第4話

あの事件から3年と少し



俺の前から色が消えた



生きる気力も意味もなくなって何もかもがどうでも良くなった



教師になったのだってあいつが望んでいたから



あいつが生き返るのなら今すぐに死んでもいい



外見や物事に一切興味を持てなくなった



酒を飲んでもタバコを吸っても楽しく無い



生きていても楽しく無い



俺が生きている意味はなんだろう



「・・・てるのか?いつも無表情でもごもごとしていて教師なんて務まると思ってるのか?」



目の前にいる先生の声で我に帰る



無表情だって?



仕方ないじゃ無いか



笑えないんだから



へらへらへらへら



昔の俺なら出来ただろう


むしろ、得意だった



「すみません。」



謝り、頭をさげる



謝ってばかりの俺を見下し馬鹿にする同僚たち



余計な事を話す気も起こらない



毎日が同じ繰り返し



モノクロの世界

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