黒の約束〜魔術師サラの探しもの〜

彼に会わなければ――
だから、私は魔術師をやめた。


帝都ラーベルの宮廷魔術師サラは、精霊の森に現れた謎の魔術師を追う任務に就く。

そこで出会ったのは、杖を持たずに魔術を操る黒衣の男――ファル。
常識を超えた力を持ちながら、その力を隠すように生きる彼の姿に、サラは次第に心惹かれていく。

しかし、ファルの正体には千年前に滅んだ大帝国と、“厄災”と呼ばれた伝承が深く関わっていた。

任務のはずが、サラの胸に芽生えるのは「彼を知りたい」という想い。
夢と現実の狭間で揺れながら、サラはやがて自分自身の“探しもの”へと向かっていく――。

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