第202話

”りりかちゃん、そろそろ今後の事考えないと。どうするの?”



”アイドルにでもなろうかな。でも、取り敢えず大学には行きたい。''



''ちゃんと考えてるならいいのよ。''



''それより、お姉ちゃんはどうするんだろう?ママ知ってる?''



''あの子の事なんて知らないわよ。どうしようと勝手だけどウチに迷惑だけはかけないで欲しいわ。''



''そうなんだ。わたし、頑張るね。”



”ええ、ウチの希望の光はりりかちゃんだからね。”



”ママ、ありがとう。”



”ええ”



家に帰るとそんな会話が聞こえてきた



やっぱり、この家にわたしの居場所なんてない



母も父も妹もみんな敵だ



でも、大丈夫



今のわたしには信頼できる味方がいる




どんなに酷いことをされたって、言われたってそれより安心できる場所があるから耐えられる




両親からの愛情は貰えなかったけど、大切な人から沢山の愛情を貰った



人を愛すること、信じることを教わった



人の温かさを知ることができた

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