第5話

やっと説教から解放され、仕事を終え帰宅する



古い木造2階立てアパート



階段を登るたびにギシギシと音を立てる



部屋に入るとカビ臭い匂いが充満している



ここが俺の部屋



コンビニで買ってきた弁当を食べながらテレビを見る



ただ、ツマラナイ



ガチャ



隣の人が帰ってきた



壁が薄いせいか音が良く聞こえる



プライバシーなんて何も無い



会話が聞こえてくる



そして、喘ぎ声も



”あ、あ〜〜ん。もっと・・・”



ほぼ毎晩始まる隣の夜の営み



他人のそれを聞くのは気持ち悪い



それも、2時間程したら静かになる



そして、俺も眠りにつく



だけど、夜中何回も目がさめる



あの事件以来眠りが浅く殆ど眠れていない



そして、朝を迎え学校に行く



これが俺の毎日だ



今の俺を知り合いに見られたらどう思われるんだろうな



かっこ悪い、見損なった、そう言われそうだ

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