第133話
必要な物は幾つか買った
「その前に、お手洗いに」
「オッケー。俺も行くから終わったらそこのイス集合な〜」
別れてトイレに行く
鏡を見て思う
わたし、先生に合ってるのかな
こんなちんちくりんなわたしと歩いて先生に恥かかけせてないかな
トイレから出て、約束した場所に行くと女の人に囲まれた先生がいた
ああ、やっぱりモテるんだ
わたしなんかに釣り合わない
”かっこいいですね”
”1人ですか?彼女居ます?”
”この後、一緒に周りません?”
3人の女の人に言い寄られている
笑顔で対応する先生に胸が痛む
先生、私だけを見てよ
こんな自分が嫌になる
我儘で自分の事しか考えてない
ここに居たくなくて先生に背を向けた時
「伊吹!!」
先生がわたしを呼ぶ声が聞こえた
追いかけてきた先生がわたしの手を握る
「ごめんね〜。彼女と来てるから君たちとは無理。」
見せつけるようにわたしの肩を抱く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます