第31話

”なら、俺の家に来るか?”



笹羅儀先生らしくない言葉遣い



何故か恐怖ではなく安心感を覚えた



先生に掴まれた腕には、先生の手の感触がまだ残っている



気持ち悪いなんて感情は湧かなかった



きっと、先生の”冗談です”と言う言葉がなかったら付いて行ったかもしれない



噂は噂に過ぎない



笹羅儀先生のことを知りたいと思った



いつもとは違う気持ちが沸き起こり不思議な感覚のまま帰路に着いた




あれだけ帰りたくない家に着いても嫌だという気持ちより先生のことで頭が一杯だった



先生のことを考え眠り就いたためかよく眠れた




そして、わたしにとって悪夢の始まりだという事も知らず学校に向かった

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