第133話

必要な物は幾つか買った



「その前に、お手洗いに」



「オッケー。俺も行くから終わったらそこのイス集合な〜」




別れてトイレに行く



鏡を見て思う



わたし、先生に合ってるのかな



こんなちんちくりんなわたしと歩いて先生に恥かかけせてないかな




トイレから出て、約束した場所に行くと女の人に囲まれた先生がいた



ああ、やっぱりモテるんだ



わたしなんかに釣り合わない




”かっこいいですね”



”1人ですか?彼女居ます?”



”この後、一緒に周りません?”



3人の女の人に言い寄られている



笑顔で対応する先生に胸が痛む



先生、私だけを見てよ



こんな自分が嫌になる



我儘で自分の事しか考えてない



ここに居たくなくて先生に背を向けた時



「伊吹!!」



先生がわたしを呼ぶ声が聞こえた



追いかけてきた先生がわたしの手を握る



「ごめんね〜。彼女と来てるから君たちとは無理。」



見せつけるようにわたしの肩を抱く

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