第438話
「伊吹これからは好きに生きていいんだ。
俺と一緒になったからってずっと俺と居ないといけないことはない。友達と遊んだり、バイトもしたかったらしてもいい。でも、ひとつだけ約束して欲しい。」
少し怖い顔をしながら真剣に向き合う
なんだろう、先生がそんな顔をするなんて
「・・・あー、まあ友達作るのは全然いいんじゃねえの。だけど、男にはなるべく近づくんじゃねえよ。信用してない訳じゃないけど、やっぱり伊吹が他の男と居るなんて嫌なんだよね〜。仕事も手につかないじゃねえの。」
剣幕さに驚く
でも、それ以上に嬉しい
「約束する。その代わり先生も約束してね。
仕事場、外でも女の人を見ないで。
あたしだけを見てて。」
だって、同じことを思っていた
今までは二人の世界だった
でも、これからは色んな人と出会い、関わっていく
不安だって、怖さだって一杯ある
「はぁー、当たり前じゃねえの。
俺らお互い同じこと思ってたんだな〜。
約束な。でも、伊吹の世界が広がるのはいいと思う。俺に遠慮せず楽しんでな。」
ポンポンと頭を撫でられる
先生のその仕草が好き
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