おそろしい見た目のために町の人から距離を置かれるライオンの菓子職人。本当は優しい心を持った彼が、人々に受け入れられるようになるまでの物語です。ほのかに甘い香りが立つような、ほっこりしたお話でした。
ライオンのテオブロマが街のみんなにお菓子を買いに来てもらいたくて奮闘するお話です。見当違いなことをするテオブロマを応援したい気持ちになります。最後はこちらまで胸が温かくなりました。凝ってますね。テオブロマが入力予測で出てきたので調べたらカカオの木の学名なんですね!小さな仕掛けが素晴らしいです。
チョコのライオンを溶かしたテオブロマさんの心も、暖かく溶けていく。みんなのために――。その想いがみんなに通じて、ほんとうによかったです。夢の場面の挿入が、おとぎ話的に秀逸だと思います。テオブロマさんの悩み・心情を表すと共に、今後の展開をそれとなく示唆する場面ですが、これから何が起こるのかと、ここで惹きつけられます。そのあとの、なんともドラマティックなクライマックス。見事な大団円に、読後、ほっこり優しい気持ちになったのはいうまでもありません。
読み終わってほっとチョコレートが思わず飲みたくなりました! 仕事や悩み事で疲れている人に、是非とも読んで欲しいお話です。
そんな作品。読んだらホットチョコレートを飲んだように心があたたかくなります。テオブロマにふるまわれました。貴方も飲みませんか?
途中は、このまま終わってしまったらどうしようとハラハラしますね。でも、ラストはハッピ-エンドで本当に良かった。そして最後に、「誇りとは何だろうか?」と少し考えました。『お菓子職人テオブロマとライオンになったチョコレート』、良い童話だと思います。
テオブロマ、だいすき!
童話を文章だけで読む、というのがなんだか不思議でした。出来ればイラストが欲しいお話です。というのは、カクヨムさんに言わなくちゃだめですよね^^;一生懸命だけれど空回りなテオブロマは、私たちの中にもいるのでしょう。だからこそ、頑張って欲しいと思うし、気づいて欲しいと願う。心の中の温かさが町の人に伝わった時のほっとした気持ちが、とても大事なことに思います。
うちの2歳はライオンとチョコレートが好きなんですよ。食いつきそうです!物語の展開も、とても好きです。
ライオンのテオブロマ。その風貌から街の住人から距離を置かれている存在。お菓子屋さんを開きチョコレートを売るもうまくいかない。そんな中ある事件が発生。ライオンらしい立ち振る舞いで事件に立ち向かう…。冬の季節の物語で、寒さとちょっぴり切なく、そして温かさが味わえる作品です。オススメです!
テオブロマ、恐ろしげな見た目なのにとても愛らしく可愛かったです。お菓子やさんが繁盛するようになって何よりでした。素敵なお話、有難うございました。
お菓子職人のライオン、テオブロマは町中の皆に怖がられ、お店を開けてるのにだーれも来ません。それは、店先にあるチョコレートでできたライオンのせいと、テオブロマの苦手な笑顔のせい。とても優しい物語と語り口。そして最後にはほろり。お勧めです。
心優しきライオンの製菓店。貴方も訪れてみては?甘い お菓子と あたたかい言葉、ちょっぴり怖い笑顔がもらえます。
誇り高きライオンのお菓子職人、テオブロマ。お話の中でライオンの誇りを象徴するチョコレートの像が、鍵をかけられたりして、非常に巧みに取り扱われていると思いました。像の行く末とともに、最後は心温まるエンディングを迎えられてよかったです。心温まるお話でした。
ホットチョコレートのようにじんわりした温かさが染み渡る、素敵なライオンのお話。できることなら、絵本として読みたい。幼い頃にこれを読んでいたら、きっと、お気に入りの一冊になっていただろう。子どもができたら読ませたいなあ。
主人公のテオブロマは、心優しいバーバリアンライオン。どんなライオンよりも立派な体と立派な鬣を持つ、誇り高いライオンです。でも、その「誇り高さ」が、優しい彼を悩ませる事に…。本当の優しさ、誇りって一体なんだろうか。そんな事を教えてくれそうな、心も体も暖かくなれそうな短編です。