第477話
杏里ちゃんについて行くと一軒の居酒屋に着いた。
「ここね、あたしのバイト先なの。」
繁華街のど真ん中にある居酒屋。こういう派手な所ってあまり来ないから苦手なんだよね。
それに、修学旅行の時に置いていかれた嫌な目に遭ったからこういう場所に抵抗がある。
「いらっしゃい。杏里ちゃん先に来てるよ。」
店員さんらしき人が案内してくれる。先に来てるってことは他にも誰か誘ってるって事なのかもしれない。
奥の個室に案内され扉を開ける。
・・・そういうことか。やられた。
早速来たことを後悔する。
「お待たせー。
伊吹ちゃん連れてきたよ。」
その言葉を聞いて嵌められたことに気付く。いや、杏里ちゃんに悪気はないのかもしれない。
「・・・伊吹、どうしよ。大丈夫?」
心配そうな顔をする空。大丈夫じゃないけど、これだけ人数がいて変なことはしてこないだろう。
「大丈夫だよ。」
安心させる為にそう言ったけど不安は大きい。ただでさえ、こういうのは苦手なのに。
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