第1.5話 幸せな日常を 2

 結局、くたくたになっている二人。なんなら、二人で東屋で寝そべってしまっている。まあ、平日の早い時間帯だから、一目を気にしなくてもいいけども……。


「かえでちゃん」

「なにー?」


 幸せそうな心地で声を上げているであろう楓という名の少女。しかし、私は何とも言えない気持ちで、その少女に声をかける。


「や、やめてほしい……」

「なにを?」

「揉むのを……」

「なにを?」

「……おっぱい」

「ふーん」


 やっぱり揉み続けるかえでちゃんだった。この子、懇願しないとやめてくれないのか? 辛いなぁ……揉むのは巧いけども……。


「でもさ、気持ちよさそうだよねー」

「そんなことは、ない……ん、んあ……と、とにかく!」


 こうなったら強行突破である。私の上で仰向けになって、おっぱいを揉み続けるかえでちゃんを引っぺがしながら、勢いよく起き上がる。


「こういうのは! だめなの!」


 目をつぶりながら、言葉を放つ。

 あ、ちょっと唾飛んだかも。

 ちょっと申し訳ない気持ちになって、目を開ける。そこには驚いた顔をしたかえでちゃんがいる。いやいや、そんなに目を見開いて驚くことかね。


「え、そんなに驚く?」

「まさか、あやちゃんがいやがるとは……」

「え、いつも嫌がっているじゃないですか」

「うーん、なんか、いつもとちがう」

「え、そうかな?」

「うん、いつもはすごーく気持ちよくなってから、こういうことする」


 ま、まじか……私ってそんな感じなんか……。

 待って、すごーく複雑です。


 ちょっと今までを思い返してみる。初めて出会ったとき、は確かにそうだったかも。なんか、すごく気持ちよかったのは覚えている。そのあとも、会うたびに揉まれたなぁ。そういえば、おっぱいを揉まれるときはいつも師匠がいないときだった。これ、狙っているのかな? 廃工場で一目が全くないのをいいことに、揉ませ過ぎたかもしれない……それで、されるがままになっていた感じはあるかも。


「そ、そんなことは、ないから」

「本当に?」

「とりあえず、今日は廃工場じゃないからメッ! だよ!」

「あそこだったら、いくらでも揉んでいいんだ……」

「そんなことは言ってないから!」


 お互いに元気よくおしゃべりできるくらいまで回復した。ということで、私たちは公園の遊具で遊ぶことを決めました。

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