第447話

外に出ると、眩しさに目を細める



「ふっ」



「ふっ」



何故か目が合いお互い笑い合う



夫婦になったことに対して照れ笑い



なにかむず痒い感じがする




「俺の奥さん、これからよろしくね。」



奥さんって響きもむず痒い



「こちらこそ、よろしく。

旦那さん。」



合わせて返事をしてみる



「もう1ヶ所付き合って貰ってもいい〜?

別に今日じゃなくてもいいんだけど、あの人も忙しい人だからね〜。」



あの人って誰だろう



首を掲げていると面白そうに笑う



「あの人は飛鳥以上にすごい人だから色んな意味でやられんじゃねえよ。俺の父親代わりの人に結婚の報告行こうじゃねえの。」



父親代わりって、飛鳥さんのお父さんってこと?



前に聞いたことがある



世話になったって



「会ってみたい。

飛鳥さんのお父さんに、夏樹が慕う人に。」



「ああ。」



その返答に満足そうに笑い、どこかに電話をかける



「ええ、今から向かいます。

はい、ありがとうございます。」



携帯を耳に当てながらバイクに跨り、乗るように促してくる



ピッと電話を切り、再びバイクが走り出す

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