社会や企業の合理性も描く。そしてその合理性というものがなんとも間抜けなものでおもしろいし、そのうえで社会や企業や登場人物たちはその間抜けな作業に真面目に取り組むので、そこになんとも言えない可愛らしさがにじみ出る。

SF作品として非常に魅力的な物語です。ぜひ読んでみてください。

さんがに★で称えました

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★★★ Excellent!!!

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いやperfectでも全然いいんですが、度し難い点が一つだけあり、それはこの話が無限に続いていないことです。終わりがあることがその完全さを阻害している。この宇宙には「もったいないからちょっとずつ読もう」と決意するのにその決意に抗えず気づけば読み終わってしまっているという類のある種麻薬的な物語が存在しますが、これもその一つです。

ごく簡単に言うとセン・ペルちゃん(料理上手)が不条理に巻き込まれ、しかし強かにサバイヴする話ですが(読み返して気づいたのですが、きちんと解決方法に対する「伏線」も張られています。これをしれっと書いているのが凄い)、悲壮感はゼロですげー楽しいです。()で語られる物語の楽しさも熱い。果てしない物語であります。

幸いなことはまだ連載中であること!! いやー無限に続いて欲しい。この宇宙の終わりまで。

さんがに★で称えました

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★★★ Excellent!!!

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現在、私は人生で三番目に深い懊悩に悩まされています。
こんなに悩んだのは、病気の治療で体の各部分(内臓や眼球、皮膚、さらには大脳まで)をサイボーグ化しつつある祖母が果たして以前の祖母と同じ祖母なのか、違うのならばそれはどの時点で違ってしまったのか、ということで悩んだとき以来です。
何について悩んでいるのかというと、「一体どう書けば、この小説の面白さを最大限に伝えられるのか」ということ。
悲しいことに私は地球人なので知能がとても低く、気の利いた言い回しなどができないのです。

★★★ Excellent!!!

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まず、あらすじ、もしくは1話を読んでみましょう。
そして、このユーモアセンスに少しでも心惹かれたのなら、あなたは間違いなくこの作品の虜になるでしょう。
ページを開けば、思わず引き込まれる面白いストーリーが待っています。
ユーモアたっぷりの、宇宙で働く会社員の苦労話があなたに笑顔をもたらしてくれることでしょう。
ぜひご一読を。

さんがに★で称えました

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★★ Very Good!!

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SFコメディーは、設定の面白さです。
このお話は、面白い。
たしかに行間は詰め過ぎて読みにくいかもしれません。
でも、ざっと読み飛ばしては面白さがわからない。

主役の仕事は「シュレッダーマネージャー!」朝から晩まで書類を裁断して、ミスがあったら責任を押し付けられる仕事!!

地球人は宇宙ではマイノリティー!だけど料理文化が優れていたので、あの「イギリス人」でさえもシェフとしてやっていける!

など、クスリとする記述がいっぱい。
ゆっくりと、細かい記述を読んで作者の世界観とセンスに浸るのが正しい読み方です。