必ず、殺してあげるね

　ヒーローに憧れていた少女は、夢を打ち砕かれた。

　能力を持つことが当たり前の世界で、大月彩夏は一億人に一人の割合で存在する無能力者だった。能力は能力で抑制する社会において、ヒーローは必須である。そのヒーローをサポートすること、これが彼女の仕事である。

　サポーターは最低でも一年間、ヒーローと同じ屋根の下で共に暮らす。
「あんたがヒーローになればいい」
　大月彩夏がサポートしたヒーローは、必ずこの言葉を残して他のサポーターを求める。

　たらい回しにされる大月彩夏は、ある日、15歳の少年をサポートすることになる。
　少年の名は、神宮司大門。
「いいか、俺は今から、おっぱいを揉む」
　必ず、その言葉を口にし、大月彩夏のおっぱいを揉む。彼の能力は、その行為をすることで初めて使うことのできる能…続きを読む