第9話
6月の雨の降る日
今日は鍵当番で最後まで学校に残っていた
一つ一つ教室を回り鍵を閉めていく
3年5組の前を通るとまだ電気が点いている
消し忘れたのか?
教室の中を覗くと1人の生徒が机に向かっていた
こんな時間まで熱心に勉強する生徒がこの学校に居たんだなと感心しているとその生徒が俺に気づいた
「・・・すいません。直ぐに帰ります」
そう言って荷物を纏め教室を出て行く生徒
ドサッ
”高坂伊吹”
落とした教科書にそう書いてあった
明日、渡すか
そう思い、それを拾い持ったまま鍵を閉めるため教室を回った
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