第343話

「はっ、紅龍もだせえな。先代、先代って。

んなもん、とっくに引退した奴らだろうが。

今は俺のチームなんだから俺の好きにして何が悪りぃ」



その言葉を聞き紅龍のひとたちが殺気立つのが分かった。



「君に紅龍の何が分かる?先代達の何を知ってる?」




「お前のチームがどうなろうと俺らに関係ない。

ただ、俺らを先代達を馬鹿にしたことは許さねえ。」



零くんたちにとって、先代は絶対的な存在。



それを蔑ろにされて怒らないわけがない。



「あー、まじでうぜえわ。

浩二、こいつらの言うことなんか聞かねえでいいんじゃねえの?」



「凌の言う通りだ。紅龍の力なんていらねえよ。俺らで伝説作ろうぜ。」




「すぐ人集めるからこいつらぶっ殺そうぜ。

兄貴にも声掛けるよ。紅龍ヤレるって聞いたら兄貴たち喜んで来てくれるよ。」




まわりの幹部らしき人たちが前田を煽る。




引っ込みが付かなくなった前田は狼狽えながらも零くんの前に立ちはだかり睨み合う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る